前日の海外市況
海外市場概況
- ドル・円:米追加利上げの可能性が高まり、日米金利差の拡大が想定されたことから、139円19銭から140円23銭まで円安・ドル高で推移。
- ユーロ・ドル:米追加利上げの可能性が高まり、1.0740ドルから1.0707ドルまで下落。
- ユーロ・円:日欧金利差拡大観測で149円37銭から150円32銭まで円安・ユーロ高で推移。
- NY原油市場:下落、ドル高などを嫌気。
- NY株式市場:まちまち、エヌビディアの強い決算が下支え。
本日の予定
- <国内>
- 08:30 5月東京都区部消費者物価指数(前年比予想:+3.4%)
- <海外>
- 10:30 豪・4月小売売上高(前月比予想:+0.3%)
- 15:00 英・4月小売売上高指数(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.3%)
- 21:30 米・4月個人所得(前月比予想:+0.4%)
- 21:30 米・4月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.5%)
- 21:30 米・4月コアPCE価格指数(前年比予想:+4.6%)
- 21:30 米・4月耐久財受注速報値(前月比予想:-1.0%)
- 23:00 米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:58.0、速報値:57.7)
経済指標
- 米・先週分新規失業保険申請件数:22.9万件(予想:24.5万件)
- 米・1-3月期GDP改定値:前期比年率+1.3%(予想:+1.1%)
- 米・1-3月期個人消費改定値:前期比年率+3.8%(予想:+3.7%)
- 米・1-3月期GDPコアPCE改定値:前期比+5.0%(予想:+4.9%)
- 南ア中銀:政策金利を0.50ポイント引き上げ8.25%に決定
要人発言
- マッカーシー米下院議長「債務交渉、いつでも妥結する可能性ある」
- コリンズ米ボストン連銀総裁「金融政策は各会合で決定」「インフレは高すぎる、いくらかの鈍化の兆しも」
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前日の海外市況ほかドル 円米追加利上げの可能性が高まり 日米金利差の拡大が想定されたことから
このように、金融政策に関連して日米の金融市場が共鳴しつつ動揺を始めているのは、金融政策の見通しとその影響に関して、不確実性が強いためだろう。特に日本では、10年ぶりの日本銀行総裁の交代は、金融市場にとって大きな不確実性である。それを踏まえれば、銀行株大幅下落といった、金融市場の動揺が生じていることは自然なことかもしれない。
しかし、銀行株の下落の背景は、それだけではないだろう。前日の米国株式市場での銀行株急落に連動した動きもあるとみられる。米国では金融引き締めによる銀行の収益へのマイナス面が強く意識され始めたのである。その影響が、日本の株式市場にも及んだという側面もあったのではないか。
今週は、日米の金融市場がそうした特殊な局面にあることを改めて意識させられた1週間となった。
【ニューヨーク時事】25日のニューヨーク外国為替市場では、米利上げ観測の高まりを受けて円売り・ドル買いが加速し、円相場は約半年ぶりに1ドル=140円台に下落した。午後5時現在は140円00〜10銭と、前日午後5時比57銭の円安・ドル高。
ユーロドルは小動き。8時時点では1.0726ドルとニューヨーク市場の終値(1.0725ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。前日終値を挟んだ水準で動意を欠いた。
他方、予想外の動揺は、株式市場にもみられる。政策変更の見送りを受けて、日経平均株価は一時上昇したもののすぐに下落に転じ、一時は前日比500円を超える大幅安となった。その一つの理由は、銀行株が大きく売り込まれたことにある。
債務上限引き上げの協議の行方については楽観視できない状況だが、市場参加者の多くは期限までの決着を想定しつつある。来週発表されるインフレ、雇用に関する経済指標が市場予想とおおむね一致した場合、6月利上げの確率はさらに高まり、日米金利差の拡大を想定してリスク選好的なドル買い・円売りは継続する可能性がある。
植田日銀総裁が就任後も日米金利差が縮まるどころか広がっていることが、ドル高円安を強めている要因の1つ。昨日も同総裁は大規模な金融緩和の継続を改めて強調。本日発表の4月企業向けサービス価格指数では前年比予想が1.4%と前回から減速する見込みだ。欧米でサービス価格が加速しているのとは対照的であり、年末にかけてインフレ低下とする日銀見通しを裏付けることになるか。
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