来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBAの利上げを後押し?豪CPIに注目!テクニカルは判断が難しい局面」ハロンズ FX 2024/7/27

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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBAの利上げを後押し?豪CPIに注目!テクニカルは判断が難しい局面」ハロンズ FX 2024/7/27
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は105.22円前後、ニュージーランド(NZ)ドル/円は94.59円前後で週初を迎えました。22日はオセアニア市場オープン前にバイデン米大統領が11月の米大統領選からの撤退を表明したことで米大統領選の先行き不透明感から「トランプ・トレード」の巻き戻しが始まりました。また、中国人民銀行が予想外の利下げをしたことで、中国経済が予想以上に弱いと受け止められリスクオフの動きが強まりました。そして茂木自民党幹事長が日銀に利上げを要請する発言をしたことで、7月30-31日の日銀金融政策決定会合で日銀が利上げに動くとの見方が強まったことが円買い要因となりました。これらの要因がいっぺんに出てきたことで、これまで積み上げられていた円ショートポジションの巻き戻し(低金利の円を売って、高金利の通貨に投資する円キャリートレードの巻き戻し)が起こり円が全面高となりました。この流れは25日に一服していますが、豪ドル/円は一時99.21円前後、NZドル/円は89.79円前後まで下落しました(執筆時)。

豪CPI次第でRBAが利上げ?

来週は31日に豪4-6月期消費者物価指数(CPI)、豪6月CPI、豪6月小売売上高など注目の経済指標が発表されます。市場が最も注目しているのは豪4-6月期CPIです。豪中銀(RBA)のブロック総裁は6月のRBA理事会後の記者会見で「4-6月期のCPIは重要だ」と語っていました。豪州の四半期CPIを見ると2022年10-12月期をピークに低下傾向にあります。一方で、四半期CPIの補助的な役割を果たす月次CPIを見ると、2023年12月-2024年2月まで3カ月連続で前年比+3.4%を記録しましたが、その後は3カ月連続で加速しており、最新の5月分では+4.0%まで上昇しています。そのため、市場は今回発表される豪4-6月期CPIが+3.9%へ反発する(前回+3.6%)と予想しています。RBAが5月に公表した金融政策報告書の中では、6月末時点のCPI予測(四半期ベース)は+3.8%でした。つまり、市場は4-6月期CPIがRBAの予測をわずかに上回ると予想しているのです。前述の通り月次CPIが加速を示す中で、4-6月期CPIが加速を示した(特に市場予想を上回った)場合、RBAが翌週の理事会で利上げに動く可能性があると市場は予想しています。

【豪CPIの推移】

日米金融政策会合に注目集まる

豪4-6月期CPIが発表される31日には、日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。特に日銀は、今回の会合で国債買い入れ額の減額方針が示される(前回会合で植田日銀総裁が予告)ほか、一部市場参加者の間では日銀が追加利上げに動くという見方もあります。追加利上げに関して、市場は0.10%の利上げを60%ほど織り込んでいます。ただ、事前に「日銀が利上げを検討する」と報道されています。今週は日銀の追加利上げへの警戒感から、円キャリートレードにかなり強い調整が入りました。日銀の利上げの有無に関わらず、材料出尽くしから再び円安に戻る可能性もあるでしょう。ただし、今週の円買戻しは通常では理解し難いスピードでの調整でした。そのため、テクニカル指標では売りのシグナルが点灯するなど、円安トレンドが円高トレンドに転換した可能性も考えられます。その場合は、もう少し円の買い戻し調整が深くなりそうです。豪ドル/円は上下ともに動く可能性がありますので、方向を決めつけずに柔軟に対応できるようにしましょう。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は先週に引き続き今週も大幅に下落しました。日足一目均衡表では①転換線(緑線)が基準線(紫線)を下抜ける、②ローソク足が雲を下抜ける、③遅行線(桃線)がローソク足を下抜ける、という三役逆転、売りシグナルが発生しています。ただ25日には長い下ヒゲとなっていますので、下落トレンド転換の可能性もあります。目先の下値目途は25日安値の99.21円前後ですが、200日移動平均線(青点線)を終値ベースで下抜けるとさらなる売りシグナルとなり大きく下落する可能性があります。下落、上昇どちらも可能性が示唆されているため、しっかりと見極めたいところです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表、200日移動平均線】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:97.50-104.00、NZD/JPY:88.00-94.00

