来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「ユーロ、ポンドは米ドル安で底堅い展開か」ハロンズ FX 2024/8/25

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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「ユーロ、ポンドは米ドル安で底堅い展開か」ハロンズ FX 2024/8/25
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年8月23日 13時35分

ユーロ、ポンドは米ドル安で底堅い展開か

ユーロ/円・ポンド/円、レンジ相場

ユーロ/円・ポンド/円は方向性の見定めづらい展開。米ドル安と円高に挟まれて、クロス円は方向性が見極めにくく、ユーロ/円は160.417円から163.211円、ポンド/円は188.229円から191.626円で上下動しました。ただ、ユーロ圏PMI(総合:8月51.2、予想:50.1)や英国PMI(総合:8月53.4、予想:52.9)が市場予想を上回り好調となったことから、終盤は底堅く推移する場面が多かったように見受けられました。(各レート水準は執筆時点のもの)

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※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ユーロ、米ドル安が支え

ユーロ圏の企業景況感は予想外に強い内容となり、ユーロ圏経済に対する不安は緩和しています。ただ、域内最大の経済規模を誇るドイツはぱっとしない結果で、ユーロ圏の成長への不安は燻ったままです。また、4-6月期のユーロ圏の妥結賃金は前年比で3.6%の伸びと、1-3月期の4.7%から低下し、賃金の伸びがピークに達したもよう。こうした点を踏まえると、ECBが景気浮揚に対して前向きになる余地が広がることになりそうで、9月理事会での追加利下げも現実味が増しつつあるように感じます。ただ、利下げはすでに相当織り込まれているほか、通貨強弱で米ドルが最弱となっていることで、相対的にユーロは買われやすく、ユーロの底堅さは維持されそうです。

ユーロ/円は、下ヒゲの長いローソク足が出現しているものの、その次の足は上値を抑えられ、やや気迷い気味の感じです。ただ、直近は下げ渋り下値を切り上げる格好になっていますので、再度、200日移動平均線(164.112円、22日時点)を試しに行く展開を考えています。ここを抜けられれば、166.00円付近まで視線が上がりそうです。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:158.500-165.500

ポンド、対ドルでの上昇一服には注意

先週発表されたPMIは景気判断の50を上回り英国経済が緩やかに成長を拡大している様子がうかがえました。9月に英中銀が更なる利下げに踏み切るとの思惑もくすぶっているものの、現状では利下げを急がない可能性はあり、ポンドを下支えするかもしれません。23日に講演するベイリー英中銀総裁の発言内容によっては、直近の流れが急速に変化する危険があるものの、英中銀に対する追加利下げ観測が強まるには時間が必要で、ポンドは目先底堅い展開が続くと考えています。

ポンド/円は7月11日高値(208.109円)からのレジスタンスラインを越えてきたことで、次は直近高値の192.007円や200日線(192.018円、22日時点)を超えられれば、195.00円付近まで目線は上がりそうです。ただ、ポンド/米ドルが4月22日安値(1.2299ドル)を起点とするチャネル上限に接近している点で、調整的な動きを強めるようなら、ポンド/円も上向きの勢いが弱められて200日線を越えても上昇幅が限定されるかもしれません。

【ポンド/米ドル、ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
左:ポンド/米ドル、右:ポンド/円
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:188.500-195.500

8/26 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

来週は、半導体大手エヌビディアの決算があるため、投資家のリスクオン・オフのスイッチになるかもしれませんね。

 
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来週の為替予想 ポンド 円

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また、ポンドドルはCPIの発表後に約1年ぶりの1.30ドル台乗せとなったものの、雇用統計後には大台を割り込み上値を切り下げた。加ドルは弱いCPIを受けて対ドルでは売りが強まった。1.37加ドル台まで加ドル安に振れている。

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ポンド、加ドルとも対円では相場全般のリスクセンチメントの強弱に振らされる展開となりそうだ。今週半ばにリスク回避の円高が進行した要因の1つは、「対中半導体規制で更なる厳しいルールを検討、米国が同盟国に警告」との報道。本邦企業も規制の対象とされた。また11月の米大統領選で優勢とされる共和党トランプ前大統領が、「台湾の半導体の台頭で米国は不利益を被った」と発言したことも市場に嫌気された。

ポンド円は前週の大幅安からの反動で週前半は下げ渋るも205円後半で伸び悩み。リスク回避の動きが強まった週半ば以降に一時202円前半まで売り込まれた。加ドル円は弱い加インフレが重しとなり116円付近で頭を抑えられ、週後半にかけては103円半ばまで下落する場面があった。

ユーロ/ドル、ドル/円、英ポンド/ドルは外国為替市場で最も取引量の多い通貨ペアだ。各ペアはユニークな特徴があり、その原動力は様々。そのため、それぞれに合った取引アプローチが求められる。

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