来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「ユーロ/円・ポンド/円、高値掴みにご注意」ハロンズ FX 2024/8/18

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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「ユーロ/円・ポンド/円、高値掴みにご注意」ハロンズ FX 2024/8/18
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年8月16日 7時22分

ユーロ/円・ポンド/円、高値掴みにご注意

ユーロ/円・ポンド/円、リスク回避後退で上昇

前半は米ドル売りと他通貨買いの動きに挟まれて、ユーロ/円、ポンド/円共に方向性は定まりませんでした。しかし、強い米小売売上高を受けて米経済に対する悲観的な見方が後退してリスクオンの円売りが強まると、ユーロ/円は163.874円、ポンド/円は191.984円までそれぞれレンジ上限を広げました。(各レート水準は執筆時点のもの)

米小売統計Live ドル円2円急騰、1万人超で楽しく「FX」 (2024年8月15日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

賃金インフレ加速ながら、スタグフレーション警戒

来週は22日に発表の各国PMIやユーロ圏4-6月期妥結賃金が注目されます。妥結賃金は1-3月期に前年比で4.69%と10-12月期の4.45%から加速しており、今期も前期を上回るようなら、9割ほど織り込んでいる9月追加利下げ期待が剥落してユーロを下支えする可能性があります。さらにPMIも好調なら、ユーロ上昇に追い風が吹くかもしれません。しかし、欧州経済研究センター(ZEW)が調査する景況感指数は、17.9(7月は43.7)と昨年11月以来の低水準へ落ち込んでいるほか、米シティグループが算出する各種経済指標の発表値と事前の市場予想との乖離度合いを指数化したエコノミックサプライズ指数も急低下する中で、PMIへの期待は高まりにくく、かえってスタグフレーションが意識されれば、ユーロの上値を重くする危険もあります。

EUR/JPY日足チャート
エコノミックサプライズ指数とユーロ/円の推移
データ:Bloomberg、外為どっとコム総研が加工


ユーロ/円は下押しからの反発局面が続いています。200日移動平均線(15日時点:164.122円)を視界に捉えており、このレベルを抜けられれば、フィボナッチエクスパンションの100%ラインとなる166.016円付近まで上値は期待できますが、そこから先に進むには新たな燃料が必要そうです。下方向は心理的節目の162.000円付近が支持線になるのではないかと考えています。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:162.000-167.000

英中銀の追加利下げの行方は

14日に発表された消費者物価指数は前年比が2.2%へ加速したものの、前月比は-0.2%と全体的にはインフレ圧力の緩和が示されました。また、13日に発表された賃金データも前年比で上昇率が低下しディスインフレの進展が窺えました。4-6月期GDPは2四半期連続でプラス成長となり景気後退局面は脱したものの、成長ペースは限定されているなど、決して追加利下げのハードルは高くないように感じます。ジャクソンホール年次経済シンポジウムに出席するベイリー英中銀総裁が追加利下げに対してどのような見解を示すのか注目されます。

ポンド/円は、パラメーター3日のストキャスティクスの形状からは上昇継続が期待される格好になっています。ただ、193.175円(15日時点)で低下中の21日線ともう間もなく交差するため、ここを無事に通過できるかどうかが着目されますが、通過できれば197.50円付近までの戻りが期待できそうです。ここで上値を抑えられるようなら、15日時点で188.970円で上昇する5日線まで下げて、下値を固めるのではないでしょうか。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:189.000-198.000

8/19 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

岸田首相が自民党の次期総裁選への不出馬を決め、退陣することになりました。誰が新政権を担うか現時点では不明ですが、もし高市氏ならアベノミクス継承への期待が強まる一方、石破氏なら財政健全化で円高への警戒が燻るのではないでしょうか。再登板はないと語っている菅前首相が心変わりすることはあるのか、興味が尽きませんね。

 
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来週の為替予想 ポンド 円

トランプ氏は為替についても、「対ドルでの円安や人民元安がはなはだしい」とドル高をけん制。くわえて日本では河野太郎デジタル相が、「円安是正のため日銀に政策金利引き上げを要求」と報じられた。来週も同類の報道が繰り返し取上げられる可能性があり、特に再び目立ってきたトランプ前大統領のコメントには注意しておきたい。

ピボットは134.72円。 今年の高値と安値の50%は137.71円。

ポンド、加ドルとも対円では相場全般のリスクセンチメントの強弱に振らされる展開となりそうだ。今週半ばにリスク回避の円高が進行した要因の1つは、「対中半導体規制で更なる厳しいルールを検討、米国が同盟国に警告」との報道。本邦企業も規制の対象とされた。また11月の米大統領選で優勢とされる共和党トランプ前大統領が、「台湾の半導体の台頭で米国は不利益を被った」と発言したことも市場に嫌気された。

ピボットは18.88円。 今年の高値と安値の半値(50%)は18.78円。

米ドル/円と日経平均はもう一段の下落に警戒! 内田日銀副総裁の火消しでも、米ドル/円は152円の神田ラインどころか、148円すら超えず、下向きを意識せざるを得ない!

米ドル/円の149円台回復は、急落の修正による自然な成り行き。米ドルは三尊天井の形成で下値余地が拡大、円キャリートレードの大規模な再開は難しいとみる!

米ドル/円は151円台に重要なポイントが密集している! 割り込めば148円台半ばが次のメドに。もし日銀が 0.25%利上げ決定なら?

ドル円2番底回避!9月FOMC利下げ幅0.25%が濃厚。FRB大幅利下げの可能性低下。株高=インフレ圧力。

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