[全般]燻るリスク不安
先週末発表の米雇用統計は雇用の逼迫が続いていることを示すものとなりドル買いで反応。しかし、市場では依然として金融システムや債務上限問題などのリスクが燻る。
先週末に発表された米4月雇用統計は雇用者数、失業率、平均時給ともに予想以上の強い結果となった。雇用者数は前月分が下方修正されたことで3か月平均は鈍化したものの、失業率は1月と並ぶ半世紀ぶりの低水準。平均時給も先月から伸びが加速するなどFRBの利上げ停止観測が後退。一方、米景気悪化への懸念が後退したことでこれまで下落が続いたNY株式市場は三指数ともに大きく反発。リスクオフの円売りが強まりクロス円は全面高。ドル円も134円前半から135円前半まで1円余り上昇。FOMC会合後に進んだ円売りポジションの巻き戻しが入ったが、調整の域を脱していない。
今週は米4月CPIが発表され注目が集まる。
コアCPIは前月の5.6%から5.5%に低下が予想される。鈍化傾向が改めて確認されるようならFRBの早期利上げ停止への思惑が再び高まり、ドル売りが強まることになるだろう。反対に予想を上回るものとなれば先週の強い雇用統計の結果と相まって一段とドル買い戻しが強まる。
ただ、市場には債務上限の特別会計措置が6月にも使い切るとの見方から、ドルへのリスクが高まる。
更に、FRCに続きパックウエスト・バンコープなど地銀破綻リスクが燻る中でリスクオフの円買いが入りやすい状況は続く。
先週末からのドル買い戻しの調整が一巡すれば再び円買いの流れが強まるとみている。
※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。
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[紹介元] かざみどり [全般]燻るリスク不安
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