「息子は会社に殺された」母悲痛

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「息子は会社に殺された」母悲痛
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 「息子は会社に殺された」母悲痛

息子は会社に殺された 母悲痛

事件当時、母親は自ら「息子を殺しました」と警察に通報。取り調べに対し「一緒に生きていく気力が無くなった」という趣旨の供述をしていたという。

最後に冨田裁判長は被告に対し、静かに諭した。 「きょうの裁判の結果で、社会の中で人生をやり直すことになります。一日も早く息子さんと暮らしたいと思っていると思います。住まいと仕事を見つけることは大事です。でも、焦りは禁物です。まずは息子さんの気持ちを一番に考えてください。息子さんにとっては大変ショックな出来事だったと思います。自分では気づけない心の傷が残っているかもしれません。息子さんが受け入れられるようになるには、児童相談所の専門家の力を借りる必要があると思います。一緒に暮らせるようになるには時間が必要でしょうし、あなたの心や体の状態を安定させる必要があるでしょう。新しい生活を送るには専門家に相談しながら焦らずゆっくり進んでください」

20代で結婚した被告。離婚して実家で両親と暮らすことになった後、息子を出産。言葉をなかなか話せるようにならなかった息子は、知的障害「B2」と判定された。同居していた被告の母親にはうつ病の症状があり、統合失調症の診断も受けていた。

またある晩、Aさん家族が家の近くにあるファミレスで食事をしていたときのこと。近くの席で、家に遊びに来たことのある男の子も両親と食事をしていた。息子と男の子が最初に気づき、親も会釈して、家族同士の会話が始まった。

また、犯行時の状況については、二重にした充電コードで息子の首を絞め、息子の呼吸が浅くなったことで放置していても死ぬと考え、自分の首を包丁で切りつけながら110番したと説明した。

事件当日、ベッドで横になっていた被告は、息子から「ママ、うまかっちゃん作って」とインスタントラーメンをせがまれたが、疲れていてすぐには動けず、少し待ってもらうように伝えたという。息子にベッドまで来るよう声をかけ、腕枕をしながら言葉を交わしていると「安心して眠ってしまって。寝顔を見るとかわいいし、何とも言えない幸せがありました」(被告)。

二重にした充電コードで息子の意識がなくなり呼吸が浅くなるまで息子の首を絞めた。そして、キッチンの包丁を手にとり、自らの首を切りつけたという。

息子が通う放課後デイサービスの職員に相談すると「(あなたは)うつだから動かないで。無理なことは一切しないで」と言われた。

孤独と不安の中で子育てをしていた被告。体調の悪化に入院することも考えたが、すでに両親は施設に入所していたため、自分が入院すると息子が1人に。息子から「ママ入院しないで」と言われ、入院は断念せざるを得なかった。当然、周囲に助けを求めることもあった。

「会話をするうちに、『家に遊びに来てくれたことがあったよね』という話になりました。すると男の子のお母さんが『はっ!』という表情になり、深々と頭を下げられたんです。そして『あとで息子からお宅にお邪魔したと聞きまして、本当に申し訳ありませんでした。もう二度と行かせませんから』と丁寧に謝罪されたんです。予想もしなかった展開で、何と言っていいのか分かりませんでした」

法廷では弁護側から息子が被告に宛てた手紙が紹介された。

逮捕後の鑑定留置でパニック障害と診断された被告。法廷では人混みが苦手だが、去年の夏には、息子から「花火大会に行きたい」と請われ、一緒に出掛けたエピソードも明かした。

被告は「息子に対する気持ちと自分の生きづらさがぶつかり合ってはじけてしまいました。私じゃない自分の制御ができなくなってしまった」と当時の心境を明かした。

被告はこれから更生保護施設に入り、新たな生活を送るための準備を行うことになる。不眠症などの治療を受け、将来的に息子とともに過ごす日々が戻ることだろう。無理心中を図って最愛の息子を殺害しようとした今回の事件。被告が犯した罪は決して許されるものではない。

裁判長から最後の意見があるかと尋ねられた被告は「一番苦しいのは息子に手をかけてしまったことで私の存在を少し悲しいものにしてしまったことです」。

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