FX「米は引締め継続、日本は緩和継続。1日ネット5億ドルの貿易赤字(ドル買い)は続く」

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FX「米は引締め継続、日本は緩和継続。1日ネット5億ドルの貿易赤字(ドル買い)は続く」

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総括

FX「米は引締め継続、日本は緩和継続。1日ネット5億ドルの貿易赤字(ドル買い)は続く」

ドル円=135-140、ユーロ円=135-140、ユーロドル=0.97-1.02

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨11位(11位)、株価5位(5位)、米は引締め継続、日本は緩和継続。1日ネット5億ドルの貿易赤字(ドル買い)は続く」
黒田日銀総裁もジャクソンホールで発言した。パウエル議長の「金融引締めをやり抜く」という発言とは対照的に「賃金と物価が安定的かつ持続可能な形で上昇するまで、持続的な金融緩和を行う以外に選択肢はない」と述べた。既に先週の市場は終わっていたのだが、中東市場では137.70-80まで円安が進んでいた。
若干、物価が低下している米国のパウエル議長の予想外の金融引締め発言と同じく、物価が上昇している日本の黒田総裁の金融緩和継続も予想外であった。日本の8月東京消費者物価は総合で前年比2.9%、コアで2.6%上昇していたからだ。黒田総裁は日本のインフレのほぼ全てが商品価格上昇によるものだとし、日銀は金融緩和策を維持する必要があるとの見解を示した。日本のインフレ率について、年内は2%または3%に近づく可能性があるが、来年には1.5%に向けて再び減速すると予想していると述べた。
 さて例年通り、「7月下旬からお盆まで」という夏の円高は終わり、これまた例年通りのお盆後のドル買い戻しが続いている。秋は徐々に輸出のドル売りが細り、輸入のドル買いが目立つ季節だ。1日5億ドルのネット貿易赤字のドル買いが出る。これに対して円買いが出るとすれば、円キャリーを行ってきた欧米のファンドの手仕舞いが出たり、原油価格が急落して、円を買い戻す時となる。

*米ドル「通貨2位(2位)、株価(NYダウ)10位(8位)、FRB自作自演の株大暴落。日本のバブル崩壊時を思い出す。悪い円高ならぬ悪いドル高」
パウエルFRB議長のジャクソンホールでの講演前は、ゴールドマン・サックスが予想したように引き締めペース鈍化の可能性に改めて言及すると思っていた人が多かったかもしれない。何故なら、7月CPIが低下し、7月のPCE価格指数は前月より0.1%低下、6月の10%上昇から下げに転じ、ミシガン大の1年先の期待インフレ率は4.8%でガソリン価格の低下を反映し前月の5.2%から低下、8カ月ぶりの低水準を付けていたからだ。
しかしパウエル議長はインフレを抑え込むための金融引き締めについて「やり遂げるまでやり続けなければならない」と述べて、利上げを継続する姿勢を鮮明にした。「インフレを抑え込むには家計や企業に何らかの痛みをもたらすことになるがそれは避けられないコストだ。ただ、物価の安定を取り戻すことに失敗すればもっと大きな痛みを伴うことになる」と警告した。
 一番、大きな反応は米国株式市場の反応でダウの1000ドル下げなど、ナスダック、S&Pも3%以上の下落となった。過去の米株暴落は、ウクライナ侵攻、コロナ禍、リーマンショック、エンロンショックなどがあるが暴落時はFRBが救済に回ったものだが、パウエル議長の言では、こういう痛みには耐えないといけないようだ。市場は混乱するだろう。混乱が世界に拡がれば、再び安全資産のドル選好や米国の海外資産のリパトリでドル買いが出る。日本のバブル崩壊時に株価が急落しているのに利上げを続けて「失われた20年」と言われるほどの景気停滞を起こした日銀三重野総裁を思い出した。長らく続いた悪い円高ならぬ悪いドル買いとならなければいい。ただ米国のバブル崩壊といっても、それほど頂上が高かったものではないので寂しく過剰な政策のような気もする。近々、政策の急変もありそうだ。8月消費者物価が発表される9月13日が待ち遠しい。

