【見通し】NY為替見通し=ドル円も米エヌビディア決算に注目か

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【見通し】NY為替見通し=ドル円も米エヌビディア決算に注目か

本日のNYタイムでは主な米経済指標や要人発言などの予定はなく、ドル円は米株や米債の動向に睨んだ動きが見込まれる。米5年債入札の結果を受けて米長期金利が動意付く可能性はあるが、金融・資本市場全体が米株式市場の引け後、日本時間の29日早朝に発表されるエヌビディアの決算に向けられている。時価総額がアップルに次いで第2位で世界経済への影響が大きい人工知能(AI)関連半導体の主要企業である同企業の収益動向は株式だけではなく債券や為替、金融政策にまで影響を与える可能性が指摘されている。

 注目の材料が乏しく、エヌビディアの決算発表待ちムードが強いこともなり、米株や米債の方向感が出にくいと想定され、ドル円も落ち着いた動きになりそうだ。本日、これまでのドル円は昨日の流れを引き継ぎ売りが先行した後は買い戻しが優勢となった。ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホール会議での発言などを受け、9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げはほぼ確実視され、ドルの上値は重くドル円は依然として戻り売り圧力が強い。市場の目線は9月FOMCで利下げ幅が0.25%になるかそれとも0.50%になるかに向けられている。今のところ、金利先物市場で0.25%利下げ確率が6割超、0.50%利下げ確率が3割超となっている。

・想定レンジ上限

 ドル円、27日の高値145.18円が上値めど。

・想定レンジ下限

 ドル円、26日の安値143.45円が下値めど。

(金)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】NY為替見通し=ドル円も米エヌビディア決算に注目か

見通し NY為替見通しドル円も米エヌビディア決算に注目か

そして、私が株式市場の見通しについて強気でいられる材料の1つとして潤沢なキャッシュの存在があります。現在米国でのマネー・マーケット・ファンド(MMF)の残高は6兆ドルを超えており、投資家はリスクを取ることなく5%前後の金利を得ることができています。ただ、歴史を見ると、これまで株価が上がってくると一部の資金は株式市場に向かったという事実が分かります。2007年からこれまでで2回ほどMMFの残高がピークをつけたのですが、その後一部の資金は株式市場に流れ、株価が上昇してきたというのがこれまでのパターンです。今回については4月5日に6.1118兆ドルでピークをつけた可能性があります。2024年利下げが始まれば、現金の魅力が薄れて、これまでのようにより高いリターンを求める資金の一部は株式市場に流れると考えています。

一方、国内でも同日、植田日銀総裁が衆院財務金融委員会で「内外の金融資本市場は引き続き不安定な状況にある」と指摘しつつも、金融政策の方向性については、日銀が想定する経済・物価見通しが実現する確度が高まれば、金融緩和の調整を行う方針は変わらないと答弁。改めて金融引き締めを継続する姿勢を示しました。

一方、中国向け半導体輸出の規制などで売り上げ見通しが予想に達しない場合、8月上旬のような世界的な株価急落の引き金を引く恐れもあります。

Bloombergが集計するエヌビディア株に対するアナリストの投資判断(8/26時点)は、アナリスト74人中、約9割が「買い」判断とする一方、「売り」判断はゼロとなっています。ほとんどのアナリストが同社株について強気の見通しを示す中、今回の四半期決算についても、引き続き高い利益成長、および成長見通しが示されるとの期待が高まっていると言えるでしょう。

円高になるとインバウンド消費の日本国内での購買力が落ちるという見通しから、三越伊勢丹ホールディングス(3099)が8.1%安。

ただ、巨大IT企業のAI向け設備投資は非常に高水準。エヌビディアがAIハードウエア販売の増加でまだまだ高成長を持続する可能性は高そうです。エヌビディアの2025年8-10月期の売上見通しが市場予想を上回った場合、先週下落した日本の半導体株にとっても朗報でしょう。

30日(金)には7月の個人消費支出の価格指数(PCEデフレーター)も発表。市場予想では前年同月比2.6%増と、前月6月より多少上昇するものの、物価高の沈静化が続く見通しです。

ただ、今後の売上高は、前年同期比3倍超に達したこれまでの伸びからは鈍化する見通しで、市場が予想する2024年8-10月期の売上高の伸びは前年同期比74%増まで低下しています。

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