FX/為替見通し「英国年内利上げ終了観測、ポンド買い材料なくなる。ユーロは投資家信頼感との相関高い」週刊為替レポート ハロンズ ユーロ/円 ポンド/円 2022年8月7日

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FX/為替見通し「英国年内利上げ終了観測、ポンド買い材料なくなる。ユーロは投資家信頼感との相関高い」週刊為替レポート ハロンズ ユーロ/円 ポンド/円 2022年8月7日

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年8月5日 14時30分

英国年内利上げ終了観測、ポンド買い材料なくなる。ユーロは投資家信頼感との相関高い

8月1日週のユーロ/円、ポンド/円は上値の重い展開

東アジアの地政学的リスクが意識されユーロ/円は133.394円、ポンド/円は159.443円まで下値を広げました。同水準からユーロ/円は136.916円、ポンド/円は163.879円(ともに執筆時点)まで買い戻されたものの、戻りは鈍く取引一巡後は上昇幅を削りました。特に、ポンド/円はイングランド銀行(BoE)が今年10-12月期にリセッション入りするとの見通しを示したことも加わり、161円前半へ押し戻されました。

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ユーロ、投資家信頼感調査でさらなる下落も

来週は多くの国で夏季休暇入りするとあって、ユーロ圏8月センティックス投資家信頼感指数以外、目立った経済指標の発表はありません。同指標は、市場参加者を対象にした速報性のある調査結果で、足もと5カ月連続でマイナスとなりセンチメント後退を示しています。ECBの大幅利上げから一段のセンチメント悪化となれば、市場の利上げ期待が緩和し、ユーロを圧迫する可能性があります。また、原油価格の上昇一服は欧州経済にとって恵みの雨と言えそうですが、世界経済への不透明感が強いことの裏返しであり、手放しで喜べる状況でもないでしょう。ウクライナや台湾を巡る地政学リスクも意識され、ユーロの買い志向は希薄化しているように感じます。市場流動性が低くなる時期だけに、僅かなフローでも値段が飛ぶ危険はあり、ユーロ/円は下方向への警戒心を緩められないでしょう。

図表1.センティックス投資家信頼感とユーロ/米ドルの推移

センティックス投資家信頼感とユーロ

BoE、年内利上げサイクル終了観測

イングランド銀行(BoE)は、4日、政策金利を0.5%引き上げ1.75%としました。同時に公表された新たなインフレ見通しは10月時点で13%台へ上昇するとしており、目先は追加利上げが想定されます。しかしながら、成長見通しは年末にかけて景気後退に陥るとの見解を示されたほか、マイナス成長は5四半期続くとの見通しも示され、成長への不確実性が極めて高いとの認識を明らかにしました。BoEの見解を受けて、市場では9月に0.25%もしくは0.5%の利上げ、11月に0.25%の利上げをして、最終的に政策金利が2.25-2.5%に達したところで今回の利上げサイクルが終了するとの観測が高まっています。金利上昇期待が限られつつあるほか、成長へのネガティブなイメージが強い中で、ポンドを積極的に買っていく気にはなれません。戻り売り目線と考えます。

ユーロ/円、138.000円から半ばのレジスタンスは厚め

6月28日高値(144.273円)を起点とする下降チャネルの下限に達して、現在は自律反発的に戻りを試す格好になっています。しかし、137.90円レベルから138.50円レベルにかけて、21日移動平均線や日足一目均衡表の基準線・雲の下限とレジスタンスラインが並んでいます。チャート形状をみるとこの辺りでは上値が抑えられても不思議はありません。短期反発狙いで買ったとしても、138円台では戻り売り目線に切り替えたいと考えます。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY チャート日足

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:132.000-138.500

ポンドは対ドルで一目均衡表が機能

ポンド/米ドルは日足一目の厚い雲がレジスタンスとしてワークしており、引き続き上値の重い展開が見込まれます。ポンド/米ドルは1.2250ドル付近では戻り売りを検討したいです。ポンド/円は3月8日安値(150.982円)を起点とするサポートラインを終値ベースで下抜けはじめており、今後、下げ幅拡大が懸念される状況です。一目・雲の下限となる162.158円付近では売り仕掛けを検討したいです。ここを抜けてしまったときは、いったんポジションを手仕舞いして、162.90円付近の一目・転換線と基準線レベルで再度、売りポジションを検討したいです。

【ポンド/米ドルチャート 日足】

GBP/USDチャート日足

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/USD:1.1900-1.2300

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPYチャート日足

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:158.500-163.500

8/8 週のイベント

8/08(月) 17:30 ユーロ 8月センティックス投資家信頼感指数
8/10(水) 15:00 ドイツ 7月消費者物価指数(CPI、改定値)
8/11(木) 08:01 イギリス 7月英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
8/12(金) 15:00 イギリス 4-6月期四半期国内総生産(GDP、速報値)
8/12(金) 15:00 イギリス 6月月次国内総生産(GDP)
8/12(金) 15:00 イギリス 6月鉱工業生産
8/12(金) 15:00 イギリス 6月製造業生産指数(前月比)
8/12(金) 15:00 イギリス 6月貿易収支
8/12(金) 18:00 ユーロ 6月鉱工業生産

一言コメント

外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が平日毎日21時よりライブ配信しています。番組では、注目材料の紹介、テクニカル分析でエントリーポイントや利食い・損切りポイントを解説し、実際にリアルトレードも行っています。ご興味のある方は、一度、こちらにアクセスしてみてください。

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現水準より下方では、133.60あたりに日足ピボットP、133.20あたりに5日移動平均が位置しており、その下の心理的節目133.00と合わせてそれぞれ下値支持線として意識されよう。ここを割れると次は一目蜘蛛上限の132.80付近、75日線132.70付近あたりが下値支持帯となる。とはいえ先述のようにドル円市場は2日安値からの反発地合いを念頭に置いており、日足ボリンジャー下限(ー2σ)も明確に上抜けるなどテクニカル的にも上昇余地が意識される状況で、積極的に売り進むような展開にはなりにくいだろう。→FRBのタカ派姿勢追認で反発地合い鮮明、プロのドル円FX予想は?

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