*ユーロ「通貨9位(9位)、株価14位(13位)DAX)、米国と利上げ競争か、高インフレで景気悪化。ユーロ相場にも神経質」
 最新のECB議事要旨では8か所でユーロ相場について述べられていた。ユーロが弱いことがインフレ上昇の一因であるとしていたが、為替介入への示唆はなかった。
 先週末はFRBとECBで利上げをめぐる論争があり、ユーロドル相場は揺れた。一部のECB政策担当者が、9月の理事会で0.75%の利上げを議論したいと考えているという報道でユーロドルは一時1.10近くまで上昇するも、その後、パウエルFRB議長が記録的なインフレを抑え込むための金融引き締めについて「やり遂げるまでやり続けなければならない」と述べて、利上げを継続する姿勢を鮮明にしたことで、今度は0.99台半ばまで急落した。
その後もECBレーン理事が「今こそECBがインフレと戦うべき時、ユーロの為替レートはECBの意思決定に重要な事項である。9月に実質的に金利で行動をとるべき」、またカザーク・ラトビア中銀総裁は「ユーロ圏は景気後退に陥る可能性が高いが、これだけではインフレを抑えるのには不十分でECBは9月に金利を大幅に引き上げる選択をする必要あり」と発言し、9月利上げ機運が高まっている。
 ただ高インフレでも弱い経済指標が続く。独8月IFO業況指数は88.5に低下し、2020年6月以来の低水準、ユーロ圏8月の製造業・サービス業PMIも悪化した。経済指標では米国も強いものは出ないがユーロ圏程は弱くないことは為替でもドルに分がある。今週は8月の消費者物価が9%にのせるかどうかに注目したい。

*ポンド「通貨10位(10位)、株価3位(3位)、高インフレの景気悪化はまだ続く。英中銀がリセッション予想」
 ユーロのパリティ割れが話題となっているが、そのユーロより年初来では弱いのがポンド(それより弱いのが円)だ。対円では3.69%高だが、対ドルで13.21%安と引き離されている。英中銀は今月初め、0.5%という27年ぶりの大幅利上げを決定。インフレのピークは、家庭向けエネルギー料金が引き上げられる今年10月で13.3%、今年4Qにリセッション入りし5四半期続くと予想した。9月も0.5%の利上げを決定すると予想されている。8月のGFK消費者信頼感指数は、1974年の統計開始以降で最低となった。
 8月の総合購買担当者景気指数(PMI)h50.9となり、前月の52.1から低下、2021年2月以来の低水準となった。製造業PMIは46.0と、前月の52.1から低下し、2020年5月以来の低水準だった。
経済見通しの悪化と人員・原材料不足を背景に顧客需要が低迷し、メーカーが大きな打撃を受けている。

*豪ドル「通貨4位(5位)、株価6位(7位)、難しいかじ取り9月の政策金利は0.25%利上げか0.5%利上げか」
 苦渋の0.5%利上げか?豪ドルは年初来12通貨中4位とまずまずの位置につけている。政策金利決定は9月6日。前回の0.5%利上げ時にロウRBA総裁は「インフレ率は高いが、多くの国ほど高くはない。インフレ率上昇の大部分は世界的な要因によるものだが、国内要因も影響を与えている。需要の高さや労働市場の逼迫、一部部門の生産能力の制約が価格上昇をもたらしている。インフレ率のさらなる上昇が見込まれるものの、2023年には目標範囲(2~3%)に向かって低下する」との見通しを前会合に引き続いて示した。
その後発表された7月雇用統計では、就業者数が今年初めて減少したものの、失業率は48年ぶりの低水準を更新した。また2Q賃金価格指数は、約8年ぶりの2.6%という高い伸びを示した。だが、予想には届かず、インフレ率を大きく下回った。予想を下回る賃金の伸びを受け、利上げペースの抑制が後押しされる可能性があるとされた。住宅価格もこれまでの利上げの影響で弱い。貿易を依存している中国景気の減速もある。
 そこへパウエルFRB議長の金融引き締め策維持との発言が伝わった。米国は9月のFOMCで0.5%か0.75%の利上げが予想されている。ここでRBAが0.25%の利上げとなると相対的に豪ドルが売り込まれインフレ上昇の要因となる。0.5%利上げでは消費意欲に水を差す。難しいかじ取りとなる。

