「年収の壁」対策 感じる課題は?

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「年収の壁」対策 感じる課題は?
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 「年収の壁」対策 感じる課題は?

政府が年収の壁対策に動いたこと自体は よいことでしょう

他方、「年収の壁」の問題ではなく、子育てや介護などの理由で短時間の勤務を強いられている人は、勤務時間を簡単には延長できないことから、新たな保険料の支払い分だけ手取りの収入が減ってしまう。この点については、何らかの支援策が必要になるのではないか。

また、年収の壁・支援強化パッケージの助成の申請は企業が行い、助成金は政府から企業に支払われます。そのため、仮に助成の対象だったとしても、企業が申請してくれなければ助成が受けられません。そのうえ、助成を受けられるとしても、それがいつなのかは企業ごとに異なるようです。たとえば、社会保険適用促進手当の支給について、政府のQ&Aには「支給のタイミングや方法はそれぞれの事業主ごとに決定いただく」とあります。場合によっては社会保険料の支払いから1〜2カ月遅れたり、数カ月分がまとめて支給されたりする可能性もあるようです。

政府が年収の壁対策に動いたこと自体は、よいことでしょう。これまで仕事量をセーブしてきた方にとっても、働くことで手取りが増えれば、家計が潤いますし、お金を貯めたり使ったりしやすくなります。また、人手不足に悩む企業にとっても、労働力を確保できるメリットがあります。こうみると、よいことが多いようにみえます。

それに対して岸田首相は、一時的な保険料補助について、「単身世帯の方々との間の公平という問題がある」とその提案を退けたが、その上で、「年収の壁」問題の解消に向けて政府として対応を検討する考えを明確に示したのである。

UAゼンセンでは、田村まみ組織内参議院議員が中心となり、流通・サービス業などの現場で働く従業員らの声をもとに、「年収の壁」問題に関する国会質問などを積極的に行ってきました。今回の支援強化パッケージの発表を受け、『UAゼンセン新聞』では田村議員にインタビューを実施。この問題に懸ける思いを聞きました。

例えばパートの主婦が新たに社会保険に加入すれば、保険料の支払いが発生してその分は手取りの収入が減る。しかし、「年収の壁」の問題がなくなれば、働く意欲があれば、そうした人たちは勤務時間を延長させることで、手取りの収入を増やすことができる。また、将来の年金の受け取りを増やすこともできるだろう。

年収の壁・支援強化パッケージには、大きくわけて「106万円の壁」と「130万円の壁」への対応の2つがあります。

年収の壁・支援強化パッケージでは、パート・アルバイトで働く妻が労働時間を延長するなどして収入が一時的に130万円を超えてしまった場合でも、企業がそれを証明することで連続して2年までは夫の扶養にとどまれるようになりました。ただし、あくまで「一時的に」ですので、基本給で130万円の壁を超えてしまっている場合などは対象外です。

主な年収の壁には所得税が発生する103万円、一定条件を満たすと厚生年金や健康保険に加入して新たに社会保険料が発生する106万円及び130万円、配偶者特別控除が減り始める150万円などがある。これらのうち、特に手取り収入への影響が大きいのが、106万円と130万円の社会保険料の壁である。

ここでは、「年収の壁・支援強化パッケージ」の活用で期待できる企業側のメリットを解説します。

田村議員)例えば、「せっかく時給を上げたもらったのに、(扶養の範囲内で働きたいので)働く時間を短くしなければならない。周りの人達に申し訳ない」という声がありました。このような「年収の壁」の範囲内で働いている人達の声は、現場に行かないと聞くことができない声だと思います。いまは、どちらかと言えば「働かせたい人達」の声ばかりがクローズアップされているように感じます。一方で、流通・サービス業で店長を務める組合員の方からは「せっかく教育を受けてもらったのに残念」「仕事ぶりを評価しているのに働いてもらえなくなる」といった声もあります。また、当事者の周囲からは「ただでさえ人手不足なのに、就業調整された分はだれがそれを補うの?」という不安な声も聞こえてきます。現場の実態が分からない方は、「新しい人を採用すればいいじゃないか」と言われますが、実際には「(人手不足の状況が続き)応募者が来ない」「一定のレベルまで仕事ができるようになるには時間がかかる」といった声が現実なのです。

パートタイム労働者が税や社会保険料負担を避けるために年収を抑える就労調整が注目されている。税や社会保険料がかかり始める「年収の壁」を超えないように労働時間を調整するため、時給を上げるとかえって労働供給が減ることがあり、雇用主を悩ませている。

田村議員)いま、国会に一番足りていないのは「当事者の声」です。「働きたいけど、(「年収の壁」があるから)働けない」という言葉は、「手取り収入が減るから働きたくない」と捉えられがちです。もちろん、だれもが収入が減ることはイヤだと感じるので、これは一つの回答ではあると思います。一方で、一人ひとりには労働時間を延長できない理由があるはずです。例えば、医療的ケア児を抱えていれば、収入を増やしたいと思っても、労働時間を延長することは困難です。この一人ひとりにある労働時間を延長できない理由に焦点を当てる必要があると思います。今回の支援強化パッケージに関して言えば、制度が複雑で、適用される個人個人の事情を見ていくことが重要だと思います。「使おうと思ったけれど使えない」といった制度にしないために、職場の皆さんの声を聴きながら、改善へ向けて声を上げ続けていきたいと思います。また、先の通常国会でも取り上げましたが、時給が上がることで『週20時間以上』という要件から外れ、雇用保険を抜けなければいけない短時間労働者がいるという課題についても、引き続き、労働界と共に声を上げていきたいと考えています。

「年収の壁・支援強化パッケージ」は企業の労働力不足解消に寄与すると考えられますが、課題も残っています。活用にあたって事業主が知っておくべき注意点を解説します。

「年収の壁」とは?

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