東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に147円台で推移か、米長期金利の高止まりなどを意識してドルは下げ渋る可能性」
15日のドル・円は、東京市場では147円34銭から147円80銭まで上昇。欧米市場では147円95銭まで買われた後、147円61銭まで反落したが、147円86銭で取引終了。本日18日のドル・円は主に147円台で推移か。米長期金利の高止まりなどを意識してドルは下げ渋る可能性がある。 今週19-20日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で政策金利(FFレート)は据え置きとなる見通しだが、FOMCの声明で追加利上げの必要性について否定的な見解が提示されなかった場合、リスク選好的なドル買い・円売りが縮小する可能性は低いとみられる。ただ、日本銀行の金融政策に対する関心も高いため、長短金利操作における柔軟性をさらに高めるような措置が導入された場合、リスク回避のドル売り・円買いが強まる可能性は残されている。ドル・円相場の動向を予想することについては日米金融当局の当面の行動を注意深く観察する必要がありそうだ。 《午前8時現在》 ドル・円: 147.00円-148.50円 147円近辺でドル買い興味 ユーロ・円: 156.80円-158.00円 156円台後半でユーロ買い興味 豪ドル・円: 94.30円-95.50円 94円台前半で豪ドル買い興味
通貨別分析
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本日18日のドル・円は主に147円台で推移か
ドルスイスは、1.0328-1.0344-1.0237が上値を押さえて、調整が0.8758まで拡大もこれを維持して、再度1.0148まで反発しましたが、これも過去の高値圏を前に上げ渋って、再調整となっています。下段のモメンタムを示すスロー・ストキャスティクスが、買われ過ぎでデッド・クロスを見せています。上値は、既に過去のレンジの50%となる0.9522-55が押さえると弱い状況で、超えても0.9781の窓の上限がCapされると売りが出易そうです。あくまで1.0148を越えて、1.0328-1.0344-1.0237のトリプル・トップが視野となりますが、当面上値を押さえそうです。
15日のドル・円は、東京市場では147円34銭から147円80銭まで上昇。欧米市場では147円95銭まで買われた後、147円61銭まで反落したが、147円86銭で取引終了。本日18日のドル・円は主に147円台で推移か。米長期金利の高止まりなどを意識してドルは下げ渋る可能性がある。今週19-20日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で政策金利(FFレート)は据え置きとなる見通しだが、FOMCの声明で追加利上げの必要性について否定的な見解が提示されなかった場合、リスク選好的なドル買い・円売りが縮小する可能性は低いとみられる。ただ、日本銀行の金融政策に対する関心も高いため、長短金利操作における柔軟性をさらに高めるような措置が導入された場合、リスク回避のドル売り・円買いが強まる可能性は残されている。ドル・円相場の動向を予想することについては日米金融当局の当面の行動を注意深く観察する必要がありそうだ。
ドルスイスのレンジを0.8700から0.9800、ドル円を126.00から140.00としましたので、これから算出されるスイスフラン円の最大想定レンジは、128.57から160.92となりますが、広すぎるので134.38から153.76とします。
以上を勘案して、ドル円相場の2023年の想定レンジを126.00から140.00とします。
過去日銀総裁人事は、財務省と日銀の出身者が、たすき掛けで総裁に就くという慣例がありましたが、黒田総裁の評価は高かったとしても、財務省畑の出身であり、現実的にも異例の2期10年となる過去最長の就任期間に、インフレ目標やデフレの克服ができたとは言えません。特に次の総裁には、現在行っている異例規模の国債買入や世界的に唯一マイナス金利を導入している日銀の出口戦略が大きな課題となりそうです。テクニカル面でも相当難しい判断が迫られそうです。その面では、副総裁を経験した日銀プロパーの2名となる可能性が高く、その場合本当の意味で、日銀が利上げスタンスに変貌する日が訪れるかもしれません。そうなるとドル円相場にも大きなインパクトを与えると思います。
「ドル・円は主に147円台で推移か、米長期金利の高止まりなどを意識してドルは下げ渋る可能性」
加えてドルスイスとドル円の想定レンジから、マトリックス・チャート(価格帯によるクロス円の位置)を作成しています。
ドル円相場は、1990年の160.35の高値から、2011年10月の75.31まで下落後、2022年10月には、160.35の高値と、147.66や125.86の高値を結んだレジスタンスを越えて、151.95まで急反発しました。
一方下値は現状の安値0.9211を維持するなら良いですが、割り込むと0.9019-0.9150、0.8870-0.8925の戻り安値圏が視野となりますが、総じて過去のレンジ相場を踏襲すると0.8700-0.88758のダブル・ボトムの位置は、若干のオーバー・シュートがあっても維持されるでしょう。リスクは0.7712の節目を割れるケースですが、0.7406や0.7072は、ドルスイスの歴史的な安値圏であって、これを割れるようなケースは、余程のことが無い限りなさそうです。従って、ドルスイスの今年の想定レンジを0.8700から0.9800とします。
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