金(ゴールド)は下落。米小売売上高が市場予想を上回りドル高になったため(XAU/USD 市況と分析)2024/9/18

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金(ゴールド)は下落。米小売売上高が市場予想を上回りドル高になったため(XAU/USD 市況と分析)2024/9/18
 

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金(ゴールド)CFD(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:金スポット)について、昨日の振り返りと現在のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。

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金(ゴールド)市場の値動き まとめ

9月17日、金相場は米連邦準備制度理事会(FRB)の重要な金融政策決定を翌日に控え、下落傾向を示しています。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、1オンス2592.40ドルで取引を終え、これは前日比で0.63%、金額にして16.50ドルの減少となりました。

この下落の主な要因は、FRBの連邦公開市場委員会(FOMC)の決定を前にしたポジション調整の動きです。市場参加者の間では、FRBが利下げを実施するという予想が広く共有されていますが、その幅については意見が分かれています。多くの投資家は0.50%ポイントの利下げを予想していますが、確実性はまだ高くありません。

経済指標の発表も市場に影響を与えました。8月の米小売売上高が予想を上回る0.1%増となり、また米鉱工業生産も市場予想を大きく上回る0.8%の上昇を記録しました。これらの数字は米国経済の底堅さを示唆しており、ドル買い・ユーロ売りを誘発しました。ドル高傾向は、ドル建てで取引される金の相対的な割高感を生み出し、価格を押し下げる要因となりました。

一方で、金相場の長期的なトレンドは依然として強気です。年初来で約25%の上昇を記録し、最高値を更新し続けています。この上昇基調の背景には、中央銀行による金購入の増加、地政学的リスクの高まりに伴う安全資産としての需要、そして個人投資家の関心の高まりがあります。

金利低下の可能性は、利子を生まない資産である金にとっては追い風となる要素です。しかし、短期的には経済指標の強さやドル高傾向が、金価格に下押し圧力をかけています。

今後の金相場の動向は、FOMCの決定とその後の経済指標の推移に大きく左右されそうです。利下げの幅、経済成長の見通し、インフレ動向、そして地政学的リスクなど、複数の要因を慎重に見極めながら、金市場への投資戦略を立てていくことになるでしょう。

最新の金(ゴールド)CFD 日足チャート

30分足チャート

金(ゴールド)30分足チャート

日足チャート

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金(ゴールド)CFDについて、テクニカル分析では、単純移動平均線(10日)が右肩上がりで推移する中、価格は移動平均線の上に位置している。また、相場の過熱感をはかるRSIは、「買われすぎ」とされる70付近で推移している。
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金(ゴールド)の上昇・下落変動要因

上昇要因

インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。
経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。
実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。
通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。
地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。
中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。

下落要因

インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。
経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。
実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。
通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。
地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。
中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。

 
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うるココでも 金の買取を行っています

金利が上昇すると、資産を銀行に預けて金利を付けたいと考える投資家が増加するので、金から通貨へと移動する投資家が増加して金の価格が下がります。一方で、金利が低下した場合は、通貨として保有するメリットが薄れるため、金の需要が高まります。 とはいえ、金価格はさまざまな要因によって変動するので、金利が上昇したからといって一概に金の価格が下がるとは限りません。

新型コロナウイルスの感染が拡大しつつあった2020年2月、経済の先行き懸念から株価は下落し、金が買い進められます。

全世界での金の産出量は、2021年は3,090トン、2022年3,100トン、2023年3,000トンでほぼ横ばいの推移ですが、2023年は若干減少しました。2024年も産出量が減少する場合は、金価格高騰の要因となり得るでしょう。

以下に、主な金投資方法について説明します。

うるココでも、金の買取を行っています。手間のかからない無料出張査定や、お電話1本でできる簡易的な査定も可能です。

これから投資を始めるという場合、将来的に価値が下がりにくいといわれている金投資がよいでしょう。金の相場は日々変動しているため「価値が下がらない」といい切ることはできませんが、地球上に存在する量が決まっていて使用用途が幅広く、稀少価値が高いことから今後も価値が下がりにくい投資商品といえます。金の価値は為替相場や世界情勢の影響を受けるため、投資を行う際はそれぞれの動向をチェックしておくことが大切です。

2024年9月には米国の利下げが予想されており、これまで上昇が続いた金利環境は大きく変化する可能性があります。

投資対象として「金」を検討するときに、気になるのは「これから先、金の価値が暴落することはあるのか」という点です。

これまで急激に上昇してきた、金の取引価格。この流れのままずっと上昇していくのであれば、「安いうちに購入しておくのがお得」ということになります。

当然のことながら未来のことは誰にも分からず、10年後、20年後の金相場がどうなっているのか明確に答えられるものではありません。

しかし、地球上に存在する金の総量は限られており、採掘される金の量も年間にわたって比較的一定しているのが事実です。

金売買をする前には、国内外で起きているさまざまなトピックを注視することが重要です。2023年現在で金価格に影響を及ぼす要因としては、世界的に拡大した感染症の状況や国際情勢などがあります。

金価格は、世界各国が行う政策金利の影響を受けます。特に影響があるのは、金価格と密接な関係があるのはアメリカの政策金利です。アメリカの中央銀行にあたるFRBは2022年から2023年にかけて、物価上昇を抑えるために5.5%まで利上げを行いました。しかし2024年9月から利下げが予定されています。

1986年上智大学外国語学部英語学科卒業後、住友商事株式会社。 1990年クレディ・スイス銀行、1992年三井物産株式会社で貴金属チームを率いる。 2006年スタンダードバンクに移籍、2009年同東京支店支店長就任。 2019年9月日本貴金属マーケット協会代表理事。

現在地球上には約54,000トンの金が埋まっているといわれており、これまで採掘された総量は約190,040トン。国際基準のプールに換算すると約4杯分に相当します。需要量に対して存在量が圧倒的に少ないため、将来的には採掘できる金がなくなり、地上にある金を再利用するしかないともいわれています。

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