*NZドル「通貨8位(8位)、株価8位(10位)、慎重なNZの金融政策も、パウエルFRB議長のタカ派発言で一気に下落へ」
 年初来では対円では7.07%高、対ドルでは10.38%安だ。豪ドルの半分ほどの強さだ。ジャクソンホールでオアNZ中銀総裁は語った。「経済がテクニカル・リセッションに陥る可能性は低いというのが中銀の基本的な見解だ」と述べた。「少なくともあと2,3回利上げがある」との見方も示した。1QのGDPは0.2%縮小。2Qの小売売上高が減少し、一般的に2四半期連続の経済縮小を指すテクニカル・リセッションのリスクが高まったと指摘している。総裁は、「小売売上高減は驚くことではなく、金融政策がかみ合い、われわれが仕事をしていることを示す良いシグナルだ。GDPを動かしているのは小売消費以外にも多いとし、交易条件は引き続き強固で、観光は回復しており、国境は再開され、建設活動を中心に投資は依然として非常に強固だ」と述べた。
「景気を鈍化させる必要性を認識している。そうした減速の過程に入るには政策金利を3%強にする必要があることは分かっていた。現在、はるかに快適な状態にある」と述べた。また「少なくとも数回の追加利上げがあるだろうが、その後はデータ次第となる態勢になると期待している」とした。
 ただそれとは関係なく、パウエルFRB議長が「インフレ抑制するまで利上げ継続、やり遂げるまでやり続ける」と発言したことで、NZドルは一気に下落している。

テクニカル分析

*ドル円「雲の中に入らずボリバン2σ上限に近づく」
日足、雲の中に落ちきれず上昇。8月23日-26日の下降ラインが上値抵抗。8月23日-26日の上昇ラインがサポート。5日線、20日線上向き。
週足、ボリバン中位割らず反発。8月15日週-22日週の上昇ラインがサポート。7月11日週-8月22日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、8月はお盆過ぎたあたりから陽転。ボリバン2σ上限まで戻す。5月-6月の上昇ラインがサポート。
年足、2021年は6年ぶり陽線。今年もここまで陽線。2016年-20年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜く。

*ユーロドル「8月26日は長い上ヒゲ。ただボリバン内へ回復」
日足、先週は何度か1.00を上抜くも上ヒゲを残し、1.00割れに。ボリバン2σ内には戻す。8月24日-8月26日の上昇ラインがサポート。8月18日-26日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。
週足、2週連続陰線。8月1日週-8日週の上昇ラインを下抜いて下落。ボリバン2σ下限に近い。8月15週-22日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向き。
月足、6月、7月連続陰線と弱い。8月も下落。ボリバン2σ下限下抜く。6月-7月の下降ラインが上値抵抗。
年足、20年‐21年の上昇ラインを下抜く。17年-20年の上昇ラインも下抜く。14年‐21年の下降ラインが上値抵抗。年足的サポートラインがない。

*ユーロ円「一時ボリバン2σ上限へ向かうも反落。雲の下」
日足、一時ボリバン2σ上限へ向かうも反落。雲の下。7月21日-8月26日の下降ラインが上値抵抗。8月24日-26日の上昇ラインがサポート。5日線下向く、20日線上向く。
週足、7月18日週-8月22日週の下降ラインが上値抵抗。8月1日週-8月22日週の上昇ラインがサポート。5週線下向き、20週線上向き。
月足、7月は5か月ぶりに月足陰線。8月反発も戻しは小幅。22年5月-6月の上昇ラインを下抜く。5月-8月の上昇ラインがサポート。
年足、2年連続陽線。今年も3月に陽転。14年-21年の下降ラインを上抜く。12年-20年の上昇ラインがサポート。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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