メキシコペソ/円 月間予想「新政権の政策を見極めるまでは8.5~9円のレンジを予想」FXレポート 2024年7月

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メキシコペソ/円 月間予想「新政権の政策を見極めるまでは8.5~9円のレンジを予想」FXレポート 2024年7月
 

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メキシコ総選挙の結果

6月2日に行われたメキシコの大統領、議会選挙をきっかけに市場は大きく変動している。国民的に人気のあるロペスオブラドール大統領の後継者を選ぶ戦いでは大統領が後継指名する前メキシコ市長のクラウディア・シェインバウム氏が野党3党統一候補のソチル・ガルベス元上院議員を予想通り破り圧勝となった。

大統領選挙と同時に行われた総選挙でも与党が3分の2近い議席を獲得するという圧勝となった。MORENA(国家再生運動)、PVEM(緑の党)、PT(労働党)の連立与党3党が下院500議席の3分の2である334議席を上回る373議席を獲得した。上院は128議席中83議席を獲得し3分の2の84議席にわずかに届かなかった。

政治リスクでメキシコペソ安に

ポイントは3分の2の議席を得たことによる憲法改正の可能性になる。現ロペスオブラドール大統領は在任6年間で、憲法改正案をたびたび提出した。2月にも18項目の憲法改正案を発表し、これを9月に採決する予定を示している。
現大統領の政策はエネルギー産業での民間排除、大型インフラ建設、低所得者へのばらまきなど財政悪化を招く政策で市場はこの政策の継承を警戒している。

新政権の人事が出てきているがCFE(国営電力公社)総裁の人事も注目される。ロペスオブラドール大統領は21年に電力需要の54%をCFEが供給し、46%に民間電力という憲法改正案を提出したが議会で否決された。しかしこのような社会主義的な政策が嫌われ民間の電力開発が進んでいない。

シェインバウム大統領は環境学者であるために脱炭素を主張してきたこともあり、再生可能なエネルギー開発が進まないと自身の主張にも反することになる。
シェインバウム大統領は前大統領の政策を引き継ぐとの公約で当選したが、前大統領の政策は市場主義と相いれず、それを押し通そうとすればペソ安に見舞われる可能性は高い。そこをどのようにバランスをとるのか新大統領の手腕が注目される。

メキシコ中銀の金融政策

9日に開かれた金融政策決定会合でメキシコ中銀は政策金利を11%に据え置いた。3月21日の会合では3年ぶりに利下げに踏み切ったが、今回は予想通りの据え置きとなった。
メキシコの4月のCPIは前年比4.65%となり、3月の4.42%から上昇、2月の4.4%から2カ月連続の上昇となった。全土で干ばつや山火事の影響があり野菜や果物の値段の上昇が続いている。
23日に発表された9日会合の議事要旨では据え置きは全会一致となったが意見が分かれていたことが分かった。主な意見としてインフレの停滞、リスクバランスの悪化、インフレ率の目標値超えが長引く見通しを踏まえると、現在も今後数カ月間も、政策金利の追加的微修正は行えない、サービス価格インフレが予想以上に根強く、インフレ率の低下スピードが遅くなりそうなため、今後の利下げは段階的に行うべき、金融政策はインフレ次第といったものだった。

メキシコペソの投資戦略

6月2日の選挙結果を受けてドルペソは17ペソ付近から19ペソまでペソ安がすすみ6月24日に17.8680ペソ付近までペソ高になった後18.10付近で推移している。2020年4月の高値22.75ペソからのドルの下落トレンドは4月の安値16.25ペソ付近で一旦底打ちした可能性がある。
今後のシェインバウム政権の政策次第だが19ペソ付近は重要なレジスタンス、17.50ペソ付近が短期的なサポートとなり17.50~19ペソのレンジを予想する。

ペソ円は高値の9.455円台から12日に8.204円付近まで下落した。その後8.9円付近まで上昇後に8.825円付近で推移している。8.9~9円付近には重要なレジスタンスが集中している。75日移動平均線、9.45~8.20の直近レンジのフィボナッチ・リトレースメント61.8%が8.98円など。8.9~9円付近は今年3月に上抜けするまでのレジスタンスでもあり、再びレジスタンスになっている。新政権の政策を見極めるまでは8.5~9円のレンジを予想する。

メキシコペソ/円 週足チャート

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
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メキシコペソ 円 月間予想

メキシコ中銀の高金利政策に呼応するかのように、昨年後半からメキシコペソ高傾向となっていました。しかしこの夏から米国金利高、同じ南米のチリとブラジルが利下げに転じたことなどからペソ上昇の勢いに陰りが見られます。メキシコ中銀や最近の経済指標などからペソの今後を占うポイントを整理します。

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