高速船の浸水隠し 行政処分へ

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高速船の浸水隠し 行政処分へ
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高速船の浸水隠し 行政処分へ

こうした問題は8月上旬、国による抜き打ち監査で発覚し、国交省は行政処分の実施に向けて監査を続けていた。

国交省はこの問題の監査を継続中で、海上運送法に基づく行政処分を検討中だ。ただ、同省によると、海外との旅客定期航路事業は届け出制で、許可制の場合に想定される事業許可取り消しや事業停止といった処分は対象とならず、輸送の安全確保命令が最も重い行政処分になるという。

同船を巡っては、昨年2月にも亀裂による浸水が発生。法令で義務づけられた検査を受けずに航行したとして、同6月に既に国交省から安全確保命令を受けていた。JR九州高速船は同7月に改善報告書を同省に提出していたが、守られていなかった。

JR九州高速船は2月、船首部への浸水を確認したのに法令で義務づけられた検査や修理をせず、5月に浸水状況がさらに悪化するまで国に報告せず運航を続けた。その間、航海日誌などに「異常なし」と虚偽記載をし、浸水量が増えた後は警報が鳴らないようセンサーの位置をずらしていた。

JR九州高速船が博多港―韓国・ 釜山(プサン) 港を結ぶ旅客船「クイーンビートル」(定員502人)の浸水を隠して運航を続けた問題で、国土交通省は17日、同社に対し、海上運送法に基づく「輸送の安全確保命令」と「安全統括管理者・運航管理者の解任命令」を発出する方針を固めた。いずれも行政処分にあたる。

クイーンビートルの利用者からはJR九州高速船への厳しい声が聞かれた。

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