ドル円、140円割れの可能性!130円までの円高も視野に? 2024/9/13(金)志摩力男

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ドル円、140円割れの可能性!130円までの円高も視野に? 2024/9/13(金)志摩力男
 

ドル円テクニカル分析:一目均衡表が示す円高進行の行方【外為マーケットビュー】

動画配信期間:2024/9/13~2024/9/27

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

動画の内容 抜粋・まとめ

ECB理事会の結果とユーロの動向

昨日のECB理事会では、ラガルド総裁のコメントがやや強気に受け取られました。第4四半期にはインフレ率が上昇する可能性が示唆され、これを受けてユーロドルが50ポイント程度反発しました。

米国経済指標の影響

新規失業保険申請件数やPPIの発表がありましたが、大きな変化は見られませんでした。PPIは前月比0.2%増、前年比1.7%増と、ほぼ予想通りの結果でした。

ユーロドル相場の展望

ユーロドルの今後の動向については、専門家の間で意見が分かれています。一部の金融機関はパリティに向かって下落すると予想していますが、確実な方向性は見えていません。

米国経済と金融政策の展望

FRBの利下げ観測が強まっていますが、米国経済は依然として3%の成長率を維持しています。来週のFOMCでは0.25%の利下げがほぼ織り込まれており、年末までに更なる利下げが予想されています。

日本の金融政策と円相場

日銀は緩やかな引き締め姿勢を示しており、田村審議委員が2026年までに中立金利の下限である1%程度まで引き上げる可能性を示唆しています。

ドル円相場の展望とテクニカル分析

ドル円は一目均衡表の雲を下回る可能性が高まっており、140円の心理的節目を割り込む可能性があります。今後は137円、136円、さらには130円までの円高も視野に入れる必要があります。

今後のトレード戦略

現在の市場環境では、ドル円の戻り売りが有効な戦略となる可能性が高いです。米国の利下げペースと日本の緩やかな金融引き締め姿勢を考慮すると、円高方向への動きが予想されます。

動画目次

0:00 今回のダイジェスト
0:50 ECB理事会の結果とユーロの動向
3:35 米利下げと株価動向
5:45 米国経済と金融政策の展望
7:18 日本の金融政策と円相場
9:59 ドル円相場の展望とテクニカル分析
11:25 【PR】口座開設特別キャンペーン

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外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

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志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。

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ドル円は下落基調となっている

この時の動きが中東紛争、原油や金価格の高値更新と絡まっていることは興味深いですが、この時の投機的な円売りに対して、前年のように財務省が円買い介入に踏み切らなかったことは、当局の日ごろの対応からは不思議な感じがします。ただ、逆に円買い介入もなく、ドル円相場が一定の高値をつけたことは、象徴的な動きだったと言えるのかもしれません。

その後は、植田日銀総裁が、国会において「年末から来年にかけて、よりチャレンジングになる」との発言したことで、再び早期の金融政策変更の思惑が高まったこと。また、今年最後のFOMCでは、政策金利が据え置かれ、加えて2024年のFF金利見通しが、再び6月時点の4.6%に引き下げられたことがサプライズなり、12月14日には、140.97まで売りに押されましたが、ドル円相場は、比較的堅調な姿で、2023年の取引を終了しようとしています。

それでは、ドル円の季節性を鑑みながら、テクニカルを中心に、具体的な戦略を提案させて頂きます。

ただ、市場の思惑とは全く異なり、植田総裁が、最初の会合以降、しぶとく金融緩和政策を維持することを表明し続けたことで、6月30日には、145.07の高値まで再び円安が、大きく拡大しました。しかしながら、6月のFOMCで、2022年3月から続けてきた利上げ姿勢から一転、政策金利の据え置きを決定したこと。また、日銀が投機筋の日本国債売りのパワーに負けて、YCCの上限を撤廃したことなどから、137.25まで調整売りに晒されました。これもFOMCが7月に再利上げを決定、加えて9月のFOMCでは、2024年のFF金利見通しを、6月時点の4.6%から5.1%に一気に0.50%、サプライズ的に引き上げたことから、米10年物国債利回りが、5%に迫る上昇、ドル円相場は、2022年の高値151.95に迫る151.91の高値まで上昇しました。

それでは、以上を踏まえてドル円相場の2024年の見通しと戦略についてお話します。

ただ、日経平均は上値の重い状況が続きそうだ。7月に入り日米金融政策の違いなどから円の先高観が強まった。ドル円は下落基調となっている。各社の為替前提をみると、現在のドル円の水準よりも円安を想定している企業が散見される。米連邦準備理事会(FRB)の利下げが来年も継続する場合、日米金利差から来年のドル円は1ドル130円まで下落する可能性がある。この場合、日経平均の1株利益(EPS)が増加しても、円の先高観から日経平均では割高感が意識されやすい。 また、直近では日経平均とダウ工業株30種平均のスプレッドとドル円に強い相関がある。円高が進むことで日本株が米株対比でアンダーパフォームしやすい状況にありそうだ。

2023年のドル円相場は、2022年に続いて、再び大きく円売りが拡大しました。

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