ドル円予想「“ドル強気”。上値余地を探る動き。」FXチャート分析 2024/7/1

FXブログ
ドル円予想「“ドル強気”。上値余地を探る動き。」FXチャート分析 2024/7/1

【ドル/円】上値余地を探る動きが継続。158円割れで下値リスクが点灯。

直近の日足は実体が小さく上下にヒゲのある陽線引けとなりました。値幅も1円余りで上昇エネルギーの強いものではありませんが、下値を切り上げる流れを維持しており、また、下値トライにも失敗した形となったことから、下値余地が限られ易く、上値トライの流れが継続すると見られます。

但し、160円台を維持できずに終えた場合は6/12に付けた155.72を直近安値とする短期的なサポートラインを下抜けて下値リスクがやや高くなります。短期トレンドは158.20以下で終えた場合は6/4に付けた154.55を基点として下値を切り上げて来た流れに変化が生じて、下値リスクが点灯しますが、この場合でも155円を割り込んで終えない限り、“ドル弱気”に変化せず、調整下げの範囲内となります。

ドル買いは160.40-50で押し目買い。損切りは159.70で一旦撤退です。売りは様子見です。

日足の上値抵抗は161.50-60,162.00-10,162.30-40に、下値抵抗は、160.40-50,159.70-80,159.00-10,158.20-30にあります。

© 2024 オフィスフレア/川合美智子
無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第 119 条により罰せられますのでご注意ください。尚、このレポートは情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

川合美智子氏コンテンツ一覧

川合美智子レポート・動画の一覧はこちら

最新のドル円チャート

米ドル/円 (USD/JPY)為替チャート・FXチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム

 
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ドル円予想「“ドル強気”。上値余地を探る動き。」FXチャート分析 2024/7/1

ドル円予想 ドル強気 上値余地を探る動き

一方で、イタリアの巨額の債務問題が不安材料で、国債が格下げになった場合は為替相場への大きな変動要因として見て置く必要があります。ドイツのマイナス成長など、ユーロ圏経済の改善の兆しもなかなか見えませんが、米欧ファンダメンタルズ格差を材料にした対米ドルでの“ユーロ売られ過ぎ”の反動と、足元での米労働市場の鈍化傾向を材料に、短期的には対米ドルでのユーロの下落余地も限定的となると見られ、対円でもユーロは底堅い展開が予想されます。

しかし、足元では(1)シカゴ投機勘定の円売りポジションの積み上がり、(2)150円超えでの日銀による円買い介入実施の可能性、(3)米労働市場のさらなる減速の可能性、(4)11月17日に期限切れとなる米つなぎ予算の行方、(5)そして緊迫する中東情勢などが米ドルの上値を抑える可能性があります。

10月30日に発表された豪9月の小売売上高は前月比+0.9%と市場予想を大きく上回り、再利上げ観測が浮上していることや、日銀の金融政策がYCCの修正に留まったこと、週末の米雇用統計が予想比弱かったことから、豪ドルは対米ドル、対円で上値トライの動きが強まっています。

とりわけ、新興国経済にとっては、米金利上昇とドル高傾向が続くことで資金流出が懸念されるほか、保護貿易主義の悪影響にも要警戒です。さらに、対中国をはじめとした外交面など、リスクオフに転じかねない火種は燻っていると言えます。政治面では欧州でも選挙や国民投票などがこれから相次ぎます。

今週の週足ベースで見た横サポートポイントが148.80~90円にありますが、これを割り込んで越週した場合は、調整下げ局面入りの可能性が一段と高くなり、サポートラインCへ向けての米ドル下落リスクが生じます。このサポートラインCは145.00~10円に位置しています。

ドル円の円安見通しが強まっています。

また、先週末の米雇用統計の結果を受けて、対米ドルで“弱気”であった短期トレンドが、先週末時点で変化しており、豪ドル/円で足を引っ張っていた要因が解消されたことから、豪ドル/円は引き続き堅調に推移するものと見られます。

楽天DIは、ドル円、ユーロ円、豪ドル円のそれぞれについて、今後1ヵ月の相場見通しを指数化したものです。DIがプラスならば円安見通しが多く、逆にマイナスならば円高見通しが多いことを意味します。

ユーロ/円は高値引けの大陽線で終え、短期トレンドは強い状態を維持しています。買いは159.10-20で押し目買い。損切りは158.40で撤退です。売りは浅い損切りが付いたので様子見です。上値抵抗は160.00-10,160.40-50,161.20-30に、下値抵抗は159.00-10,158.70-80,158.40-50にあります。158円を割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。

ユーロ/円は9/22に付けた134.41と10/25に付けた134.49で短期的な二番天井を確認した形となり、上値を再び切り下げ始めています。また、132.80に位置する21日移動値平均線の下にも入り込み始めており、短期トレンドは一段の下落リスクに注意が必要となっています。中期トレンドが強気の流れを維持しているため急落にも繋がっていませんが、4/17に付けた114.86を起点として下値を切り上げて来た流れからはすでに下抜けた位置で推移していることから、134.50-60の抵抗をクリアするか134.20超えで越週しない限り、一段の下落リスクに注意が必要です。日足の上値抵抗は132.80-90、133.80-90に、下値抵抗は132.00-10、131.50-60にあります。134.50超えに値を戻せば強気に変化、逆に131.50割れを見た場合は130円方向への一段の下落リスクに注意が必要となります。

また、2023年6月に付けた97.67円を基点として上値を切り下げて来た流れ(C)からもしっかり上抜けており、新たな上昇トレンド入りした形となっています。現状は2022年9月に付けた98.60円と2023年6月に付けた97.67円を結ぶトレンドラインDが97.40~50円に位置しており、これを上抜けきれていませんが、97.50円超えで越週した場合は、一段の上昇に繋がり易くなり、Aが位置する長期的な上値抵抗ポイントである99~100円をトライする動きが期待できます。

11月の楽天DIは、前月に比べてドル円のプラスが65%増加、豪ドル円のプラスも63%増加。またユーロ円は3ヵ月ぶりにマイナスからプラスに転換しました。トランプ相場でドル円が上昇を続けているのを目の当たりにして、個人投資家の相場観は円安方向へ強く傾いています。

逆に151.50円超えで越週した場合は下値リスクがやや後退、152円超えで越週した場合は新たな上昇トレンド入りの可能性が高くなり154~155円方向への一段の米ドル上昇に繋がり易くなります。

週足ベースで見た上値抵抗は185.10~20円、186.70~80円、188.80~90円に、下値抵抗は182.70~80円、181.40~50円、179.90~00円にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は178.71円と170.73円に位置しており、短・中期トレンドは“英ポンド強気”の流れに変わりありません。

豪ドル円の11月のDIは、+10.43。前回の+6.39から増加しました。回答者全体のうち32%が、1ヵ月後の豪ドル円は、現在よりもさらに「上がる」と答える一方で、22%は「下がる」との回答でした。最も多かったのは「変わらない」で、46%を占めました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました