ドル円午前の為替予想、様子見ムード強まり144円台中心の動きに 2024/8/29

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ドル円午前の為替予想、様子見ムード強まり144円台中心の動きに 2024/8/29

午前の為替予想は… 様子見ムード強まり144円台中心の動きに

作成日時 :2024年8月29日 7時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

ドル円予想レンジ

143.800-145.200円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は終値ベースで約0.5%上昇。東京時間から月末のスポット応当日絡みのドル買いが優勢となり、一時145.04円前後まで上昇した。8月は米国の利下げ観測を背景にドルが対主要通貨で全般的に売られたため、ポジション調整のドル買いが持ち込まれたようだ。なお、市場が注目する米半導体大手のエヌビディアはこの日第2四半期(5-7月期)の決算を発表。第2四半期決算、第3四半期見通しともに市場予想を上回った。
明日に米7月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)、来週6日には米8月雇用統計と注目の指標を控えており、市場は様子見ムードを強めている。本日もドル/円は144円台を中心の動きとなりそうだ。本日は米4-6月期国内総生産(GDP)・改定値や米新規失業保険申請件数などが発表される。市場の関心が米労働市場に向いていることから新規失業保険申請件数の結果には注目したい。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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ドル円午前の為替予想 様子見ムード強まり144円台中心の動きに 2024

米労働省・労働統計局は雇用統計の年次ベンチマーク改定を行った結果、3月までの1年間の就業者数が従来の発表より81.8万人少なかったことを明らかにした。なお、労働省の発表は予定時刻から30分あまり遅れた。その間、ドルが一時的に急騰するなど市場はやや混乱した。

ドル/円の1月の高値は148.81円。安値は140.79円。レンジの中心値は144.80円。

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は7月の議事要旨を公表。何人かの参加者が「この会合での利下げを支持することもあり得た」と述べていたことがわかった。また、大多数の参加者は「もしデータが予想通りであれば、次回の会合で政策を緩和するのが適切だろう」として9月の利下げ開始を支持したことが判明した。9月の利下げ幅が50bp(0.50%ポイント)になるとの思惑が高まる中でドル/円は下落。クロス円はドル/円につれて下落したが、ストレートドルの上昇で下値は限定的だった。なお、ユーロ/ドルとポンド/ドルはこの日、年初来高値を更新した。

上値重い米株を眺めながらユーロ円は160.68円前後まで弱含み、ドル円も144.38円付近までドル安円高に傾いた。米株主要指数はナスダック総合が約1.4%安と軟調であり、ダウ平均もマイナス圏に沈んだ。

昨日のドル/円は上下に大きく振れる場面も見られたが、終値は前日とほぼ同水準の145.27円前後だった。米労働省が発表した雇用統計のベンチマーク(基準値)改定では2024年3月までの1年間の雇用者数が当初の発表よりも合計で81.8万人下方修正。また7月に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録では大多数のメンバーが9月利下げ開始が適切になる公算が大きいとの認識を示していたことがわかり、一時144.45円前後まで下落した。ただ、市場は米国の9月利下げを完全に織り込んでいたことから、FOMC議事録公表後は米長期金利利回りが低下幅を縮小したことで再び145円台前半まで買い戻された。市場の関心は、9月FOMCでの利下げの有無から利下げの幅に移っており、明日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がジャクソンホール会議で行う講演に注目が集まっている。雇用統計のベンチマーク改定は決して小さいとは言えない下方修正だっただけに、市場では9月の50bp(0.50%ポイント)利下げを織り込む動きが強まりつつある。ドル/円は米国の利下げを巡る思惑から上値の重い展開が続きそうだ。一方でパウエル議長の講演を見極めたいとの見方から下値を積極的に攻める動きにもなりづらく、144円台から145円台での動きが中心となるだろう。

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