陰線引け。転換線は基準線を下回り、遅行スパンは実線を下回り、雲の下で引けていることで、三役逆転の強い売りシグナルが点灯中。しかし、4手連続陽線の後に抱き線で反落したものの依然として転換線を上回って引けており反発の可能性が示唆されている。
本日は転換線145.33円を念頭に置き、8月30日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。
レジスタンス2 147.79(日足一目均衡表・基準線)
レジスタンス1 147.21(9/3高値)
前日終値 145.48
サポート1 144.66(8/30安値)
サポート2 143.45(8/26安値)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト
ドル円が143円台へ下落する場合は、サポート水準145.30レベルの維持が焦点となろう。この水準の下方ブレイクする場合は、143円台の維持が焦点として浮上しよう。テクニカルの面では、フィボナッチ・エクステンション61.8%水準142.91レベルの攻防に注目したい。
ドル円がさらに上値を目指す局面では、3つの水準に注目したい。ひとつは、7月11日の高値161.76レベルを起点としたフィボナッチ・リトレースメント23.6%水準の146.43レベルである。先月の21日以降、このテクニカルラインで相場の反発が止められている(日足ローソク足の実体ベース)。
フィボナッチ・エクステンション76.4%の水準は142円前半へ上昇している(レポート掲載時点で142.04レベル)。このテクニカルラインの下方ブレイクは、ドル円が141円台へ下落するシグナルと捉えたい。
上で取り上げた米経済指標で景気懸念が再び意識される場合、ドル円(USD/JPY)は再び下落相場へ転じよう。このケースでは、141円を目先の下限と想定し、まずはトレンドチャネルの下限と145.50レベルの攻防に注目したい。これらのテクニカルラインを下方ブレイクする場合は、144円台の維持が次の焦点として浮上しよう。フィボナッチ・エクステンション38.2%の水準144.32の下方ブレイクは、144.00をトライするシグナルと想定しておきたい。
今週の「テクニカル展望」動画では、弊社の岩本ストラテジストが 、チャート分析の観点から、今後の展望や注目点について15分ほどで解説しています。今後の投資の参考にご覧ください。
中国・上海生まれ。 1992年来日、日本語学校を経て日本大学経済学部に入学。 生活費と学費をアルバイトでまかないながら在学中より株式投資を開始。 大学卒業後、中国情報専門紙の株式担当記者を経て黎明期(1999年)のFX業界へ。 香港や米国の金融機関で実務を重ね、トレーダーとしての経験を積む。 GCAエフエックスバンク マネージングディレクター、イーストヒルジャパン チーフアナリストを経て独立。 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト。
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147.87レベルの突破は、ドル円が148円台へ上昇するサインと捉えたい。そして、3つ目の上値水準である7月11日の高値を起点としたフィボナッチ・リトレースメント38.2%水準の149.36レベルをトライするシグナルにもなろう。後者のテクニカルラインは、8月15日と16日に相場の反発を止めた重要なレジスタンスの水準でもある。
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