ドル円 朝の見通し まとめ
米ドル円
【トレンド】:下落基調📉
レジスタンス:130.600 131.000
現在値📍 : 130.361
サポート :130.000 129.500
日銀が共通担保資金供給オペを実施後、円売りが優勢。NY時間には一時130.88円まで上昇した。
しかし、131円前後の上値が抵抗となり反落中。本日は、130円を保てるか更なる下落があるか注目したい。
ドル円チャートを用いたテクニカル分析

外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。その中で、今後の相場動向を予測するため価格変動の分析能力が必要だと感じ、国際テクニカルアナリスト連盟
認定テクニカルアナリスト(CFTe)を取得。その後、24時間変動し続ける外国為替市場の魅力を伝えるべく2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。現在はこれまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。
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しかし 市場ではこのままドル/円の下落が続くとの見方は多くない
大手証券の関係者は、3つの点からドル/円は上値を追いにくくなったとみている。米雇用統計の発表直前にかけてドル/円は上昇基調を強めたが、発表の直前に付けた高値は99.95円。同関係者が注目していた100.26円には届かなかった。5月の高値103.74円、7月8日の高値101.54円を結んだ右肩下がりのラインを今月2日時点まで延長するとこの値となる。
午後3時26分現在のドル・円は102円71銭。日本株が午後に入って 下落を拡大した局面には一時102円57銭前後までドル安・円高が進む場 面があった。前日の日本時間午前に付けた5月以来のドル高値103円39 銭と比べると水準を下げての取引だが、日中の値動き幅は38銭程度と小 さかった。
一方、バークレイズの門田氏は、「米財政協議の合意は、不透明要 因がなくなり、量的緩和縮小を早める理由になるかもしれないが、あせ ってやる必要もなく、年明け以降ではないか。年内の量的緩和縮小との 見方が増えているものの、来年に入ってからと予想している」と説明。 その上で、「足元は、ドル安基調でユーロが買われているが、本格的に 米量的緩和の縮小が始まれば、ドルが強含み、ユーロ安に向かう」と見 込んでいる。
しかし、市場ではこのままドル/円の下落が続くとの見方は多くない。りそな銀行の尾股氏はQEの縮小開始時期をめぐる観測で、再びドル安に振れることはあっても、緩和の縮小方針自体は既定路線のため「長くポジションを持つ人にとっては、ショートで向かうのは厳しい相場」とする。
こうしたテクニカル面の要因に加え、10年米国債利回りの急低下や、「夏季休暇で、日本の金融法人の円売りが出にくい」ことで、ドル/円には下方圧力が掛かりやすいと指摘する。
みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、「米国の財政 協議が解決に向かう可能性が強まっているので、リスクオン(選好)で ドル買いが見られる。ただ日本株が軟調な中で、やや方向感に欠ける展 開。103円50銭でオプション取引のトリガーが控えており、防戦売りも あって、ドルの上値を抑えているのだろう」と説明した。
引けにかけて戻り基調となったことで、アジア市場でいきなりドル売りが強まる可能性は後退した。また、欧米市場では116.24円が意識されたことも、本日の相場の参考になる。
バークレイズ為替ストラテジストの門田真一郎氏は、「日本株が重 たい展開となったので、ドル・円相場も上値が重たい」と指摘。半面、 「米財政協議で与野党が合意し、上下両院で採決されれば、来年初の財 政交渉の不透明感が後退し、ドルのポジティブな材料となる」とも述べ た。
東京外国為替市場では、ドル・円相 場は1ドル=102円台後半で推移。前週末の米雇用統計の発表を受けた ドル買いに一服感が出る中、国内株価の下落に伴い、ドルの上値が重い 展開となった。
りそな銀行・市場トレーディング室の尾股正寿シニアクライアントマネージャーは、ドル/円が100円回復を達成しないまま下落したことで、ドル/円の先行きに対する「印象は悪い」とする。
先の大手証券関係者も「中長期的にはドル/円は上だとの見方から押し目を探している参加者はたくさんいる」と指摘。7月末にサポートラインとして機能した97.50円を割り込めば、一時的に下げが加速する可能性はあるものの、深押しは考えにくいとする。
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