前日の海外市況
海外市場概況
- ドル・円:米追加利上げ実施の可能性は消えていないことから、150円25銭から150円69銭まで円安・ドル高で推移。
- ユーロ・ドル:1.0664ドルまで下落後、1.0706ドルまで反発。
- ユーロ・円:161円03銭から160円43銭まで円高・ユーロ安で推移後、160円台後半まで戻す。
- NY原油市場:大幅安、中国経済の減速懸念。
- NY株式市場:続伸、企業決算や長期金利低下を好感
本日の予定
- <国内>
- 14:00 9月景気動向指数・先行速報値(予想:108.8、8月:109.2)
- <海外>
- 18:30 ベイリー英中銀総裁基調講演
- 19:00 ユーロ圏・9月小売売上高(前月比予想:-0.2%)
- 23:15 パウエル米FRB議長開会あいさつ
- 24:00 米・9月卸売在庫改定値(前月比予想:0.0%)
- 03:00 米財務省・10年債入札
- 03:40 ウィリアムズNY連銀総裁基調講演
- 04:00 バー米FRB副議長(銀行監督担当)講演
経済指標
- 米・9月貿易収支:-615億ドル(予想:-600億ドル)
- カナダ・9月貿易収支:+20.4億加ドル(予想:+10.0億加ドル)
- ユーロ圏・9月生産者物価指数:前年比-12.4%(予想:-12.5%)
要人発言
- ウォラーFRB理事「米国労働市場はより良いバランスに」「利上げにより不安定となった場合、FRBには他の手段がある」
- ボウマンFRB理事「引き続き追加利上げが必要だと予想している」「11月の利上げ休止決定を支持」
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前日の海外市況ほかドル 円米追加利上げ実施の可能性は消えていないことから 150円25銭から150円69銭まで円安
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年初来の円安は最終局面にあると考えられる。米国の情勢次第ではさらにドル高円安が進む局面も残されているだろうが、1ドル150円台半ばが限界ではないか。政府は1ドル150円を第1防衛ライン、152円を第2防衛ライン、155円を第3防衛ラインに設定している可能性が考えられるが、第3防衛ラインが破られる可能性は小さいのではないか。
日本銀行は、為替市場でドル円レートの1ドル150円の水準を意識した金融調整を行ってきたと推察される。米国の長期金利上昇と10月30・31日の次回金融政策決定会合で、日本銀行がイールドカーブ・コントロール(YCC)の再柔軟化に踏み切るとの観測が重なり、日本の10年金利も上昇傾向が続いている。国債買い入れ増額などを通じて日本銀行がこの長期金利上昇を抑え、YCCの現行の枠組み維持を優先すれば、それが日米長期金利差の拡大を通じて円安を後押ししてしまう。日本銀行の金融調整をきっかけに1ドル150円を超えて円安が進む場合、それが物価高を助長するとして日本銀行は政府や国民から批判される可能性がある。このことが、日本銀行に長期金利上昇を強く抑えることを躊躇わせてきた面があるのではないか。
その意味で、神田真人財務官が10月4日に財務省内で記者団に対して述べた内容は、筆者には新鮮であり、驚きを伴った。前日3日の海外市場でドル/円相場が一時150円台に乗せた後、為替介入が入ったのではないかと思わせるような、急激なドル安・円高方向の値動きがあった。その関連で、4日の朝にやり取りが行われた。
しかし、米国側の要因、つまり米国の10年金利が再び5.0%に接近することを契機に、25日には1ドル150円を超えて円安が進んだことから、日本銀行としてはそのような批判を強く警戒する必要性が薄れているかもしれない。
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