ドル・円は主に147円台で推移か、米長期金利下げ渋りでドル売り拡大の可能性低い

FXブログ
ドル・円は主に147円台で推移か、米長期金利下げ渋りでドル売り拡大の可能性低い

f:id:okinawa-support:20190822160736j:plain

 

東京市場オープニングコメント

「ドル・円は主に147円台で推移か、米長期金利下げ渋りでドル売り拡大の可能性低い」

 6日のドル・円は、東京市場では147円82銭まで買われた後、一時147円02銭まで反落。欧米市場では147円13銭から147円74銭まで反発し、147円66銭で取引終了。本日7日のドル・円は主に147円台で推移か。米長期金利は下げ渋っており、リスク回避的なドル売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。米連邦準備制度理事会(FRB)は9月6日、地区連銀経済報告を公表した。報告によると、「7月から8月にかけ、経済成長は控えめ」、物価については、「大部分の地区で物価上昇率が全体的に鈍化」、雇用については「全米で雇用の伸びが抑制されていた」と指摘されており、「ほぼ全ての地区で、企業は賃金の伸びが短期的におおむね鈍化するという見通しを示している」ことも判明した。市場参加者の間では利上げ終了時期は近いとの見方が広がっている。ただ、直近におけるガソリン価格の上昇がもたらす影響についてははっきりしていないため、物価見通しの不透明感がただちに払しょくされることは期待できない。

《午前8時現在》 ドル・円: 147.00円-148.30円 147円近辺でドル買い興味
          ユーロ・円: 157.80円-159.00円 157円台後半でユーロ買い興味
          豪ドル・円: 93.50円-95.00円 93円台半ば近辺で豪ドル買い興味

通貨別分析

 

重要事項(ディスクレーマー)

■株式会社フィスコ(以下「フィスコ」という)は株価情報および指数情報の利用について東京証券取引所・大阪取引所・日本経済新聞社の承諾のもと提供しています。
■”JASDAQ INDEX” の指数値及び商標は、株式会社東京証券取引所の知的財産であり一切の権利は同社に帰属します。
■掲載される情報はフィスコが信頼できると判断した情報源をもとにフィスコが作成・表示したものですが、その内容および情報の正確性、完全性、適時性について、フィスコは保証を行っておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
■本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告無く変更する場合があります。
■本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はフィスコに帰属し、事前にフィスコへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。
■フィスコが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
■本資料に掲載される株式、投資信託、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
■本資料は、本資料により投資された資金がその価値を維持または増大することを保証するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客さまに何らかの損害が発生した場合でも、フィスコは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
■フィスコおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。
■投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客さまご自身の判断でなさるようにお願いします。
以上の点をご了承の上、ご利用ください。

株式会社フィスコ

 
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ドル・円は主に147円台で推移か、米長期金利下げ渋りでドル売り拡大の可能性低い

それも ドル安を後押しする要因になりそうだ

しかし、3月上旬から9月初までのトレンドが必ずしも一本調子であった訳ではなかった。5月初から中旬と7月後半から8月初までの2回は、ドル円レートの動きは踊り場的な様相になった。これは、FOMCの手前のタイミングである。6月14・15日のFOMCでは+0.75%の利上げ、7月26・27日のFOMCでも+0.75%の利上げが行われている。結局、+1.50%の追加利上げで▲6円ほどトレンド線は円高方向に下方修正されている。利上げによって、マクロ景気が悪化する懸念があると、円安ペースは攪乱される。おそらく、9月、11月、12月のFOMCでも同じような攪乱が起こり、円安ペースは一時的に鈍るだろう。

さて、前途が見えないときは、先入観を排して、トレンド分析に頼ることとしよう。3月上旬から9月初までの円安局面のタイムトレンドを計算して、そのラインを12月末まで伸ばしてみた(図表1)。1か月間(30日)に+4.2円/ドルの円安進行する。9月末は1ドル144円、10月末1ドル148円、11月末1ドル153円、12月末1ドル157円という結果になった。このまま進めば、1ドル157円まで進むというのがトレンド分析の結果だ。

6~8月には、米長期金利は、FOMCの前後に上下動が起こっている(図表2)。結果的に、ドル円レートはそれまでのトレンドラインよりも円高方向に水準訂正が行われている。筆者は、9~12月にかけても追加利上げのマイナス・ショックが同様に円安の流れを下方修正させることが起こるとみる。前述のトレンドラインは、6~8月の経験を踏まえて利上げ+1%で▲4円ほど円高修正されて、月末は1ドル150円へと下振れする。9~12月も同様に米経済の見通しが下押しされるとみるからだ。

逆に言えば、追加利上げが米経済を悪化させる見方になれば、先々の利下げ予想が連想されて、為替相場の流れはドル安に転じるだろう。8月26日のジャクソンホール会議では、パウエル議長がたとえ痛みを伴ってでも追加利上げの手綱を緩めないとメッセージを送った。そのことは、2023年内にも利下げに転じるという見方を否定するものだった。

FRBは、ドル高が天井を付けたとしても、消費者物価が5~8%とまだまだ高く、目標の2%まで遠いとメッセージを発するだろう。それも、ドル安を後押しする要因になりそうだ。

6日のドル・円は、東京市場では147円82銭まで買われた後、一時147円02銭まで反落。欧米市場では147円13銭から147円74銭まで反発し、147円66銭で取引終了。本日7日のドル・円は主に147円台で推移か。米長期金利は下げ渋っており、リスク回避的なドル売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

より厳密に考えると、筆者は、この150円に至るまでに円安のピークを付けるとみる。今次の円安局面は、12月末よりも手前の11月末までに1ドル148円に向かい、そこが円安の天井になって、その後は円高方向に切り返すと考えている。1998年8月の円安水準を僅かに超えるところが天井とみられる。

ここまでドル側の要因だけで、ドル円レートが動かされるというストーリーで話を進めてきた。実際は、日本側の要因、つまり円の弱さも為替相場には影響していくだろう。

同じように、米経済がかなり悪化すれば、現在のFRBのスタントは変わっていき、2023年内の利下げは現実味を帯びてくる。そのときは、ドル安に転換していくだろう。

ドル高円安の前提は、米経済が追加利上げを順調にこなして成長を続けることである。米経済が強さを維持できそうだと思われている限り、ドル高は続く。

タイミングを考えると、11月にFOMCが終了してからしばらくすると、ドル高基調は天井を打つだろう。米長期金利も、そこでは低下するだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました