【見通し】NY為替見通し=注目度が高い米CPI発表、株価の反応にも留意

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【見通し】NY為替見通し=注目度が高い米CPI発表、株価の反応にも留意

NYタイムは、最注目の米物価指標の1つ、消費者物価指数(CPI)が発表予定。今回7月分の市場予想はヘッドラインの数値が前月比+0.2%(前回6月 -0.1%)、前年同月比+3.0%(同 +3.0%)。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の判断基準として重視するコア指数が前月比+0.2%(同 +0.1%)、前年比+3.2%(同 +3.3%)と、伸び鈍化の流れに一部揺り戻しが入るとの見方だ。

 ただ、ここ数カ月の伸び鈍化に対する軽い反動が入る範囲との考え方もできる。米金利やドル相場の一次的な反応は、予想比での強弱に呼応した上下になるとみる。

 一方でドル円の動向は米金利の上下に連動したドル相場の振れだけでなく、その後に動き出す米株現物市場が金利低下をにらんで底堅く推移したり、金利が反発を強めた場合に株安となったりした際のリスクセンチメントにも左右されるだろう。昨日は米卸売物価指数(PPI)の鈍化で米株が買われるなか、ドル円は米金利の低下ペースと比較すれば下落が緩慢だった感もある。

・想定レンジ上限

 ドル円の上値めどは、13日高値147.95円。

・想定レンジ下限

 ドル円の下値めどは、5-12日上昇幅の38.2%押し145.73円。

(関口)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】NY為替見通し=注目度が高い米CPI発表、株価の反応にも留意

焦点は 最新の政策金利の見通し(ドットチャート)となろう

現時点での5月CPIの市場予想を確認すると、インフレが抑制される見通しとなっている。注目のコア指数は前月比で+0.3%と、4月から横ばいの見込みである。一方、前年同月比は前月の+3.6%から+3.5%へ鈍化する見通しとなっている。

パウエルFRB議長をはじめFRB高官らのインフレ再燃に対する警戒レベルは高い。そして、早期の利下げについて慎重な姿勢を貫いていることも考えるならば、最新の見通しでは想定される利下げの回数が下方修正されることが予想される。

一方、5月CPIがインフレの抑制傾向を示唆する場合は、「米金利の低下→米ドル安」の展開を予想する。しかしその持続性は、FOMC(声明文、政策金利の見通し、パウエルFRB議長の会見内容)次第となろう。

いずれにせよ、最新の見通しが”タカ派”の内容となれば、米債市場では利回りが上昇で反応することが予想される。外為市場では米ドル高優勢の展開となろう。

焦点は、最新の政策金利の見通し(ドットチャート)となろう。現時点でFOMCメンバーが想定する今年の利下げ回数は3回(中央値)である。しかし、短期金融市場が想定する回数は1回まで減少している。

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