豪ドル/円 今日の見通し「米中の景気減速懸念が根強い 米経済指標に強く反応する可能性」2024/9/5

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豪ドル/円 今日の見通し「米中の景気減速懸念が根強い 米経済指標に強く反応する可能性」2024/9/5

【最新号】

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は続落。米国や中国の景気悪化懸念が引き続き原油の売り材料として意識された。終値は前営業日比-1.14ドルの1バレル=69.20ドルで終値ベースでの年初来安値となった(9月4日)。

<WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら>

・8月30日に発表された豪7月小売売上高は前月比±0.0%と市場予想(+0.3%)を下回った。

・8月28日に発表された豪7月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.5%となり、前月(+3.8%)から鈍化した。7月31日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+3.8%となり、市場予想通りに前四半期(+3.6%)から加速した。

・8月15日発表の豪7月雇用統計は、雇用者数が5.82万人の増加と市場予想(2.00万人増)を上回った。また失業率は4.2%へ悪化(前回:4.1%)したが、労働参加率が67.1%と前回(66.9%)から上昇したことが要因だった。

・8月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。ブロック総裁は市場の利下げ観測について「先走っている」とけん制した。

今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ

米中の景気減速懸念が根強い 米経済指標に強く反応する可能性

米国の労働市場や景気減速に対して、市場の警戒感が急速に高まっている。昨日も米7月JOLTS求人件数が市場予想を下回った。さらに、豪州と交易関係の強い中国では、8月財新サービス業購買担当者景気指数(PMI)が予想以上に前月から低下していた。世界の2大経済大国である米中の景気減速懸念は、資源国通貨である豪ドルにとってマイナス材料であると同時に、リスクオフの円買いにつながりやすい状態にしている。
本日は米国にて8月ADP全国雇用者数や8月ISM非製造業景況指数などの経済指標の発表が予定されている。そして、今週に入り急速に円高が進んでいる。米国の景気悪化を示す結果だけでなく、景気悪化懸念が後退するような結果にも豪ドル/円は強く反応しそうだ。

豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
21:15 米8月ADP全国雇用者数
23:00 米8月ISM非製造業景況指数

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。7時に豪ドル/米ドルのMACDでシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

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  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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2027年12月の豪ドル円予想

こうした物価情勢はオーストラリアの中央銀行にあたるRBAの分析と一致する。RBAは約1か月前の8月6日、金融政策維持を決めた理事会後の声明文で、「経済指標は物価上昇が上振れするリスクを注視し続ける必要性を強めた」と強調。豪ドル円相場で7月11日のピーク(1豪ドル=109.36円)から急ピッチで進んだ豪ドル安の反発を後押ししていた。

2027年7月の豪ドル円見通し。当月始値 113.60、最低 113.60、当月最高 118.77。平均 115.75。月末 117.01。変更 3.0%。

2027年1月の豪ドル円見通し。当月始値 107.39、最低 107.39、当月最高 112.22。平均 109.39。月末 110.56。変更 3.0%。

2026年11月の豪ドル円見通し。当月始値 105.72、最低 105.72、当月最高 109.73。平均 107.32。月末 108.11。変更 2.3%。

2028年3月の豪ドル円見通し。当月始値 111.95、最低 110.65、当月最高 114.01。平均 112.24。月末 112.33。変更 0.3%。

2028年4月の豪ドル円予想。当月始値 112.33、最低 112.33、当月最高 116.56。平均 114.02。月末 114.84。変更 2.2%。

2026年12月の豪ドル円予想。当月始値 108.11、最低 105.78、当月最高 109.00。平均 107.57。月末 107.39。変更 -0.7%。

AUDはハイリスクの通貨だと考えられています。しかし近年の動向としては、円安豪ドル高のため、投資家にとって最も安全な投資とされています。ターニングポイントとなったのは、COVID19へのオーストラリアの取り組みが「成功 」し、いち早くビジネスを再開させたことが要因となっているようです。

2026年8月の豪ドル円予想。当月始値 107.35、最低 104.17、当月最高 107.35。平均 106.16。月末 105.76。変更 -1.5%。

2027年10月の豪ドル円予想。当月始値 116.91、最低 115.15、当月最高 118.65。平均 116.90。月末 116.90。変更 0.0%。

2027年5月の豪ドル円見通し。当月始値 113.71、最低 113.71、当月最高 118.48。平均 115.66。月末 116.73。変更 2.7%。

2028年5月の豪ドル円見通し。当月始値 114.84、最低 114.84、当月最高 119.92。平均 116.94。月末 118.15。変更 2.9%。

8/23にパウエル議長がジャクソンホールでの講演で明確に利下げを示唆したことを受けて144円39銭で取引を終えた流れに加え、8/25にイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエルに攻撃した地政学リスクが意識され週開け8/26に143円45銭へ下落したものの、米7月耐久財受注や8月ダラス連銀製造業指数が市場予想を上回ったことから144円65銭へ反発。さらに、8/27には米長期金利の低下が一服したことや月末を控えたポジション調整のドル買いとともに145円18銭へ上伸後、144円台へ反落。その後も8/28発表の豪7月CPIを受けた豪ドル円の上昇にサポートされ145円04銭へ上昇したほか、8/29発表の米4-6月期GDP(改定値)が速報値から上方修正されたことを受けて145円55銭と3日連続で145円台を回復したものの、8/30発表の米7月PCEコアデフレーターの発表を控えて戻り売りに押されるなど145円台を維持できない上値の重い値動きを継続。こうした中、8/30の144円64銭を安値に米7月PCEデフレーターが予想通りとなったほか、月末のドル買い観測とともに146円25銭へ反発し146円18銭で取引を終えました。9/17-18のFOMCでは利下げ開始が確実視されているものの、米経済の減速やインフレの低下が想定以上に進む可能性が払拭できないため、依然として0.50%の利下げ観測も燻る中、9/3から9/5にかけて発表される米8月IMS製造業景況指数、7月JOLT求人件数、ベージュブック(地区連銀経済報告)、8月ADP全米雇用報告、8月ISM非製造業景況指数に加え、9/6発表の8月雇用統計の結果が注目されます。失業率は3月の3.8%から7月の4.3%まで4ヵ月連続で悪化しており、労働市場の一段の逼迫緩和や先行き景況感の悪化見通しが加速するか、9月の利下げ幅および年内の金融政策の緩和ペースを占う上で注目されます。一方、9/19-20の日銀金融政策決定会合に向けて9/6に高田審議委員がどのような見解を示すか注目されます。これらの材料を踏まえドル円は145円台を固め、基準線(148円45銭)を目指すか、あるいは米指標を受けて8/26の143円45銭を下回るか注目されます。

2027年12月の豪ドル円予想。当月始値 116.82、最低 111.62、当月最高 116.82。平均 114.65。月末 113.32。変更 -3.0%。

2026年7月の豪ドル円見通し。当月始値 110.67、最低 105.74、当月最高 110.67。平均 108.61。月末 107.35。変更 -3.0%。

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