今週の為替予想(米ドル/円)「140.331円に壁、突破できれば142.500円 日銀債券市場サーベイにも気を配りたい」ハロンズ FX 2023/5/27

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今週の為替予想(米ドル/円)「140.331円に壁、突破できれば142.500円 日銀債券市場サーベイにも気を配りたい」ハロンズ FX 2023/5/27

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年5月26日 17時00分

140.331円に壁、突破できれば142.500円 日銀債券市場サーベイにも気を配りたい

5月22日週の米ドル/円は続伸

底堅い米国経済を受けて、FRBの利上げ長期化観測が支えになって、米ドル/円は6カ月ぶりの140円台回復を果たし、140.227円まで上昇幅を広げました。また、「米債務上限問題を巡る与野党協議が進展せず、欧米株価が軟調に推移したこともリスク・オフのドル買いを誘った側面もあるようだ」との声も聞かれました。もっとも、上伸過程では格付け会社による米国の格下げ観測のニュースが流れるなどして、不安定な値動きとなる場面もありました。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

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外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が、平日21時より配信するFXライブ番組

FX ライブ配信、ええやん!今年の円安 (2023年5月25日)- YouTube

6月1日に相場つきが換わる危険も・・・

米ドル/円は、米国の債務上限引き上げ問題による不安はありながらも、足もとの米国経済の底堅さを受けてFRBの利上げサイクルの長期化が意識され、底堅い展開が続いています。来週も基本的には、FRBによる利上げ停止観測の後退をテーマとしたドル高・円安の流れが優位と考えています。ただ、米国の債務問題への警戒は緩めることは出来ないでしょう。米政府・議会どちらも経済・金融への混乱は望んでいないため、どこかの段階で協議が妥結すると考えますが、その時期がいつ頃になるかがポイントのようです。

6月15日に法人税収が入ってきますので、イエレン財務長官が示す「Xデー」の初日にあたる6月1日から約2週間は、綱渡りの状態と言えます。6月15日まで持ちこたえられれば、7月まで「Xデー」を先送りできそうですが、15日までに米国の資金繰りが持たなければ、公務員、軍人の給与支払いの延期など一時的にせよ実体経済へ影響が及ぶかもしれません。 個人的には、市場はこの問題に対して少し楽観的になり過ぎているのではないかと考えており、思わぬところで足もとを掬われないよう注意したいです。

また、本邦の話題にも一応、注意が必要と考えます。6月1日には日銀が大手機関投資家などにヒアリングした債券市場サーベイが公表されます。今年の2・3月頃とは違いイールドカーブの歪みは解消されているものの、債券市場の機能度に目立った改善が見られなければ、日銀の政策修正観測が高まる危険もあります。その上、6月2日の米雇用統計を控えて何かとポジション調整が出やすい時期だけに、6月1日を境にして相場つきが変化する可能性もあり、油断は禁物です。

米ドル/円、140.331円突破できるか着目

200日移動平均線を上抜けて上方向への勢いが増し6カ月ぶりの高水準をつけています。次のターゲットは、昨年10月21日高値(151.942円)からの下落幅の61.8%戻しとなる142.500円付近と言いたいのですが、そこに至るにはまず1月16日安値(127.225円)を起点とするN計算値の140.331円突破が条件となります。ここを上抜けできなければ、200日移動平均線付近まで調整が進む展開もありそうです。

【米ドル/円チャート 日足】

USDJPYチャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:137.500-142.500

5/29 週のイベント:

5/30(火) 8:30 日本 4月失業率
5/30(火) 8:30 日本 4月有効求人倍率
5/30(火) 22:00 米国 1-3月期四半期住宅価格指数
5/30(火) 22:00 米国 3月住宅価格指数
5/30(火) 23:00 米国 5月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
5/30(火) 26:00 米国 バーキン米リッチモンド連銀総裁、発言
5/31(水) 8:50 日本 4月鉱工業生産・速報値
5/31(水) 14:00 日本 5月消費者態度指数・一般世帯
5/31(水) 21:50 米国 コリンズ米ボストン連銀総裁、ボウマンFRB理事、発言
5/31(水) 22:45 米国 5月シカゴ購買部協会景気指数
5/31(水) 23:00 米国 4月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
5/31(水) 25:30 米国 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、発言
5/31(水) 26:30 米国 ジェファーソンFRB理事、発言
5/31(水) 27:00 米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
6/1(木) 8:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
6/1(木) 8:50 日本 1-3月期四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額(前年同期比)
6/1(木) 16:00 日本 日銀債券市場サーベイ
6/1(木) 20:30 米国 5月チャレンジャー人員削減数
6/1(木) 21:15 米国 5月ADP雇用統計
6/1(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
6/1(木) 22:45 米国 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
6/1(木) 23:00 米国 5月ISM製造業景況指数
6/1(木) 26:00 米国 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、発言
6/2(金) 21:30 米国 5月非農業部門雇用者数変化
6/2(金) 21:30 米国 5月失業率
6/2(金) 21:30 米国 5月平均時給

