ロッキン移転後にフェス なぜ開催

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ロッキン移転後にフェス なぜ開催
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ロッキン移転後にフェス なぜ開催

一方で千葉市蘇我スポーツ公園なら、“密を回避して野外フェスを開催できる構造や導線”だと判断し、会場に選んだという。ただ、《ひたちなかでのロック・イン・ジャパンへの思い入れは、僕は誰にも負けません》とも綴っており、《25周年、30周年といった年でのひたちなか開催を模索したいです》と意欲を示している。

第2弾で発表されたアーティストは4組。1月4日(土)にはグラミー賞受賞経験も持つアメリカのシンガーソングライター・St. Vincent、アメリカ・アリゾナ州出身のエモロックバンド・Jimmy Eat World、イギリスのBBCなど主要メディアが熱視線を送るリヴァプール出身の注目新人・LUVCAT、1月5日(日)には5年半ぶりの来日となるアメリカインディーシーンを代表するバンド・Death Cab for Cutieがラインナップされた。

ちなみに昨年の中止に伴って、税収では約3億円もの減少、さらには得られるはずだった約77億円もの経済効果をフイにしたとの試算もあるほど、ロッキンはこれまで地元経済に多大な貢献をもたらしてきたという側面も。さらに地元を走る「ひたちなか海浜鉄道」の湊線が、2024年春に国営ひたち海浜公園方面への延伸する予定で、昨年その事業許可を取得したばかりという話も。これがもしロッキンによる集客もある程度アテにしたものであれば、少なからず計画に狂いが出ることも考えられ、鉄道ファンからは心配の声があがっている状況だ。

ーーやはり、茨城県においてROCK IN JAPANのイメージはとても強いと思いますし、普通だったら少し間を取っておこうと考える人も多いと思うんですが、即座にLuckyFesをやることにしたのはなぜですか?

『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』を主催するロッキング・オン・ジャパンが主催し、『SUMMER SONIC』を主催するクリエイティブマンがアーティストの招聘および制作運営を担う同フェス。第1弾ではPULP、WEEZER、MANIC STREET PREACHERS、PRIMAL SCREAM、THE LEMON TWIGS、WEDNESDAYの6組が発表されていた。

明暗は茨城と千葉、両地方紙が6日に公開したニュースでもくっきり分かれた。茨城新聞クロスアイは記事『ロックフェス千葉移転 「戻ってきて」「残念」 市民やファン落胆』で困惑する地元の模様を伝え、千葉日報オンラインは記事『サマソニ、CDJ…千葉が「フェス大国」に 県内音楽ファン歓喜 ロッキン移転で』で喜びに沸く千葉の姿を報じた。

オミクロン株の感染拡大など、今なお不安要素は尽きないが果たして、今年のロッキンはどうなるのか。公式サイトによると、今年は8月第1週、第2週の開催を予定しているが、詳細は後日発表するという。

そして今、また新たに、未知の領域へのチャレンジをすることになった。そのチャレンジとは、音楽フェスティバルのプロデューサーだ。それも、ただのフェスではない。ロックの聖地「国営ひたち海浜公園」で開催する、大規模フェスだ。

いわゆる田舎特有の頑迷固陋な勢力によるフェス潰しという捉え方も多分にされているこの一件だが、今回コメントを発した総合プロデューサーの渋谷氏も、その文中の冒頭で「ここまでやっても開催は受け入れてもらえないのだ、という大きな困難を感じました。」と語るように、その顛末には今でも納得がいっていない様子。それだけに今回の開催地変更を“ロッキンは茨城県を見限った”と受け取る向きは結構多いようで、今回の件を受けて地元民からは医師会への怨嗟の声も改めてあがっている状況だ。

大手レーベル関係者は「確かに昨年のロッキン中止が、渋谷さんが会場として『ひたち海浜公園がコロナ禍のフェス会場として適しているかどうかを見直すきっかけ』になったのは間違いないとは思いますが、茨城県医師会の要請に対してどうのこうのというのは……。医療従事者がコロナ禍で大変な状況にあることは間違いなく、それはどうあっても優先されるのではないでしょうか」と語る。

もっとも渋谷氏も、今後の国営ひたち海浜公園での開催に関して「そのひたちなかとロック・イン・ジャパンの歴史をつなぐためにも、25周年、30周年といった年でのひたちなか開催を模索したいです。」と、決して茨城県との縁が切れるわけでないとコメントしている。ただこの内容だと、今後茨城県での開催は節目のみで毎年の開催は想定していない、とも捉えることも可能である。

一方、東京都内のイベント運営会社幹部は「タイミング的に社内で会場移転を決めた後だったでしょうが、昨年末に発覚した茨城県内の医師らによる“ワイン会”でのクラスターの発生は、ロッキンファンを始め、イベンター関係者の怒りを買ったと思います。私も正直、ロッキン中止を思い出し、フェアではないと思いました」と話す。

茨城県といえば、毎年発表される「都道府県魅力度ランキング」において最下位が定位置になっていることでもお馴染みだが、ロッキンから去られてしまった今回の件を受けて、地元の方々からは「唯一茨城が日本全国に誇れるイベントだったのに」「また茨城の魅力度下がる」との声も。茨城県民にとっての経済的かつ心情的な“ロッキンロス”は、今後も当分は続きそうだ。

ロッキング・オン・ジャパン代表取締役の渋谷陽一氏がロッキン公式サイトで5日、『2022年から、ロック・イン・ジャパンは千葉市蘇我スポーツ公園で開催します』と題する声明を発表した。

一方で、移転先の千葉市蘇我スポーツ公園については「参加者は移動をせずにふたつのステージを観ることが可能で、ステージエリアの移動も広い導線を数百メートル歩くだけです。これなら密を回避して野外フェスを開催できる、そう判断してロック・イン・ジャパンの開催地変更を決しました」と説明した。

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