労組 最高水準の賃上げ要求相次ぐ

FXブログ
労組 最高水準の賃上げ要求相次ぐ
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 労組 最高水準の賃上げ要求相次ぐ

一時金をめぐる労組の要求に対して満額で回答した例もある

流通や小売りなど幅広い業種が加入するUAゼンセンによると感染予防商品などを扱うドラッグストア大手のウエルシアHDの労組は、正社員平均でベアを含む賃上げ総額9448円(同2・93%)で妥結した。労組要求には及ばないが、高水準の妥結となった。

とはいえ、労使の主張に大きな差はない。先進国で下位に沈んでしまった日本の賃金水準を底上げし、将来を担う人材に投資をする必要性で思いは同じ。事業環境の厳しさについては労組も理解し、統一要求ながら「回答がバラつくのはやむを得ない」と声もある。先行き不透明な中、危機感を募らせる経営側も「業績好調ならベアも選択肢」という。

家電量販店を運営するケーズホールディングス(HD)は、正社員平均で賃上げ率1・36%のベアを含む賃上げ総額9067円(賃上げ率3・2%)で労組と妥結した。パートタイマーの時給上げ額は2・56%増の30・1円。巣ごもり需要でテレビや冷蔵庫、テレワーク関連ではパソコンなどの販売がそれぞれ好調で、同社は「現場で奮闘する社員の努力に報いる」という。

年間一時金も労組の要求を下回る回答での妥結が目立った。一方でIHIと住友重機械工業は一時金と合わせて協力金を社員に支給することを決めた。今回の労使交渉では就業改善に向けた協議も行われた。人事評価制度を見直す動きも業界内で出てきており、働き方改革が進みそうだ。

1日現在で連合が集計した傘下労組の要求額は、定昇とベアを合わせた加重平均で月7846円。賃上げ率で2・64%に相当し、13年以来8年ぶりに3%を下回った。民間調査機関の労務行政研究所(東京都品川区)が労使などを対象に事前調査した結果は、全回答者の平均で定昇を含め5524円(賃上げ率1・73%)と、さらに厳しい。

「一歩前に進んだことに非常に大きな意味がある」。中堅・中小電機、機械メーカー労組で構成する産業別労組のJAM(ものづくり産業労組)の安河内賢弘会長は、先行大手の交渉結果についてこう語る。「足元の業績が厳しい中でも粘り強く交渉し、少しでもベアを獲得したことは、これから春闘本番を迎える中小労組の後押しになる」(安河内会長)ためだ。春闘は一つのヤマ場を越えたばかりだ。

造船・重機大手5社の労組はベアの要求を見送った。三菱重工業や川崎重工業が要求しなかったのは約10年ぶり。コロナ禍の影響の長期化で、主力の航空機分野の事業環境が低迷しているほか、二酸化炭素(CO2)を低減する脱炭素化の動きを受け、ビジネスモデルの転換にも迫られている。厳しい現状を反映した格好となった。

経団連は経営側の交渉指針となる「経営労働政策特別委員会(経労委)報告」を17日公表し、物価高を重視した賃上げを会員企業などに呼びかける構えだ。24日には経営側と労組が参加する「労使フォーラム」を開き、春闘が幕を開ける。

「先行き不透明感を強調する経営側との賃金交渉は難航したが、全体として賃上げなどの人への投資は継続できた」―。自動車、電機などの産業別労組で構成する全日本金属産業労働組合協議会(金属労協)の高倉明議長(自動車総連会長)は17日、オンラインで会見し、そう評価した。

一時金をめぐる労組の要求に対して満額で回答した例もある。賃金構造維持分、賃上げを獲得した労組も少なくない。だが、多くの労組は要求を昨年より抑えている。総じて経営側は慎重で、賃金・一時金については厳しい結果も目につく。

「雇用維持と事業存続を最優先に」と主張する経営側。一方、労組側は「雇用と賃上げを二者択一にするべきではない。賃金は上がるものだ、と目に見えるように示してもらいたい」(神津里季生連合会長)と迫る。

経団連と労働組合の中央組織「連合」による春闘が始まるなか、各労組からは過去最高水準の賃上げ要求が相次いでいます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました