台風で駐車場開放 パチンコ店英断

各地で台風への備えが進んでいます。長崎市内のビアガーデンは29日から営業を取りやめたほか、28日から多くの買い物客が訪れているスーパーでは商品が品薄になっています。KTN記者「普段であれば夕方からにぎわう、こちらのビアガーデンでは台風対策で机や椅子、ビールサーバーを店内へと避難させています」長崎市茂里町にあるみらい長崎ココウォークの屋上ビアガーデン「ココビアウミノ」です。安全を考えて少なくとも28、29日の営業を取りやめビールサーバーなどは屋内に移動させました。ココビアウミノ 店長「屋外で屋上ということもあり自然が相手で客には申し訳ない」「最悪、提灯が飛ぶと外部に迷惑なので、やむを得ず休業」店では台風が通過してから営業を再開する予定です。一方、佐世保市のパチンコ店では28日午前10時のオープンから立体駐車場の2階、230台分のスペースを無料開放しています。マルハン佐世保店 金子裕介店長「地域の方々の役に立ちたい」「台風が過ぎ去るまで停めて問題ない」車の避難場所にと設けていて4年前には約200台が台風をやり過ごしたということです。

台風10号が九州地方に接近していた8月下旬。大分県大分市にあるパチンコ店「マルハン大分古国府（ふるごう）店」は公式Xを通じて、こんな呼びかけをしました。

台風への備えは十分にできていますか？

業界団体「全日本遊技事業協同組合連合会」によると、立体駐車場や豊富な電源を備えるパチンコ店の特性に注目し、災害時の拠点として利用する動きは、2011年の東日本大震災以降に広まった。食料や毛布を備蓄し、自治体と地元のパチンコ店組合が協定を結ぶ例も各地で増えているという。

「不安な方は立体駐車場へ」台風の中、パチンコ店が地域住民の車300台を救う 住民笑顔で「助かったよ」