コーヒー1杯500円まで 消費者の声
「コーヒー」と言っても値段はピンからキリまであります。
冒頭でも述べましたが、コーヒーはピンキリ。
コーヒー本来の良さを引き出せなければ、最悪の場合は美味しくないコーヒーに成り下がる可能性もあるということ。
もう一つ気付くのが、コーヒーショップでのコスト。特にコーヒーを作る人件費です。収穫から精製、輸出入まで主に人件費ですが、1杯のコーヒーを作るための5分〜10分の人件費100円はとても大きく占めています。1杯あたりのコストでとても大きい要素だったのであえてこの人件費だけ書きました。もちろんこれはざっくりした平均なので、忙しいお店で効率的にコーヒーが作れたらもっと薄まりますし、1日1000杯のようなコーヒーが売れるならコーヒーはもっと安く提供できるはずです。
「最近、ドトールコーヒーがスターバックスよりも顧客満足度が高い。なぜだと思いますか?」。こうした質問をメディアから受けるようになった。改めて調べてみると、たとえば2016年6月にサービス産業生産性協議会が発表した「2016年度JCSI(日本版顧客満足度指数)」におけるカフェ部門の顧客満足度は、ドトールが2年連続1位となっている。ちなみに2位は同スコアでタリーズとベローチェ、スターバックスは4位だった。
逆に安いコーヒーでもそれが美味しいと感じる方もいます。
では、一般的にコーヒー1杯当たりの相場はお店によってどう変わってくるのでしょうか?
ご覧の通り、売上が2倍になると、ドトールコーヒーの『営業利益』はコメダ珈琲の倍近くになり、差が開いていた営業利益率もほぼ同じになりました。
しかし、高品質なコーヒー豆をきちんと抽出したとして、酸味が苦手な人にフルーティなコーヒーを美味しいと感じてもらえるか?というのも悩ましいところです。
辻本珈琲では、少しでも焼きたて挽きたての香り豊かで美味しいコーヒーをお楽しみ頂けるよう焙煎後約24時間以内にドリップバッグ充填加工を行っています。
コーヒーは人が作るから美味しくなります。これは生産地でも消費国でも同じ。人の価値を大切に、もっとたくさんの人にたくさんのコーヒーを届けたいなとも僕は思っています。ビジネス的にも、たくさんつくってたくさん飲んでもらう仕組みができれば、人件費も薄まり、スケールし、より生産地に利益を還元できるようになり得るとも言えます。
時代の流れ的に大量生産・大量消費から良いモノを見合った価格で、といった考えもあるので、大手ではない限りディスカウント争いが続くと最終的にいい結果は出なくなってくるかと。
SCAJ:英文表記「Specialty Coffee Association of Japan」の略称。日本におけるスペシャルティコーヒーの啓蒙・普及、コーヒー文化の醸成、コーヒー消費の拡大、コーヒー業界の発展を目的に2003年4月22日に設立された団体。
また、コーヒー豆自体がどれだけ高価でも、生産過程からコーヒーになるまでの工程で味がかなり左右されるので、必ず良いコーヒーになるとは限りません。
ACE:The Alliance for Coffee Excellenceの略称。Cup of Excellence®プログラムを所有、管理している非営利団体。世界中で高品質コーヒーの認識を向上させることを目的としたトレーニング、検査などの活動も実施しています。
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