ドル/円135円定着なるか、グローバルな株価や米債利回りに注目

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ドル/円135円定着なるか、グローバルな株価や米債利回りに注目

午前の為替予想は… 米雇用統計受けて早期利下げ転換の思惑後退 ドル/円135円台定着なるか

作成日時 :2023年5月8日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

ドル円予想レンジ

134.200-136.000円

前日の振り返りとドル円予想

5日のドル/円は米4月雇用統計を受けて4日ぶりに反発。米4月雇用統計は非農業部門雇用者数が25.3万人増加した上に、失業率は3.4%に低下するなど、米労働市場が予想以上に堅固であることが示された。平均時給の伸びが前年比+4.4%へ加速したこともあって、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げに転じるとの観測が後退。米長期金利の上昇を背景にドル買いが強まると一時135.12円前後まで上伸した。その後は週末を控えて伸び悩んだが、今朝はあらためて135円台に乗せるなど堅調にスタートしている。135円台に定着できるかが本日の焦点となりそうだ

もっとも、いつもの通り米雇用統計明けで新規の手掛かり材料は乏しい。ドル/円は一旦下値を確認したことで底堅い推移を見込むが、一段の上伸に向けたカギはグローバルな株価や米債利回りの動向となろう。なお、経営不安で下落が続いていた米地銀株は5日に一斉に反発。本日の値動きが注目される。

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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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なら 米ドル/円を買えばいいんじゃないか ということです」

とは言っても、米ドル/円は110円前後をウロウロしているもの…というここ数年の状況に慣れすぎていて、130円なんていう未知の領域となると、どうしても高値づかみになるんじゃないか、という不安が拭えないのですが…。

もっとも、いざ米ドル/円を買ったところで、運悪く調整のタイミングになってしまったりすると、出鼻をくじかれてトラウマになってしまいそうなので、何かアドバイスがあれば……。

などと色々言いわけしながら眺めていたら、あれよあれよという間に130円が目前! ついこの前まで115円あたりをうろうろしていた米ドル/円が、たったひと月半ほどで約15円も急騰するなんて!

西原 「また、価格の高さについては、ネットで検索すれば1米ドル=140円台をつけていた1990年代のチャートなんかも見ることができるので、“高所恐怖症”の緩和のためにも見てみるといいかもしれません」

オーストラリアは、カーボンニュートラルに向けて、日本と組んでいろいろやっている。オーストラリアで産出された褐炭から水素を製造し、液化して日本が輸入するというのが始まっています。となると、豪ドル/円が上がるだろうと考えるので、米ドル/円以外だったら豪ドル/円がいいんじゃないかと思います」

このまま、夏を超えて冬に向けて米長期金利が3.5%くらいまで上昇した場合、米ドル/円は135円とか140円になってしまうかもしれません。あおるわけではないですが、けっこうチャンスではあります」

2~3円って、少し前の米ドル/円だったらかなりの値幅ですけど……でも、あくまでもスピード調整の範疇、つまり、調整が終わればまた上がっていくということですね! むしろ、押し目買いの好機になりそう。

西原宏一の「トレード戦略指令!」2022年4月20日(水)7:54の配信メール米10年債利回りが3.00%でドル円が130円とおもっていましたが、その相関が保たれたままドル円は続伸中。(中略)ドル円のlong継続。2022年4月20日(水)8:38の配信メールドル円を129.27円でさらに0.25減らしました。 残りは0.25だけのlong.少額になったのでstopは125.00円に変更。 128.00円で0.25のドル買い注文をだしています。2022年4月20日(水)11:43の配信メール残っていたドル円のlongも128.77円でスクエアにしました。2022年4月20日(水)12:54の配信メール128.00の買い注文がつかないので、128.30円でまず0.3 再びlongにしました。

米長期金利が完全に3%に乗ってくると、米ドル/円がちょうど130円に乗るという計算です。

西原 「それならやはり、豪ドル/円ですね。僕も、米国の利上げ前の3月までは、資源価格が上がっている、日本は天然ガスをオーストラリアから輸入している、南半球は戦地から物理的に遠い、ということで、豪ドルを買えばいいと言ってきました。

5日のドル/円は米4月雇用統計を受けて4日ぶりに反発。米4月雇用統計は非農業部門雇用者数が25.3万人増加した上に、失業率は3.4%に低下するなど、米労働市場が予想以上に堅固であることが示された。平均時給の伸びが前年比+4.4%へ加速したこともあって、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げに転じるとの観測が後退。米長期金利の上昇を背景にドル買いが強まると一時135.12円前後まで上伸した。その後は週末を控えて伸び悩んだが、今朝はあらためて135円台に乗せるなど堅調にスタートしている。135円台に定着できるかが本日の焦点となりそうだ。

円安という大きな流れがありますから、クロス円は基本的には堅調なのでしょうが、テーマが明確な米ドル/円、そして好条件がそろっている豪ドル/円が、狙い目ということですね。

米国の金利がどんどん上がる一方で、日本もインフレになると予想されているにもかかわらず、なぜか日銀は金融緩和を続けて金利の上昇を抑制すると言っている。同じゼロ金利から、片方はどんどん上げて片方はそのまま、というのは珍しい。ここにギャップがあり、テーマがある。なら、米ドル/円を買えばいいんじゃないか、ということです」

もっとも、いつもの通り米雇用統計明けで新規の手掛かり材料は乏しい。ドル/円は一旦下値を確認したことで底堅い推移を見込むが、一段の上伸に向けたカギはグローバルな株価や米債利回りの動向となろう。なお、経営不安で下落が続いていた米地銀株は5日に一斉に反発。本日の値動きが注目される。

また日本の国力的にも、極端に円高になって日本が独り勝ちになるということは考えづらい。『1カ月たったら米ドル/円が120円を割ってました』なんてことはまずないと思うので。

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