経口補水液 表示許可制にする方針

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経口補水液 表示許可制にする方針
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経口補水液 表示許可制にする方針

体液には、身体の働きを正常に保つ「電解質(塩分やカリウムなど)」が含まれています。そのため一言で脱水といっても種類があります。 まず1つめは身体から水分が多く失われる状態の「高張性脱水」といわれるもの。これは汗をかいた時や水分をとる量が少なく、口や喉が渇くタイプの脱水です。このタイプの脱水を予防するにはこまめに水分を補給することです。喉が渇くのは水分が足りていないという身体からのサインです。喉の渇きを感じてから水分をとっても間に合わないこともあるため、喉が渇く前に意識して水分をとる習慣をつけましょう。 もう一つは大量の汗をかいたり、下痢や嘔吐が続き身体の水分と同時に電解質も失われる状態で起こる「低張性脱水」というものです。 この「低張性脱水」の場合は、失われた水分と電解質を一緒に補う必要があります。最近は「経口補水液」(OS‐1等の製品)といった飲み物がドラックストアに置かれているため、下痢や嘔吐が続く場合は活用しましょう。しかし、経口補水液には身体に早く吸収されやすくするため糖分や塩分が含まれています。糖尿病や腎臓、心臓等に疾患がある方は注意が必要です。 また、アルコール類は水分補給には逆効果です。アルコールは利尿作用があるため、かえって脱水を助長してしまうことがあるため注意しましょう。

下痢や嘔吐、発熱による発汗時は、体内の水分や電解質が失われ、脱水のリスクが高まります。水分と電解質の補給には、ただの「水」ではなく身体が失った水分や電解質を効率よく吸収させるための経口補水液が最適です。ただし、経口補水液は一般のイオン飲料よりも電解質の濃度が高いため、医師や薬剤師、看護師、管理栄養士の指導の下、飲用することが推奨されています。

1 脱水時における水分及び電解質の補給を目的として調製された清涼飲料水に、「経口補水液」又はこれに類する広告その他の表示をするためには、特別用途食品の許可が必要であること。2 熱中症対策と称して、清涼飲料水と特別用途食品としての許可を受けたものを区分せず同一の棚に陳列して販売する等により、消費者に対して、当該清涼飲料水が特別用途食品としての許可を受けたものと誤認されるような表示をした場合、健康増進法第31条第1項の規定に違反するおそれがあること。3 健常者が、水分及び電解質の補給を目的として調製された清涼飲料水を、脱水予防等のためとして短時間に大量に摂取した場合、ナトリウム過剰摂取等による健康リスクが生じるおそれがあることに留意の上、当該製品の成分調製内容に適した広告その他の表示を行うこと。

[表示例] 本品は体液よりも低い浸透圧に調整し、電解質・糖質を配合した乳幼児用の経口補水液です。ウイルス性の感染性胃腸炎による下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態における水分・電解質の補給に適しています。

一般的に、人が生命を維持していくために一日に必要とする水分は、2.5リットルと言われています。 0.9リットルを食品自体の水分と調理水、0.3リットルは体内の酸化燃焼から得ており、残り1.3リットルを飲み物から摂取しています。 一方、排出する水分は、尿で約1.5リットル、呼気や汗で皮膚から失われる不感蒸泄で約0.9リットル、便は約0.1リットルで、夏場は汗をかく分、意識して水分の摂取を心がける必要があります。 汗の99%は水分ですが、その中に微量なミネラル類も含まれています。 その中で最も量が多いのはナトリウムで、熱中症が疑われる時の対策として、水分と一緒に塩分も補給することが重要です。 【スポーツドリンクとは?】 スポーツドリンクは、運動や日常生活などでの発汗によって体から失われた水分やミネラルを、効率良く補給できる清涼飲料水です。 砂糖や果糖などの糖類に、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。 炎天下での長時間の運動や作業により汗を大量にかくと、体内の水分とともに塩分やミネラルも奪われてしまいます。 その時に水だけを飲んだのでは、体液中の塩分濃度が下がってしまい、身体が摂取した水を吸収できずにそのまま尿として排出してしまい、水分補給ができません。 スポーツドリンクは、運動で溜まる乳酸の分解や回復に効果的なクエン酸や、糖分を多量に含んでいるので、水分と塩分を補給できるだけでなく、疲労回復にも効果的です。 ただし、スポーツドリンクには、500ミリリットルのペットボトル1本中、30グラム以上の糖分が含まれているものもあるので、のどが乾いたからと言って、麦茶がわりにスポーツドリンクをダラダラと飲み続けていると、糖の過剰摂取による肥満や虫歯になる危険性があります。 また、酸性度の強い飲料なので、酸で歯のエナメル質の表面が溶ける可能性もありますので注意が必要です。 【経口補水液とは?】 経口補水液は、水にナトリウムなどのミネラルとブドウ糖を一定の割合で配合した飲料です。 体液とほぼ同じ浸透圧のため、吸収率・吸収速度が非常に高く、「飲む点滴」とも呼ばれています。 スポーツドリンクに比べて糖分が少なく塩分が多く含まれています。 暑さや発熱などで大量に汗をかいた時や、下痢や嘔吐による脱水症状が出たときの水分補給には、経口補水液が適しています。 経口補水液を一時に大量に飲むと、ナトリウムの過剰摂取になる可能性もありますので、腎臓、心臓等の疾患の治療中で、医師に水分の摂取について指示されている場合は、指示に従ってください。 のどの乾きは脱水が始まっている証拠であり、乾きを感じる前に水分を摂ることが大事です。 小さなお子さんや高齢者は脱水のリスクが高いので、些細な体調変化も見逃さず、熱中症予防のためにこまめな水分摂取を心がけましょう。

個別評価型の病者用の食品には、脱水時の経口補水液や潰瘍性大腸炎患者用の食品などがあります。 基準で定められた表示内容が存在しないため、比較的柔軟な表示が可能です。

下痢や嘔吐など激しい脱水症状を起こした際に、水やスポーツドリンクのみを大量に与えると、特に乳幼児においては水中毒を引き起こすことがあります。一般的なスポーツドリンクではナトリウム濃度が低すぎることから低ナトリウム血症に陥ることが原因です。スポーツドリンクに塩分を少し補うのも手ですが、このような脱水時には経口補水液を用いるべきです。大塚製薬の経補水液オーエスワンは消費者庁から個別評価型病者用食品の表示許可を取得しています。

近年では、電解質組成を調整した清涼飲料水について、「経口補水液」との名称を付けて販売する場合や清涼飲料水に「脱水時」、「熱中症対策」等と記載することによってあたかも脱水症状を起こしている人を対象とするような記載をする場合には、「特定用途食品」の許可が必要である旨が、消費者庁よりアナウンスされたことで、話題となっています。

「OS-1(オーエスワン)」は、WHOの提唱する経口補水療法の考え方に基づいた飲料です。米国小児科学会の指針に基づき、電解質と糖質の配合バランスを考慮した経口補水液(ORS)です。 消費者庁による「特別用途食品 個別評価型病者用食品」の表示許可を受けており、乳幼児から高齢者の軽度から中等度の脱水状態の方の水・電解質(塩分等)を補給・維持するのに適しています。 今回はOS-1の基礎知識と正しい使い方を説明します。

電解質組成を調整した清涼飲料水について、「経口補水液」との名称とともに、広告その他の表示において「脱水時」「熱中症対策」等と記載している事例が散見されることから、消費者庁は、各自治体に対し、次の内容について食品関連事業者へ周知を図るよう指示しました。

経口補水液OS-1(オーエスワン)の基礎知識と飲み方について説明しました。

脱水時における水分及び電解質の補給を目的として調製された清涼飲料水に、「経口補水液」又はこれに類する広告その他の表示をするためには、特別用途食品の許可が必要です。

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