FX/為替予想「南ア・ランドはCPIが強ければ大幅利上げ?」FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円編 2022年6月21日

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FX/為替予想「南ア・ランドはCPIが強ければ大幅利上げ?」FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円編 2022年6月21日

FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

高金利通貨である南アフリカ ランドについて、中長期にわたり買いポジションを保有する視点で、現在を分析します。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

目次

南アフリカ ランド/円 上昇・下落のパワーバランス

南アフリカ ランド/円をトレードするうえで重要となる経済指標やイベントを個別に点検します。

5月19日のSARB(南ア準備銀行)金融政策会合で市場予想通り0.50%の利上げを実施し政策金利を4.75%へ。今後も利上げ継続予想。次回は7月21日発表予定。

南アフリカの貿易収支は中国のロックダウンで減少も黒字維持

4月の南アフリカ・貿易収支は155億ランドと前月より大幅減。4月は中国の複数主要都市でのロックダウンの影響が大きかったようだ。3月分は459億ランドから472億ランドに上方修正。ウクライナ情勢の悪化で金やプラチナ、パラジウムと言った南アフリカ産出資源の価格上昇が支え。5月分は6月30日発表予定。

南アフリカの消費者物価指数は中銀目標のほぼ上限まで上昇

4月の南アフリカ・消費者物価指数は前年比+5.9%。前月(+5.9%)からインフレは高止まり。南アフリカ中銀の目標値(3%~6%)のほぼ上限での推移。6月22日発表予定の5月分は予想が6.1%とついに中銀目標を超える。中銀目標を超えた場合は利上げ幅拡大の可能性もあり。

南アフリカの小売売上高は予想されていたほど悪化していない

2022年4月分では前月比-0.2%と予想(-1.3%)ほど悪化していなかった。一方で、洪水の影響などから-0.3%だった3月分は+0.8%に上方修正された。

南アフリカのGDPは2期連続プラス成長中。だが、来期はマイナス?

6月7日に発表された南アフリカ1-3月期国内総生産(GDP)は前期比+1.9%と2期連続のプラスとなった。ただし、第2四半期はウクライナ情勢の悪化によるインフレ加速や洪水被害によりマイナスに落ち込むことが予想されている。

南アフリカは電力不足や失業率の高さ、洪水被害が経済の足枷

①国営電力会社エスコムによる、計画停電は続いている。引き続き電力不足が国内経済回復の足枷となる。
②失業率は2022年1Qで34.5%と前期(35.3%)からは改善したが、依然として高水準。南アフリカ経済の足枷。
③東部沿岸で60年振りの豪雨による被害で停電、断水。4月18日にラマポーザ大統領は国家的災害事態宣言を発出(期間は3カ月の予定)。今後の経済回復に遅れが生じる可能性。
④外国為替市場では、日銀の金融緩和継続に対して、他の主要国は金融引き締めを開始していることを再度材料視している。それによって円安圧力がかかりやすい状態。

パワーバランス まとめ

インフレの上昇を抑えるためにSARBは4会合連続で利上げを行ったが、インフレは目標(3~6%)のほぼ上限で高止まりしている。そのため、市場はSARBの追加利上げを予想している。高失業率は引き続き悩みの種。GDPは2期連続でプラス成長となったが、来期はインフレや洪水被害の影響からマイナス成長予想。

南アフリカ ランド/円、いまが買いどき?

南アフリカランドの買いどき指数は70%

SARBは5月19日に利上げを行ったものの、インフレは高止まりが続いており、市場は追加利上げを予想している。電力不足が国内経済の足枷となっており、洪水による被害や経済回復の遅れは未知数。日銀が金融緩和継続を表明していることで円安圧力がかかりやすい。

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

 

経済指標予定

6月22日 17:00 5月CPI
6月30日 21:00 5月貿易収支

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。

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