来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「堅調な個人消費を支えに豪GDPは成長率が加速?」ハロンズ FX 2024/8/31

来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「堅調な個人消費を支えに豪GDPは成長率が加速?」ハロンズ FX 2024/8/31
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は97.86円前後、ニュージーランド(NZ)ドル/円は89.67円前後で週初を迎えました。
25日(日)にレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエルに対して大規模攻撃を実施したことを受けて、26日はリスクオフの動きが先行。豪ドル/円は97.26円前後まで下落しました。28日には豪7月消費者物価指数が発表されました。結果は前年比+3.5%で前月(+3.8%)からは低下したものの、市場予想(+3.4%)は上回りました。豪政府が7月からエネルギー料金支援などの生活補助策を実施していることからCPIが大きく低下することは市場も予想していたのですが、期待ほどインフレが鈍化していなかったため、豪中銀(RBA)の利下げ開始が遅れるとの見方が強まり、豪ドルが買われました。
NZドル/円は豪ドル/円同様に26日に89.13円前後まで下落しましたが、その後は米株価指数が底堅く推移したこともあり、じりじりと下値を切り上げる展開となりました。(執筆時)。

豪GDPは予想通り成長加速を示せるか?

来週は4日(水)に豪4-6月期国内総生産(GDP)が発表されます。豪州のみならず、米国や日本などの先進国ではGDPの構成項目の中で個人消費の割合が比較的大きいです(米国:約7割、日本:約6割、豪州:約5割)。その個人消費ですが、豪小売売上高を見ると、1-3月期と比べ、4-6月期は約0.6%増加していました。1-3月期はその前の期から約0.3%増加だったことから、個人消費の増加がGDP成長率の拡大の一助となりそうです。豪4-6月期GDPの市場予想は前期比+0.2%、前年比+0.9%です。RBAが8月に公表した四半期ごとの金融政策報告の中では、6月末時点のGDPは前年比+0.9%となっています。豪ドル/円は予想に対して結果がどうだったか上下ともに素直に反応しそうです。

【豪小売売上高の推移】

米雇用統計に注目が集まる

来週は6日に米8月雇用統計が発表されます。8月23日のジャクソンホール会議にて米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が9月利下げ開始を事実上宣言しました。その際に、利下げのタイミングや幅については「データや見通し、リスクバランスに依存する」と述べました。またパウエル議長はインフレが目標に戻ることへの自信を示しましたが、労働市場のさらなる減速には懸念を示しています。そのため、米8月雇用統計の結果次第では米国の9月の利下げ幅が25bp(0.25%ポイント)ではなく50bpになる可能性があります。市場の注目が集まっている分、来週の為替相場は米ドル中心の動きとなりやすいです。豪ドル/円は方向感が見出しにくくなりそうです。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円の目先の上値目途は8月20日高値の99.03円前後です。8月15日以降、約2週間にわたり99円前後がレジスタンスとして働いており、幾度となく上値を抑えられています。その上の水準では200日移動平均線(青点線)です。同線の近くには心理的節目となる100.00円や、今回の下げ相場(7/11~8/5)の半値戻し(99.74円前後)もありますので、相応の抵抗がありそうです。下値目途は、週足一目均衡表雲上限(96.66円前後)がサポートとして意識されそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表、200日移動平均線】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:96.00-100.00、NZD/JPY:88.50-92.00

9/2週のイベント:

08/31 (土) 10:30 中国 8月製造業購買担当者景気指数(PMI)
08/31 (土) 10:30 中国 8月非製造業購買担当者景気指数(PMI)
09/02 (月) 10:30 豪 7月住宅建設許可件数
09/02 (月) 10:45 中国 8月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)
09/03 (火) 10:30 豪 4-6月期経常収支
09/04 (水) 10:30 豪 4-6月期四半期国内総生産(GDP)
09/04 (水) 10:45 中国 8月財新サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
09/05 (木) 10:30 豪 7月貿易収支

一言コメント:

先日、スモーカー(燻製機)を買いました。以前、いただいたナッツの燻製が美味しかったので家で作る!と張り切って調理しました。結果は大失敗、ナッツが焦げて真っ黒になってしまいました。ちなみに、一緒に燻製した沢庵は大成功でした。水分の多いものと少ないものを一緒にやるのは難しいですね…またトライします。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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来週の為替予想 豪ドル 円

これらのシナリオは、現在の経済状況を踏まえた妥当なものであり、特に日米金融政策の動向がドル円相場に与える影響を重視している点は適切と考えられる。ただし、各シナリオにおける価格予測の幅がやや狭い印象があり、実際の市場ではより大きな変動が起こる可能性も考慮すべきだろう。

また、豪州経済のファンダメンタルズの安定も、今後の豪ドル相場を支えると考えられます。

図表4は、AIが予測した各シナリオにおけるドル円レートの推移と、各シナリオの発生確率を示している。AIの分析によると、最も発生確率が高いのは「現状維持シナリオ」で40%となっている。これは、短期的には急激な変化よりも緩やかな推移が予想されることを示唆している。次いで高い確率が割り当てられているのは「日米金融政策収束シナリオ」で30%である。この二つのシナリオで全体の70%を占めており、AIは比較的安定した市場環境が継続する可能性が高いと予測していると解釈できる。一方、「グローバル経済混乱シナリオ」には20%の確率が割り当てられており、世界経済の不確実性も無視できない水準で存在していることを示唆している。

