QRコードで会う祖父 墓参りの今

母の旅の目的は墓参りだった。墓は寺ではなく、こんもり木が茂る田んぼの隅にあった。東日本大震災の時に傾いてしまった墓石が微妙な傾き加減で建っている。花と線香をあげ、母は長い時間手を合わせていた。母にとっては何十年ぶりかの墓参り、そして、おそらく最後の墓参り。

「デジタル時空間上の石」と呼ばれる、永代供養型のQRコードはメンテナンスフリーなので経済的で、サービス提供会社の存続に頼らず永代供養されます。

お墓参りに訪れた人は、このような形で、墓前での子供や孫たちからの「おじいちゃんやおばあちゃんってどんな人だったの？」というよくある質問にも応えることができます。日本のお墓詣り文化を継承しつつ、家族の絆を深めることができる素晴らしい機会となります。

お墓・供養塔・樹木葬・納骨堂に、特別なQRコードを追加することで、お墓が先祖の歴史を記録する場所として、子孫に見える化することができます。これらのイメージは、お墓参りのときに閲覧可能です。

最近では、お墓の継承問題を抱える人々が増え、お墓じまい・お墓の引っ越しが増えてきています。永代供養型の「お墓のQRコード」の利点は、メンテナンスフリーでありながら、先祖の物語を永遠に語り続けられることです。つまり、お墓の建立後でも家族状況・経済状態にに合わせて「継承者が自由にお墓の形態を選ぶ」ことができ、先祖の物語を守り続けることが可能です。

スマートシニア株式会社（神奈川県川崎市）は、デジタルデータの永代保存技術を応用し、永代供養型のQRコードで「先祖に会えるお墓」を実現する製品（雲のものがたり）を寺院・霊園・石材店に販売開始しました。

高齢者・海外在住・遠方の方などを親戚に持つ方は、オンラインでお墓参りができる機能を追加することができます。 いつでもどこからでも無料で、オンラインでお墓管理を依頼したり、お墓参りの報告を共有したり、リモート墓参りとして一緒に写真・メッセージを投稿することが可能となります。