一時1ドル143円台まで円高進む

週明けの外国為替市場で一段と円高が進み、円相場は今年1月以来、およそ7か月ぶりに一時、1ドル＝143円台まで上昇しました。先週末、アメリカで発表された雇用統計が市場予想を下回ったことが要因です。

週明けの5日の東京外国為替市場は、アメリカの景気減速への懸念から利下げのペースが早まるのではないかという見方が広がったことなどでドル売り円買いが急速に進行し、円相場は一時、1ドル＝141円台まで値上がりしました。

週明けの外国為替市場で一段と円高が進み、円相場は今年1月以来、およそ7か月ぶりに一時、1ドル＝143円台まで上昇しました。先週末、アメリカで発表された雇用統計が市場予想を下回ったことが要因です。 【続報】円相場 一時1ドル＝142円台まで円高進む 今年1月以来の水準 アメリカの景気が後退するとの懸念が強まったことで、ドルを売って円を買う動きが強まりました。日経平均株価も大幅に下落する中、円高と株安が同時進行する形になっています。

週明け５日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、一時１ドル＝１４３円台を付けた。今年１月以来、約７カ月ぶりの円高ドル安水準となった。米国の景気が減速するとの懸念から、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の利下げ観測が一段と高まり、日米金利差の縮小を見込んだ円買いドル売りが進んだ。

週明けの外国為替市場で一段と円高が進み、円相場は今年1月以来およそ7か月ぶりに一時、1ドル＝143円台まで上昇しました。先週末、アメリカで発表された雇用統計が市場予想を下回ったことが要因です。

東京外国為替市場では、先週2日にアメリカで発表された雇用統計で就業者数の伸びが市場の予想を大きく下回ったことなどからアメリカの景気減速への懸念が高まるとともに、中央銀行にあたるFRB＝連邦準備制度理事会が利下げのペースを早めるのではないかという見方が広がって、ドルを売って円を買う動きが急速に強まりました。このため、円相場は一時、先週末と比べて、7円以上、円高ドル安の1ドル＝141円60銭台まで値上がりしました。ことし1月以来、およそ7か月ぶりの高値水準で、日銀の追加利上げをきっかけに進んでいた円高ドル安に拍車がかかった形です。その後はドルを買い戻す動きも出て、午後5時時点の円相場は先週末と比べて、5円73銭、円高ドル安の1ドル＝143円47銭から52銭でした。また、ユーロに対しては先週末と比べて、4円11銭、円高ユーロ安の1ユーロ＝157円10銭から14銭でした。ユーロはドルに対して、1ユーロ＝1.0948から50ドルでした。市場関係者は「アメリカで予想より悪い結果の経済指標がたてつづけに発表されたことで投資家の間で景気減速への警戒感が急速に高まったことに加えて、投機的な動きもあり、値動き幅は大きくなった。市場では日本時間の今夜アメリカで発表されるサービス業の経済指標の内容に関心が集まっている」と話しています。