“日銀への挑戦。”

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“日銀への挑戦。”

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円高進行が止まらない。

週明けの本日の東京市場では一時127.24までドルが売られ、これは昨年5月下旬以来のドル安&円高水準となる。

ドル下落のきっかけとなったのは先週読売新聞が、“17日~18日に開催される本年最初の日銀政策決定会合で大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検する。”と報じて、前回12月の会合での決定に引き続き、イールド・カーブ・コントロールの幅の拡大やゼロ金利政策からの脱却などの更なる政策変更が行われるのではとの思惑が広がり、海外勢の債券売りと円買いが殺到したからである。

上限0.50%に留まるべき日本国債10年物利回りは先週一時0.54%まで上昇し、日銀が大量購入を宣言した本日も変動許容範囲を超えて一時0.51%を付けた。

先週は連日上限の0.50%に張り付いていたが、今日はそれを突破したのである。

“日銀も舐められたもんだ。”などと悠長なことは言っていられない。

海外の投機筋は上述した日銀の次のステップを先取り、或いは催促しており何れにせよ円金利上昇=円高となることを確信している。

彼らは“中央銀行ネタ。”が殊の外好きで、長期的な考えに則ってポジションを取る。

彼らの現在の絶好のターゲットは金融引き締め政策を止めたFRB. から日銀に移った。

当然戦略はJGB.(日本国債)売り&円買いである。

我々の間には,“Don’t fight the Fed.”(FRB.とは喧嘩するな。)をもじって、“Don’t fight the Central Banks.”(中央銀行とは喧嘩するな。)と言う戒めが有るが、明らかに世界の流れに逆らった金融政策を続け、今となって慌てふためき、闇雲に債券を買いまくる日銀に対しての挑戦の戦略である。

前回の0.25%の攻防の時もそうであったが、形勢不利となると(日銀による0.25%での無制限購入宣言。)などを見ると一旦は撤退するが、彼らは必ず捲土重来を期して再び攻めて来る。

昨年末に見聞した大手ヘッジ・ファンドの“我々は日本債券を売りまくる。”などの不気味な宣言は只の虚言ではない。

そして今再び攻めに転じているのである。

日銀は極めて不利な状況に陥っている。
果たして、このまま毎日数兆円の規模で10年債を買い続けるのか?
債券購入=市場への資金供給となり、これは金融緩和政策からの脱却の思惑に反する。
また、将来金利が上がれば(上がるに決まっている。)含み損が巨額となるリスクが存在する。

では債券購入を断念するとどうなるか?
海外投機筋は“ここを先途!”とばかりに債券を売り込み、あっという間に10年債利回りは0.75%をものともせずに1%を目指すであろう。

そして後れを取った我が国機関投資家が保有債券の処分売りに走り、売りが売りを呼ぶ可能性は高い。

ドル・円相場にとっては円金利上昇と言うことで咄嗟に円高の思惑が浮くが、債券相場急落は往々にして通貨の下落も招くし、株価も下がる。
所謂トリプル安と言うやつである。

これが一番質の悪いシナリオであるが、可能性はゼロではなかろう。

頭の良い方々が揃う日銀の内部では当然色々なシミュレーションをやりながら政策遂行を行うのであろうが、如何せん12月20日の“青天霹靂の発表。”で市場の信認を失ったきらいがある。

市場の大方の予想は“今回の決定会合では大きな政策変更は無い。”と言うものであるが、何も無ければ次回の会合(3月9日~10日)へ約2ヶ月間の催促が続くことになるのであろう。

そうなるとドル・円相場はじりじりとドル安&円高が進む可能性が有り、底値の目途は付かない。

もし何かの政策変更が有れば一時的に金利は上昇して円もつれ高となろうが、それが短期的にはドルの底値となるのではなかろうか?

先週ご紹介した日経ヴェリタスのサーベイによると、有識者による今年のドル・円の高値予想は1月から3月が多く、安値は12月に集中していた。

新年が始まって未だ2週間。
既に波乱の幕開けとなった気がしてならない。

今週のテクニカル分析の見立ては更なるドルの下落を予想し、125円台ミドルも有ると見る。
“Don’t try to catch a falling knife.”(落ちているナイフを掴もうとするな。)は正に言い得て妙である。

落ちたナイフを掴めば怪我はしない。

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル “日銀への挑戦。”

日銀への挑戦

「海外勢」というより、ハゲタカにもなるヘッジファンドが実名で登場し、日銀への挑戦状を突き付けたのです。「日銀だけが長期金利を0.25%にとどめようとしているが、それは難しい。75%の確率で年内にYCC(緩和政策)を放棄する。投資家は挑戦したくなるものだ」と、明確です。国債を空売りして、日銀を限界に追い込もうとしているのです。

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