日銀 保有国債の含み損9.4兆円

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日銀 保有国債の含み損9.4兆円
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日銀 保有国債の含み損94兆円

つまり日銀がETFを買ったのは株価がまだ安い時であり、ここ2~3年の日経30,000円超えの高値ではほとんど買っていない。だから購入額とほぼ同じだけの莫大な含み益が出ている。

日銀は29日に2024年3月期の決算を発表したが、その中で保有している国債の含み損が過去最大となる9.4兆円にもなったと発表された。

日本銀行が保有する国債の2023年度末の含み損は前年度から大きく膨らんだ。日銀が金融政策の正常化を進める中、物価上昇などを背景とした金利の上昇(価格は下落)が影響した。評価損は2期連続。

日銀が29日に2024年3月期の決算を発表したが、その中で保有している国債の含み損が過去最大の9.4兆円にもなっていた。今後の日銀の利上げ観測を受けて国債が市場で売られ利回りが上がったことが原因だが、今後実際に利上げをすればこれが悪化していくことが考えられる。

植田和男総裁は2月22日の衆院予算委員会で、金利全般が1%上昇した場合、日銀が保有する「国債の評価損は約40兆円程度発生する」と説明していた。

日銀は昨年7月にイールドカーブコントロール(YCC)の運用を柔軟化し、国債買い入れの指し値オペ水準を従来の0.5%から1%に引き上げた。10月には1%を「めど」とし、1%を超える取引を容認した。今年3月には利上げを決定し、マイナス金利を解除。長期金利は23年3月末の0.3%台から11月には一時0.97%までに上昇。今年3月末は0.7%台だった。

日銀が29日発表した23年度決算によると、保有国債の含み損益は9兆4337億円のマイナスとなった。上半期(9月末)時点で10兆5000億円のマイナスと過去最大に膨らんでいた。22年度末の含み損は1571億円だった。

そして利上げをして円高になれば株が売られやすくなるので、ETFの含み益は縮小し下手をすれば含み損に転換することもありえる。つまり利上げは日銀の持つ国債とETFの両方の含み損を拡大させる恐れがあるので、日銀がなかなか利上げをしたがらない理由はそのあたりにもあると思われる。

日銀は保有国債の評価方法として償却原価法を採用しており、時価が変動しても損益には反映されない。

とはいえ同じく異次元緩和によって日銀の保有資産となったETFの方は、簿価が37兆円に対して現在の評価額は74兆円。つまり37兆円もの含み益が出ている状態になっている。日銀は異次元緩和開始時の2013年以降ETFを大量に買い続け、2021年春の政策変更以降はほぼ買わなくなり今年3月に完全終了とした。

23年度の最終利益に当たる当期剰余金は2兆2872億円と、前年度に続き1998年の新日銀法の施行以降で最高を更新した。ETFの運用益や国債の利息収入、円安進行に伴い外国為替関係益が増加した。この結果、剰余金から法定準備金積み立てと配当金を除いた国庫納付金は2兆1728億円と過去最高となった。自己資本比率は11.17%に上昇した。

日銀は2013年の異次元緩和開始以来大量の国債購入を続けており、今年3月に異次元緩和政策の大半を終了しても国債買いだけは終了しなかった。長年の国債購入のため3月末時点での保有国債の簿価は約590兆円もあり、その保有分の含み損が9.4兆円になった。

日銀の国債は2006年3月期に含み損になって以来ずっと含み益の状態が続いてきたが、2023年3月期には17年ぶりに1,500億円の含み損となった。しかし今期は含み損がその約60倍にまで拡大してしまった。

国債が含み損になったということは、国債市場で国債が売られて価格が下がり、利回りが上がったことを意味する。日銀は今後円安是正などのために利上げをする可能性が高まっており、特に今年になってから国債が売られ利回りが急騰している。今週29日にはついに2011年12月以来約12年半ぶりとなる1.08%をつけた。

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