7/29週のイベント:

07/30 (火) 10:30 豪 6月住宅建設許可件数
07/31 (水) 07:45 NZ 6月住宅建設許可件数
07/31 (水) 10:00 NZ 7月ANZ企業信頼感
07/31 (水) 10:30 中国 7月製造業購買担当者景気指数(PMI)
07/31 (水) 10:30 豪 6月小売売上高
07/31 (水) 10:30 豪 6月消費者物価指数(CPI)
07/31 (水) 10:30 豪 4-6月期四半期消費者物価(CPI)
08/01 (木) 10:30 豪 4-6月期四半期輸入物価指数
08/01 (木) 10:30 豪 6月貿易収支
08/01 (木) 10:45 中国 7月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)
08/02 (金) 10:30 豪 4-6月期四半期卸売物価指数(PPI)

一言コメント:

パリオリンピックが始まりました!開会式は27日ですが、一部の競技はすでに始まっています。フランスでの開催ですので、サッカーなどは日本時間の夜中から明け方にかけての試合が多いです。出社時間と被ってしまうので、生放送で観るのは難しそうです。ただ、種目によっては日本の夜の時間にやるものもあるようなので、少しでも観られればな~と思っています。

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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来週の為替予想 豪ドル 円

2027年6月の豪ドル円予想。当月始値 118.27、最低 116.49、当月最高 120.03。平均 118.26。月末 118.26。変更 0.0%。

日本は主に原材料をオーストラリアから輸入しています。その後、完成品、工業製品をオーストラリアに輸出しています。豪ドル対円相場が安定している背景には、オーストラリアと日本、両国の貿易黒字がごく僅かであることがあげ られます。

最新の豪ドル円為替レート 105.25円。日の範囲の 104.93 - 105.89円。前日 105.56円。前日比 -0.29%。

2027年2月の豪ドル円予想。当月始値 118.10、最低 113.21、当月最高 118.10。平均 116.09。月末 114.93。変更 -2.7%。

2026年10月の豪ドル円予想。当月始値 111.86、最低 109.32、当月最高 112.64。平均 111.20。月末 110.98。変更 -0.8%。

2027年1月の豪ドル円見通し。当月始値 115.05、最低 115.05、当月最高 119.87。平均 117.02。月末 118.10。変更 2.7%。

為替レートには、多くの要因が影響しています。上述した内容は、豪ドル対円相場の推移、そしてこの通貨ペアを取引する際の注意点についてです。

2028年4月の豪ドル円予想。当月始値 123.89、最低 123.89、当月最高 129.52。平均 126.23。月末 127.61。変更 3.0%。

2027年3月の豪ドル円見通し。当月始値 114.93、最低 114.93、当月最高 120.16。平均 117.10。月末 118.38。変更 3.0%。

2028年2月の豪ドル円予想。当月始値 119.51、最低 118.48、当月最高 122.08。平均 120.09。月末 120.28。変更 0.6%。

2027年11月の豪ドル円見通し。当月始値 113.24、最低 111.92、当月最高 115.32。平均 113.53。月末 113.62。変更 0.3%。

金利差は為替レート変動における最大のドライバーですが、経済の安定性も為替レート変動の一因と言えます。為替レート変動における最大のドライバーは金利差ですが、経済の安定性も一因になっていると言えます。一般的に、市場リスクとボラティリティは、安全通貨としての円の需要を高めます。

2028年1月の豪ドル円見通し。当月始値 116.16、最低 116.16、当月最高 121.30。平均 118.28。月末 119.51。変更 2.9%。

ユーロ 円 予想 2024、2025、2026-2028。

第一週 8月2日(金曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 96.27、 最高 97.71、最低 94.83。 8月5日(月曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 96.01、 最高 97.45、最低 94.57。 8月6日(火曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 96.41、 最高 97.86、最低 94.96。 8月7日(水曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 95.01、 最高 96.44、最低 93.58。 8月8日(木曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 94.83、 最高 96.25、最低 93.41。

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