金(ゴールド)は続伸。利下げ期待は利子のつかない金の相対的な魅力を高める(XAU/USD 市況と分析)2024/8/27

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金(ゴールド)は続伸。利下げ期待は利子のつかない金の相対的な魅力を高める(XAU/USD 市況と分析)2024/8/27
 

金

金(ゴールド)CFD(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:金スポット)について、昨日の振り返りと現在のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。

※最新の金(ゴールド)レポートはコチラ

金(ゴールド)市場の値動き まとめ

8月26日、金相場は引き続き上昇トレンドを維持しています。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の12月限金先物は、1オンス2555.20ドルで取引を終え、前営業日比0.35%の上昇となりました。

この上昇の主な原動力は、パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での発言です。議長は「政策を転換する時が来た」と明言し、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ決定を示唆しました。さらに、労働市場のさらなる悪化は望まないとも述べ、雇用維持を重視する姿勢を示しました。

この発言は市場に大きな影響を与え、以下のような効果をもたらしました:

1. 金の投資魅力の向上:利下げ期待により、利子のつかない金の相対的な魅力が高まりました。

2. 安全資産としての需要増加:中東情勢の緊迫化も、金への需要を後押ししています。

3. 各国中央銀行の旺盛な需要:高値圏でも中央銀行からの需要は強く、今後もこの傾向が続くと予想されています。

4. 中国需要の兆し:中国からの買いの兆候も見られ始めています。

取引の推移を見ると、時間外取引では一時的にドル高の影響で戻り売りが見られましたが、欧州時間に入ると再び買いが優勢となりました。日中取引では、米耐久財受注の増加を受けて一時的に利益確定売りが出ましたが、その後はドル高の一服を受けて再び押し目買いが入りました。

ただし、相場が高値圏にあることから、利益確定の売りも出やすい状況にあります。そのため、一時2560ドル台まで上昇した後、上げ幅を縮小する展開となりました。

今後の金相場は、9月のFOMC会合での決定や労働市場の動向、そして中東情勢などの地政学的リスクに大きく左右されそうです。また、中国の需要回復の兆しや各国中央銀行の継続的な買いも、相場を下支えする要因として注目されています。

これらの要因を慎重に見極めながら、金市場の動向を注視することになるでしょう。

最新の金(ゴールド)CFD 日足チャート

30分足チャート

金(ゴールド)30分足チャート

日足チャート

金(ゴールド)日足チャート

金(ゴールド)CFDについて、テクニカル分析では、単純移動平均線(10日)が右肩上がりの中、価格は移動平均線の上に位置している。また、相場の過熱感をはかるRSIは、「買われすぎ」とされる70を超えて推移している。
 ※リアルタイムの価格はこちらから確認できます。

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金(ゴールド)の上昇・下落変動要因

上昇要因

インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。
経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。
実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。
通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。
地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。
中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。

下落要因

インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。
経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。
実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。
通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。
地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。
中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。

 
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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 金(ゴールド)は続伸。利下げ期待は利子のつかない金の相対的な魅力を高める(XAU/USD 市況と分析)2024/8/27

「ロシアによるウクライナ侵略後 金の上昇要因は変わった」

2024年のNY金の価格見通しについては、上昇トレンドが継続すると読んでいる。FRBの利上げサイクルが終了し、2024年の上半期にも利下げに転じるというマクロの金融環境転換があれば、NY金の押し上げ要因となることは言うまでもない。

投資家ではないゆえに、値上がり目的でない中央銀行による大量買いが継続される見通しが高まる中で、金市場で起きているのは長期的な価格上昇の「うねり」と表現できるものと言える。この上昇トレンドの上で、短・中期的手掛かり材料に従った上下動が今後複数年繰り返されると見られる。

17日の金相場は反落。NY先物市場8月限は前営業日比7.9ドル安の2,459.9ドル。取引レンジは2,455.5ドル〜2,488.4ドル。一時は、米FRBによる利下げ期待を受け買い優勢となり中心限月ベースで史上最高値を更新したものの、利益確定売りが出て最終的には前日比マイナス圏で取引を終えた。 17日のプラチナ相場は反落。NY先物市場10月限は前営業日比3.4ドル安の1,008.10ドルで取引を終了した。 17日の銀相場は大幅反落。NY先物市場9月限は前営業日比1.081ドル安の30.377ドル。相関性の高い金相場同様、一時は米FRBによる利下げ期待から金利のつかない銀にとって投資妙味が生じ上げ相場となるも、利益確定売りに押され前日比では大幅に値を下げた。

