【見通し】NY株見通し-ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長発言に注目

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【見通し】NY株見通し-ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長発言に注目

今晩はジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言に注目。昨日は翌日のジャクソンホール会議でのFRB議長の講演を控え米10年債利回りが上昇したことや、半導体株を中心にハイテク株に持ち高調整売りが強まったことで主要3指数がそろって反落した。週初来ではダウ平均とS&P500がプラス圏を維持した一方、ナスダック総合が小幅にマイナス圏に沈んだ。

 今晩の取引では先行きの利下げ見通しを巡り、取引時間午前に予定されるジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演に注目が集まる。20日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で9月利下げ期待が一段と高まっており、CMEのフェドウォッチ・ツールでは74%の確率で0.25%の利下げが見込まれており、0.50%の利下げ確率も26%となった。年内4回の利下げ確率も67%となっており、ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長から利下げに積極的な発言があれば相場の追い風となることが期待される。

 今晩の米経済指標・イベントはパウエルFRB議長講演のほか、7月新築住宅販売件数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:8月23日、14:00)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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見通しは予告なく変更されることがあります

今年のジャクソンホール会議のテーマは「世界経済の構造変化(Structural Shifts in the Global Economy)」である。先進国は2008年の世界金融危機以降に「低成長・低インフレ・低金利」のトレンドにあったが、ポストコロナにおいて、米国経済を中心にこうしたトレンドが転換点を迎えたか否かが議論になる見通しだ。

FRBスタッフは7月FOMC(7/25-26開催)時点において景気後退を予想しておらず、8/1公表の7月小売売上高で示された消費の堅調さは、こうした見通しを裏付ける結果といえる。一方足下のインフレ動向を巡って、パウエル議長は7月FOMC後の記者会見において「2022年半ばからインフレ率の緩和が持続しているものの、2%目標の達成には距離がある」と指摘した。7月CPIでは前年比の伸び率が2か月連続で+3%台で推移するなどインフレ鈍化の兆候が見られ、金融市場は9月FOMC(9/19-20開催)における利上げ見通しを大きく後退させている(CMEによるFed Watch[8/17時点]では金利据え置きの確率が88%)。パウエル議長が、市場の認識に同意するようにインフレ鈍化の兆候を強調するのか、或いは従前と同様のインフレ認識を示し、9月FOMC の判断には8月CPI(9/13公表)の結果も注視する必要があることを示唆するのかが注目される。

カンザスシティー連銀主催の年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が22日から24日の日程で開催される。今日は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が経済見通しに関する基調講演を行う(日本時間23時を予定)。

本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。

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