NY原油3日続伸 10カ月半ぶり高値
NY原油は反落も、イランのガセミ石油相が、「原油輸出が停止されても、核開発プログラムを断念することはない」と発言。イランからの原油供給が途絶えれば混乱は免れないと強気の姿勢を示し依然高いリスクを抱える。この日発表の中国国家統計局による中国の2011年の原油生産量は、前年比0.3%増。原油輸入量は2010年比6%増で、中国の石油海外依存率は56.5%。 ニューヨーク貴金属は、ドル高・ユーロ安が進み、銀を除き下落した。
欧州株式市場は、ユーロ圏成長率見通しに嫌気で3日続落も、米株式市場は米雇用情勢の改善が好感し反発。ダウ工業株30種平均は約3年9カ月ぶりの高値。 NY原油先物相場は、6営業日続伸。ユーロが対ドルで上昇。一時は約10週間ぶりのドル安が進んだことを背景にNY貴金属は軒並み上昇。金先物相場は、3日続伸。中心限月は3カ月半ぶりの高値。
世界最大の銅鉱山であるチリのEscondida(エスコンディーダ)鉱山の2011年の銅生産量は819,261トン、前年比24.6%の大幅減少となった。世界金属統計局(WBMS)によると、2011年の全世界の銅市場の供給過剰は69,100トン。銅消費量は1950.9万トン、そのうち中国の見掛消費量(生産+輸入-輸出)が791.4万トンで全世界消費の40%を超える。2011年の精錬銅生産量は前年比2%増の1958万トン。
ギリシャの党首らが第2次救済策に必要な緊縮策で合意したことが好感され、欧州株式相場は4日ぶりに上昇。ユーロは対ドルで2カ月ぶり高値。欧州中央銀行(ECB)は、政策金利を過去最低の1 %に据え置く。ドラギ総裁は景気見通しの改善を示唆。 米商務省が発表した米卸売売上高、7カ月連続増。米労働省が発表した先週の米失業保険申請件数は前週比で改善、2008年4月以来の水準に減少。米株式市場は底堅い動きで3日続伸。NY原油も年初来最長の3日続伸で1月末以来約2週間ぶりの高値。 中国国家統計局の発表によると、2012年1月の消費者物価指数(CPI)は、前年比4.5%増と6カ月ぶりの加速と予想外の展開となった。中国自動車工業協会(CAAM)の1月の自動車販売総数は前年比26%減の139万台で、この7年余りで最大の落ち込み。中国株式市場は、上海総合指数が2カ月ぶりの高値。 インドネシア貿易部によると同国の1月の錫輸出量は5,380.43トンで前年比27%減。ドイツ鉄鋼工業協会によると、同国の1月の粗鋼生産量は約340万トン、前年比8.5%減。
今年1月の中国の精錬銅の輸入量は335,480トン、前年比36.59%増。輸出量は51トン、同99.78%減。1月の鋼材輸出量は373万トン、前年比19.9%増。鋼材輸入量は92万トン、前年比44.10%減。鉄鉱石輸入量は5932万トン、前年比13.9%減となっている。
米株式市場はほぼ横ばい。米株式市場のダウ工業株30種平均は、一時約3年9カ月ぶりの高値を更新したものの、原油相場の値上がりから経済先行きを不安視し上値を重くした。 NY原油は期近が大幅続伸し約9カ月ぶりの高値。ギリシャが第2次救済を獲得したことや、イランが英仏企業向けの原油輸出を停止したことが背景。資源・鉱山など商品株は上昇している。
ギリシャが新たな財政緊縮策を承認するまで、ユーロ圏財務相会合が第2次救済の決定を保留する姿勢を示しデフォルトへの懸念が再燃。中国税関当局の1月貿易統計によると、輸出・輸入ともに、増加が見込まれていた市場予想に反し、前年比で落ち込む。輸入額は2年3カ月ぶりの大幅な落ち込み。輸出額も2年2カ月ぶりに減少。この統計で国内景気減速との思惑を手掛かりに米株式市場は反落。アルミ大手アルコア、鉱山会社フリーポート-マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドなど鉱山・金属株を中心に景気循環株の売りが優勢。 欧州株式相場も反落している。 欧州債務不安をめぐる先行き不透明感はリスク回避志向を強め、NY原油、NY貴金属も軒並み下落。金先物相場は週間ベースでは今年に入って初の下落。
NY原油は、イランが欧州6カ国への原油輸出を停止したとの報道や米エネルギー情報局(EIA)報告の石油在庫統計が4週間ぶりにマイナスを記録したこともあり、約1カ月ぶりの高値。ただイラン石油省は、欧州6カ国への原油輸出を停止の報道を否定している。 インド合同商工会議所(Assocham)は、2011年の同国の鉄鋼消費量は7,000万トン。2015年には1.22億トンに到達するであろうと公表。
昨年10月の合意から約4カ月を経たギリシャ支援はようやく実行へ。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の結果、新たなギリシャ支援策とPSI(民間投資家の関与)で合意。ユーロ圏財務相会合のユンケル議長は、ギリシャ支援プログラムの規模は2014年までの期間で1300億ユーロと表明。ギリシャ債務の国内総生産(GDP)比率は2020年までに120.5%に低下させる目標を示す。
【ニューヨーク共同】週明け18日のニューヨーク原油先物相場は3営業日続伸し、指標の米国産標準油種(WTI)の10月渡しが前週末比0.71ドル高の1バレル=91.48ドルと、終値としては昨年11月上旬以来、約10カ月半ぶりの高値となった。
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