2020年3月以降わずか1年余りで資産規模を4兆ドル規模から8兆ドル超に倍増させた通貨供給は、最終的に9兆ドルに接近(2022年3月)するところまで膨らんでいた。そこに加わったのがロシア制裁だった。金保有の拡大が、いわゆる西側諸国の中央銀行の間でも広がっていることから、希薄化に伴った米ドルへの信認低下が大きな背景になっているのは間違いないだろう。

10日の金相場は大幅続伸。NY先物市場8月限は前営業日比11.8ドル高の2,379.7ドル。取引レンジは2,369.7ドル〜2,393.4ドル。米国債の利回り低下を受け、2,390ドルを超える水準まで上昇したものの、利食い売りが出て上げ一服となったものの、前営業日比では上昇した。 10日のプラチナ相場は反発。NY先物市場10月限は前営業日比7.7ドル高の1,006.70ドルで取引を終了した。 10日の銀相場は反落。NY先物市場9月限は前営業日比0.042ドル安の31.014ドル。相関性の高い金相場同様、米国債の利回り低下を背景に買われたが、利食い売りが出て相場を押し下げた。

今回のコラムでは、簡潔に先週の動きを振り返った上で、2024年の金市場を展望するにあたってのポイントをまとめてみたいと思う。

11日の金相場は大幅続伸。NY先物市場8月限は前営業日比42.2ドル高の2,421.9ドル。取引レンジは2,376.8ドル〜2,430.4ドル。6月の米消費者物価指数(CPI)は、前月比でマイナス0.1%と約4年ぶりのマイナスとなり米FRBによる2024年9月の利下げ見通しが強まり、金利を生まない金は大きく買われた。 11日のプラチナ相場は続伸。NY先物市場10月限は前営業日比7.7ドル高の1,014.40ドルで取引を終了した。 11日の銀相場は大幅反発。NY先物市場9月限は前営業日比0.657ドル高の31.671ドル。6月の米消費者物価指数(CPI)の伸びの鈍化を受け、金利を生まない資産である銀は大きく買われた。

26日の金相場は大幅反発。NY先物市場8月限は前営業日比27.5ドル高の2,381.0ドル。取引レンジは2,354.6ドル〜2,389.7ドル。米商務省が発表した6月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比2.5%(前月:2.6%)と伸び率が低下したこともあり、米FRBによる早期利下げ観測が強まった。そのため米長期金利が低下し、金利を生まない資産である金は買い優勢となった。 26日のプラチナ相場は続落。NY先物市場10月限は前営業日比1.3ドル安の944.40ドルで取引を終了した。 26日の銀相場は反発。NY先物市場9月限は前営業日比0.045ドル高の28.02ドル。6月の米個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率鈍化に伴い、米FRBによる早期利下げ観測が強まった。金相場同様、金利が付かない資産である銀は買い優勢となった。

しかし、今年の5月を境にして米債市場では長期金利が低下の基調へ転じている。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でパウエルFRBが利下げに踏み切る確率が90%まで織り込まれている状況を考えるならば、米債市場では今後長期金利の上昇が抑制される公算が大きい。

貴金属はその希少性が貴金属の価値を保証しているのです。

「ロシアによるウクライナ侵略後、金の上昇要因は変わった」。仏ソシエテ・ジェネラルは24年末に金価格...

たとえば金は、有史以来オリンピック公式プール約4杯分しか存在しません。さらになんと金よりも希少性が高いプラチナは金の30分の1しか存在しません・・・以前は金よりも高価でしたが、現在は金よりも安くなっています。

この突出した数字の持続性に当初は疑問も持たれていたが、2023年第3四半期終了時点で800トンの買い越しが判明するとともに、購入国の広がりも表面化したことから、外貨準備における金へのシフトを強烈に意識させることになった。

9日の金相場は反発。NY先物市場8月限は前営業日比4.4ドル高の2,367.9ドル。取引レンジは2,356.0ドル〜2,378.3ドル。FRB議長による利下げへの慎重な発言を受けて米長期金利が上昇し金利の付かない金は売り優勢だったが、終盤に買いが入り小幅反発となった。 9日のプラチナ相場は大幅続落。NY先物市場10月限は前営業日比14.5ドル安の999.0ドルで取引を終了した。 9日の銀相場は大幅反発。NY先物市場9月限は前営業日比0.143ドル高の31.056ドル。FRB議長による利下げへの慎重な発言を背景としたドル高が銀価格を圧迫したが、金の下げ一服につられて買い戻された。

金(ゴールド)の長期上昇が続いている。2000年末以降の投資収益率は8倍強と米国株の6倍や世界債券の2倍を上回る。インフレや財政悪化、国際社会の分断を背景に基軸通貨ドルの強さが揺らぎ、金に資金が逃避している。実物資産としての価値があり、政治色のない「無国籍通貨」の側面が需要の強さにつながっている。

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