来週の為替予想(米ドル/円)「今年年始の再現となるか注視、失敗なら145円を意識?」ハロンズ FX 2024/8/3

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来週の為替予想(米ドル/円)「今年年始の再現となるか注視、失敗なら145円を意識?」ハロンズ FX 2024/8/3
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2024年8月2日 14時10分

今年年始の再現となるか注視、失敗なら145円を意識? 

米ドル/円、3月以来の低水準となる148円台示現

短期勢の買い戻しから米ドル/円は155.220円までの戻りを試す場面はあったものの、日米の金利差縮小観測や世界的な株価調整から投資家心理が悪化して、米ドル/円は148.515円まで下げ幅を拡大しました。日銀会合が追加利上げに含みを持たせた一方で、FRBが9月にも利下げに踏み切る可能性が示されるなど、日米の金利差縮小が意識されました。日銀会合では、現在の国債買入額である月5.7兆円程度を段階的に減らし、2026年1-3月期までに2.9兆円程度にする方針を決定したほか、政策金利を0.25%へ引き上げました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、日米金融政策「ダイバージェンス」で円高加速! (2024年8月1日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

円キャリー復活期待も

植田日銀総裁は「経済・物価見通しが実現していけば、引き続き政策金利を引き上げる」と述べ、金融緩和の度合いを調整していくことを明らかにし、年内の追加利上げの可能性を示唆しました。かたやFRBのパウエル議長は「9月に利下げが検討される可能性」に言及し、9月利下げの地均しを始めました。日米当局の対照的なスタンスから、米ドル/円は下方向が意識されやすい状況です。しかしながら、消費低迷から本邦の政策金利が直ちに1.0%を目指すかと言えば、正直、難しい状況と考えます。

一方で、米国の利下げも4-6月期の成長が前期比年率で2.8%とFRBの予想(6月時点の見通しでは2024年末で2.1%)を上回るペースで成長しているため、米国のハードランディングならびに利下げペース加速シナリオも考えにくいです。また、すでにマーケットで米国の年内3回利下げをほぼ織り込んでいるため、米ドルの下落余地は限定されていると思われます。これらを踏まえると、米ドル/円が今のペースのままレンジ下限を掘っていくかは疑問です。足許の、マーケットの雰囲気がリスク回避に大きく傾いてしまっているため、どうしても目先の米ドル/円は下方向への動きが続きやすいですが、次第にボラティリティが落ち着いてくれば、円キャリー取引から米ドル/円は底堅さを取り戻すのではないかと考えています。

大きな切り返しで水準戻せるかが重要(テクニカル分析)

米ドル/円は、200日移動平均線を割り込み、昨年安値(127.225円)からの支持線付近まで下げています。昨年末から今年の年始にかけても同じような局面が見られましたが、この時は早めに大きめなリバウンドが入り、200日線突破から米ドル/円は上方向を試す流れが強まりました。今回も、こうした動きを期待するなら、来週早々にも大幅なリバウンドが欠かせないことになります。これが確認できるのか注目されます。確認できなかった場合は、同ラインを割り込んで145円付近まで目線が下がる危険があります。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:147.000-152.000

8/5 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

米大統領選挙を巡りハリス副大統領の支持率とトランプ氏への支持率が拮抗し、足許の勢いだけならハリス氏に軍配が上がっています。このまますんなりといかないのも選挙ですので、トランプ氏の巻き返しが着目されますが、金融市場を混乱させるのだけはご勘弁下さい。

 
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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 来週の為替予想(米ドル/円)「今年年始の再現となるか注視、失敗なら145円を意識?」ハロンズ FX 2024/8/3

来週の為替予想 米ドル 円

ほとんどの国家は赤字で運営しています。けれども、対外債務が増えると、投資家に懸念を与えます。莫大な対外債務と公的債務がインフレを加速させています。過去20〜30年間のドル/円相場の変動は、両国のうち、どちらかが借入を増や したか、あるいは赤字予算を削減したことに起因しています。

2028年7月のドル円見通し。当月始値 207.93、最低 204.78、当月最高 211.02。平均 207.91。月末 207.90。変更 0.0%。

2027年8月のドル円予想。当月始値 202.39、最低 196.75、当月最高 202.75。平均 200.41。月末 199.75。変更 -1.3%。

2028年1月のドル円見通し。当月始値 206.47、最低 206.47、当月最高 213.15。平均 209.02。月末 210.00。変更 1.7%。

円安が一段と加速している要因や来週に向けた注目ポイントについて、アメリカ総局・江崎大輔記者の解説です。

2028年4月のドル円予想。当月始値 210.88、最低 207.14、当月最高 213.44。平均 210.44。月末 210.29。変更 -0.3%。

【記者解説】円安さらに加速の要因は?

その一方で、様々なリスクやマーケット変動に伴い、ドルに対する優劣も変わります。円はドルよりも安全だと考えられています。

A.最大の要因は、日銀がただちに円安に歯止めをかけるつもりが無さそう、と市場が受け止めたことです。会合の前は日銀が円安への対策を示すのではないかという見方が市場にはありました。それだけに、植田総裁の会合の後の発言は為替の動きを、今は“傍観している”とも捉えられ、東京市場に続きニューヨーク市場でも円売りがさらに加速した形です。さらに、アメリカのインフレのしつこさを示す指標の発表もあり円安に拍車がかかりました。

7月29日(月曜日)のドル円見通し: 為替レート 153.49、 最高 155.79、最低 151.19。 7月30日(火曜日)のドル円予想: 為替レート 153.55、 最高 155.85、最低 151.25。 7月31日(水曜日)のドル円見通し: 為替レート 151.89、 最高 154.17、最低 149.61。 8月1日(木曜日)のドル円予想: 為替レート 150.47、 最高 152.73、最低 148.21。

2027年9月のドル円見通し。当月始値 199.75、最低 199.55、当月最高 205.63。平均 201.88。月末 202.59。変更 1.4%。

A.日本政府・日銀がドル売り円買いの市場介入に踏み切るかどうかです。ここニューヨークではいまの円安の水準は投機筋などが円売りをしかけていると見られていて、日銀の会合の結果が発表される前は1ドル=155円台半ば程度だった円相場は3円近くも値下がりしました。市場介入への警戒感はこれまでになく高まっていますが、介入を行って一時的に円高に振れても、日米の金利差が根本的な要因となっている以上、円安の流れを変えられるかは不透明です。また、来週にはFRBのパウエル議長が金融政策を決める会合のあと、記者会見を開きます。パウエル議長が利下げの時期が遅れることを示唆する発言をすれば、円安がさらに進む可能性もあります。日本政府と日銀の動向を含め、市場は緊張した状態が続きそうです。

2027年11月のドル円見通し。当月始値 203.00、最低 197.45、当月最高 203.47。平均 201.10。月末 200.46。変更 -1.3%。

最新のドル円為替レート 153.72円。日の範囲の 153.26 - 154.73円。前日 153.91円。前日比 -0.12%。

NYでは149円台前半で取引を終えたドル円が執筆時、すでに148円90銭辺りまで下げています。今夜の雇用統計では上振れの可能性もありますが、予想を下回った時の反応の方がより大きいのではないでしょうか。

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