一言コメント

過去20年間の米ドル/円の6月の騰落率を調べたら、12勝9敗で上昇する結果となっていました。6月のオープンから見て上昇に分があるようです。また、オープンから高値までの平均は約2.1円で、オープンから安値までの平均は約2.4円でした。オープンの値段からの値幅が2円以上となった局面は逆張りエントリーも検討余地があるようです。
ただ、最大ドローダウンは11.9円の年もありますので、下げたところでの安易な打診買いは注意が必要です。

 
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今週の為替予想 米ドル 円

2026年12月のドル円予想。当月始値 166.03、最低 165.75、当月最高 170.79。平均 167.71。月末 168.27。変更 1.3%。

2024年8月のドル円予想。当月始値 154.77、最低 154.77、当月最高 161.80。平均 157.69。月末 159.41。変更 3.0%。

2025年1月のドル円見通し。当月始値 160.66、最低 160.66、当月最高 167.17。平均 163.30。月末 164.70。変更 2.5%。

2026年11月のドル円見通し。当月始値 167.24、最低 163.54、当月最高 168.52。平均 166.33。月末 166.03。変更 -0.7%。

5月22日(月曜日)のドル円見通し: 為替レート 137.09、 最高 139.15、最低 135.03。 5月23日(火曜日)のドル円予想: 為替レート 138.11、 最高 140.18、最低 136.04。 5月24日(水曜日)のドル円見通し: 為替レート 139.44、 最高 141.53、最低 137.35。 5月25日(木曜日)のドル円予想: 為替レート 139.73、 最高 141.83、最低 137.63。

そもそも日米の10年債利回りは連動する傾向が強いですが、基本は米金利の影響を日本の金利が受けるというもの。さらに金利水準は「米国>日本」なので、金利が同じ方向に動いた場合、金利差は米金利の動く方向で決まるのが基本。以上のように考えると、4月28日こそ、日銀会合の決定をきっかけに米ドル高・円安が加速しましたが、それがさらに続くか、米ドル安・円高に反転するかは米金利の動きが鍵になると思います。

2025年8月のドル円予想。当月始値 165.59、最低 165.59、当月最高 173.12。平均 168.72。月末 170.56。変更 3.0%。

しかし、長期的な円高のレジスタンスラインを超えることはできず、再度下降をはじめます。

2024年12月のドル円予想。当月始値 161.77、最低 158.25、当月最高 163.07。平均 160.94。月末 160.66。変更 -0.7%。

最新のドル円為替レート 137.88円。日の範囲の 137.42 - 138.68円。前日 138.66円。前日比 -0.56%。

2026年5月のドル円見通し。当月始値 168.40、最低 166.18、当月最高 171.24。平均 168.63。月末 168.71。変更 0.2%。

ドル/円の過去の変動要因にはどんなことがあったの?

2024年3月のドル円見通し。当月始値 147.42、最低 147.42、当月最高 154.12。平均 150.20。月末 151.84。変更 3.0%。

通貨取引には、様々な要因が複雑に絡みあっています。各国ごとの数値を比較し、その通貨に影響を与えているとされる、通貨以外の別の要因に目を向ける必要があります。過去30年間のドル対円相場の動きほど、複雑なものはありませ ん。

ほとんどの国家は赤字で運営しています。けれども、対外債務が増えると、投資家に懸念を与えます。莫大な対外債務と公的債務がインフレを加速させています。過去20〜30年間のドル/円相場の変動は、両国のうち、どちらかが借入を増や したか、あるいは赤字予算を削減したことに起因しています。

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