
ドル円 ユーロドル ユーロ円 ポンド円 豪ドル円 NZドル円
高値 147.88 1.0678 157.78 183.35 95.26 87.45
61.8% 147.758 1.06696 157.616 183.110 95.146 87.329
50.0% 147.720 1.06670 157.565 183.037 95.112 87.291
38.2% 147.682 1.06644 157.514 182.963 95.078 87.253
安値 147.56 1.0656 157.35 182.73 94.97 87.13
*高値・安値は日本時間20時11分までのレンジを参考にしています。
(岩間)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
そのため テクニカル指標として過信しすぎないようにしましょう
フィボナッチ・リトレースメント(Fibonacci Retracement)は単にフィボナッチ分析とも言われ、為替相場におけるテクニカル分析の一つです。フィボナッチとはイタリアの数学者レオナルド・フィボナッチを指します。彼が研究したフィボナッチ比率がこの分析手法の土台になっています。リトレースメントとは「引き返す、後戻りする」といった意味です。用途としては、主に上昇相場の押し目や下降相場のあや戻しのめどを推量するのに用います。ただそれ以外にも、波動分析とともに天井や底値を推量するのにも応用されます。
ただし、実際にどのラインで反発や反落が起きるかは予測できません。上昇トレンドのとき、61.8%のラインで反発せずに下落を続け大きくトレンドが変化するケースや、下降トレンドのとき、23.6%のラインで反転すると予測したにもかかわらず、38.2%、61.8%のラインまで価格が上昇を続けるケースもあります。実際の取引で使用する場合には他のテクニカル指標を用いながらエントリーのタイミングを探るとより効果的でしょう。
そのため、テクニカル指標として過信しすぎないようにしましょう。
トレンドに沿ったトレードは大きく利益を伸ばせるチャンスなので、FX初心者の方にとってはメリットが大きいテクニカル指標となります。
フィボナッチ・エクスパンションは、フィボナッチリトレースメントによく似たテクニカル分析の手法です。フィボナッチリトレースメントが押し目買いや戻り売りのポイントを判別するために用いられるのに対して、フィボナッチ・エクスパンションはトレンドがどこまで続くのかを予測するために用いられます。押し目買いや戻り売りでエントリーをした後、利益を確定するポイントを知るために使われるのが一般的です。
フィボナッチは多くのシーンで役立つテクニカルな分析手法ですが、前提としてトレンドの方向性を理解しておく必要があります。
しかしFXには、チャート分析通りに値動きが推移しない「ダマシ」がつきものです。フィボナッチリトレースメントだけを用いて安易にエントリーをすると、思わぬ損失を出してしまう場合があります。実際の売買で利用する場合には、他のテクニカル指標も併せて活用するようにしましょう。
使いやすいテクニカル指標のフィボナッチリトレースメントですが、しっかりとデメリットとなるポイントも存在します。
なお、高値と安値をどこに設定するかについては、明確な定義はありません。また、ローソク足のどの部分にラインを引くかについても決まりはないため、15分足や1時間足といった取引の時間軸をどこに置くかによって、見方が大きく変わる可能性があります。 松井証券では、パソコン・タブレット向けのトレーディングツールやスマートフォン向けアプリで様々なテクニカル分析が可能です。
つまり、フィボナッチトレースメントは画面上に表示されたチャートの高値や安値水準を参考に引かれるものであることから、トレンドが出ている局面では高値ないし安値を更新してくることも考えられます。また、レンジ相場であればフィボナッチトレースメントの表示された範囲内での値動きとなります。したがって、現在がトレンドの局面なのか、レンジの局面なのかの判断を含め、トレンドに強いテクニカル分析およびオシレーター系のテクニカル分析を併用するとよいでしょう。
フィボナッチリトレースメントは、一定のトレンドの中で押し目買いや戻り売りのポイントを探るために有効なテクニカル指標です。FX会社のツールを活用することで、取引に慣れていない初心者の方でも使ってみることは可能でしょう。
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