南アフリカ・ランド(ZAR)は底堅く推移しそうだ。米金利の低下と堅調な株式市場の動きがZARを支え、対ドルでは今週も年初来高値に接近した。また、引き続き国民統一政府(GNU)への期待もZARの買い要因となっている。来週は9月3日に4-6月期GDP、9月5日に同期経常収支が発表される。ただ、GNUに対する評価は4-6月期の指標ではまだ現れない。指標に対する市場の反応は限られそうだ。むしろ、日程は定まっていないが、南ア経済研究所(BER)が9月上旬に7-9月期の企業信頼感とインフレ予想を発表する予定。こちらの結果からGNUに対する評価等が分かることになるため、市場への影響は大きくなるかもしれない。

2024年の豪ドル相場を見通す上では、米国と豪州の金融政策の方向性が重要なカギを握ると考えられます。

さらに、AIに対して「想定外の複数のシナリオを前提に、2024年9月末、12月末、2024年3月末のドル円価格を予測してください。またその根拠も教えてください」と指示をした。AIは前提条件として「これらは通常では考えにくい状況ですが、金融市場に大きな影響を与える可能性のあるシナリオです」としたうえで、日本の急激な金融政策転換、米国経済の急激な悪化、地政学的ショック、技術革新による経済構造の激変の4つのシナリオを挙げ、2024年9月末、12月末、2025年3月末の価格予測と根拠を示した(図表3)。これらのシナリオは確かに「想定外」の要素を含んでおり、市場に大きな影響を与える可能性がある事象を適切に捉えている。特に、技術革新による経済構造の激変というシナリオは、近年のAI技術の急速な発展を考慮すると非常に興味深い。ただし、これらの想定外シナリオにおける価格予測は、その性質上非常に不確実性が高いため、具体的な数値よりも、各シナリオが市場にもたらす可能性のある影響の方向性や大きさに注目すべきである。

鉄鋼・銅など金属資源の国際市場動向の影響を大きく受けるため、国際商品市場動向を要チェック。中国向けの資源輸出が経済のカギを握っており、中国の需要減退などのニュースに反応しやすい面も。かつて金利を狙った投機的な取引が多かったこともあり、世界的なリスク警戒感を誘うようなニュースに対する感応度が大きく、リーマンショックの際に、経済的にはほとんどン関係なかったにもかかわらず、ドル円以上に値を落としたこともあるため、大きなニュースには要注意。

こうした中、市場では米国との金利差縮小を背景に対米ドルでの豪ドルの上昇が見込まれており、通貨分散先として豪ドルへの見直しが進む可能性があります(図7)。

ドル円→米経済指標結果を受けた利下げペース次第?今晩は米PCEデフレーター、来週は米重要指標多数。

来週の主な予定 カナダ中銀3会合連続利下げか 高田日銀委員にウォラーFRB理事 週末は米雇用統計・8月米雇用統計 前回は衝撃的な内容で景気減速・緊急利下げ観測まで浮上した、今回は悪くないとの見方・カナダ政策金利 3会合連続利下げか 7月は雇用者数が予想外に減少し、CPIは21年3月以来の低水準となった・高田日銀委員の講演 前回2月末の講演ではマイナス金利解除に前向きな「タカ派」姿勢示し、ドル円は急...

2023年の豪ドル相場を振り返ると、米国の積極的な利上げが続く中、米ドル独歩高の様相が強まり、豪ドルは米ドルに対して軟調な地合いが続きました。もっとも、11月以降は米国の利下げ観測の浮上により主要通貨に対する米ドル安が進み、豪ドルも対米ドルで反発しました(図1)。

かつては高金利通貨の代名詞としてFX取引でも人気の通貨であった。2018年8月時点での政策金利は1.50%と、米国よりも低く、長期金利などでも米国の水準を下回っている。もっとも、日本や欧州に比べると金利が取れる分、ある程度金利を意識した取引も残っている。また、世界有数の資源国として、天然資源の国際市場での動向が相場に影響を与える資源国通貨としての一面も持っている。輸出のトップ10はすべて天然資源が占めており、資源価格動向が豪経済に与える影響が大きい。 鉄鋼・石炭などが主な輸出品で、輸出先のトップは中国。そのため、自国の経済指標だけでなく、中国の鉱工業生産や小売売上高など、中国の経済指標で豪ドルが動くこともある。

もっとも、豪州の労働党政権の下、近年は中国との外交・貿易関係の正常化が進んでいることや、中国の景気支援策への期待から鉄鉱石価格が上昇していることは、豪州にとっての中国リスクの後退を示唆しています(図6)。豪ドル相場は引き続き高水準の資源価格との乖離が残されており、資源高を背景にした貿易黒字は実需面から豪ドル相場を下支えすることが期待されます(図11)。

一方、豪ドルの対円相場は、年間を通じて緩やかな豪ドル高・円安の基調となり、2023年末にかけては1豪ドル=95~98円前後の高水準での推移となりました。

米ドル/円は125円が重要ポイント!高値8年 サイクルを終了し安値16年6カ月サイクルに 向けての調整期間に入ったのか?

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