ドル円「まさかの130円… 下落の可能性も」中期テクニカル分析でわかる今後の米ドル見通し 2022/11/25

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ドル円「まさかの130円… 下落の可能性も」中期テクニカル分析でわかる今後の米ドル見通し 2022/11/25

目次

▼米11月製造業/サービス業PMIの結果を受け139円台へ急落
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認
▼ドル円トレードで注意しておきたいポイント

米11月製造業/サービス業PMIの結果を受け139円台へ急落

ドル/円は、11月23日の米11月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI)発表後に140円台後半から139円台へ急落しました。その後、売り圧力が強まり現在(11/25 15時)138円台で推移しています。

ドル円相場をテクニカル分析で確認

現在の状況をテクニカル分析で確認したところ、137円台がサポートになるか同水準を下抜けるかが注目点になりそうです。
現在、今年の高値(10月:151.94円)から安値(1月:113.46円)に向けてフィボナッチリトレースメントを引いた38.2%押しの137円台付近がサポートになっており、一時142円台を回復しました。しかし、週足チャートで20週移動平均線(SMA)に上値を抑えられ再び138円台に押し戻されています。直近のローソク足が上ひげの長い陰線となっていることから上値を伸ばしにくい形状となってきました。
また、RSI(相対力指数)を見ると50ライン付近に位置しており上昇・下落の強さがフラットになっていることから、137円台のサポートを維持できるのか下抜けるのか方向感の見極めどころです。反発上昇となった場合は、20週移動平均線の上抜けをチャレンジする一方で、下抜けた場合はフィボナッチ半値押しの133円付近へ下落する可能性があります。

ドル円トレードで注意しておきたいポイント

一目均衡表(日足)を見ると三役逆転※の売りシグナルが点灯しており、直近の高値142.20円台を上抜けるまでは下落優位な相場展開となりそうです。なお、続落した場合は上述の通り、137円台をサポートに反発するのか同水準を下抜けるのか方向感を見極めることが重要です。

※転換線(緑)が基準線(紫)を下抜け、ローソク足が雲を下抜け、遅行スパン(桃)がローソク足を下抜け

著者紹介

外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。

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https://twitter.com/gaitamesk_ueha

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。その中で、今後の相場動向を予測するため価格変動の分析能力が必要だと感じ、国際テクニカルアナリスト連盟
認定テクニカルアナリスト(CFTe)を取得。その後、24時間変動し続ける外国為替市場の魅力を伝えるべく2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。現在はこれまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。

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ドル円 まさかの130円 下落の可能性も

米ドル/円は、2021年1月の102円から上昇トレンドが展開してきました。この動きは、基本的に米金利の上昇に伴う日米金利差米ドル優位拡大に沿ったものでした(図表1参照)。これを前提にすると、米ドル/円がさらに上昇するかは、米金利がどこまで上昇するかが1つの目安になるでしょう。

ところで、「行き過ぎた米ドル/円の上昇」といった意味では、日米の消費者物価で計算した購買力平価で見ると既にかなり懸念が高くなっていると言えそうです。

以上を参考にすると、現在の米バイデン政権の下、インフレ対策が展開する中では、結果的に「新ビナイン・ネグレクト」といった米ドル高容認政策が展開する可能性が高いのではないでしょうか。ただそれは、「行き過ぎた米ドル高」をもたらし、インフレが晴れて鎮静化された後は、その反動による米ドル下落リスク急拡大といったシナリオも考える必要があるのかもしれません。

ドル/円は、11月23日の米11月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI)発表後に140円台後半から139円台へ急落しました。その後、売り圧力が強まり現在(11/25 15時)138円台で推移しています。

そんな観点からすると、足元の米ドル/円の5年MAは110円程度なので、120円でもそれを10%程度上回ったに過ぎません。米ドル/円が5年MAとの関係から「上がり過ぎ」で、米金利上昇へ追随できなくなるのは、経験的に130円を超えて、行き過ぎた米ドル高・円安懸念が強くなった時の話ではないでしょうか。

米ドル/円の上昇が続き、先週は2016年の「トランプ・ラリー」と呼ばれた米ドル急騰劇で記録した高値も更新しました。そこで今回は、この米ドル/円の上昇がどこまで続くのか、130円に達する可能性もあるかについて考えてみたいと思います。

その意味では、1980年代前半に、日米消費者物価の購買力平価以上の米ドル高となったのは、購買力平価の低下と通貨高の容認といったインフレ局面特有の影響が大きかった可能性がありそうです。ちなみに、1980年代前半、当時のレーガン政権が行った米ドル高容認政策は、「ビナイン・ネグレクト(優雅なる黙認)」と呼ばれました。

1973年の変動相場制度以降後の米ドル/円にとって、この消費者物価の購買力平価は「超えられない壁」となってきました。そんな「超えられない壁」を例外的に超えたのが、1980年代前半でしたが、それでも最大で1割程度上回ったにとどまりました(図表4、5参照)。

現在の状況をテクニカル分析で確認したところ、137円台がサポートになるか同水準を下抜けるかが注目点になりそうです。現在、今年の高値(10月:151.94円)から安値(1月:113.46円)に向けてフィボナッチリトレースメントを引いた38.2%押しの137円台付近がサポートになっており、一時142円台を回復しました。しかし、週足チャートで20週移動平均線(SMA)に上値を抑えられ再び138円台に押し戻されています。直近のローソク足が上ひげの長い陰線となっていることから上値を伸ばしにくい形状となってきました。また、RSI(相対力指数)を見ると50ライン付近に位置しており上昇・下落の強さがフラットになっていることから、137円台のサポートを維持できるのか下抜けるのか方向感の見極めどころです。反発上昇となった場合は、20週移動平均線の上抜けをチャレンジする一方で、下抜けた場合はフィボナッチ半値押しの133円付近へ下落する可能性があります。

そんな日米消費者物価の購買力平価は、米国の物価上昇を主因に急ピッチで下落し、足元では110円を割り込んできました。その意味では、120円程度の米ドル/円は、1980年代前半以来の水準を大幅に上回る動きとなっているわけです。

1980年代前半、やがてインフレも沈静化すると、「行き過ぎた米ドル高」が問題となり、それは1985年、いわゆる「プラザ合意」を受けた「行き過ぎた米ドル高」の是正をきっかけとした米ドル暴落につながるところとなりました。

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