ドル円、144円台を前に伸び悩む…FOMCを通過し方向感を示せるか
欧米時間のドル/円予想レンジ：141.600-144.200 円
東京市場のドル/円は、伸び悩む展開。前日のNY市場のドル高の流れを引き継ぎ一時143.95円前後まで上昇しました。しかし、その後は米長期金利の上昇が一服し欧州市場には142.04円前後まで押し戻されました。
前日の米連邦公開市場委員会（FOMC）で公表されたドットチャートでは年内に後50bp（25bp×2回）利下げするとの見通しが示されました。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長は「会合ごとに判断していく。メンバーが利下げを急いでいるという状況ではない」などと、今後の利下げについてやや慎重な姿勢を示しました。そうした中で市場は、今後の利下げペースのカギを握るのは労働市場関連の経済指標との見方を強めています。今夜は米新規失業保険申請件数に注目しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、142.00円付近に位置する10日線を下値支持に持ち直しの動きを見せるも144.00円が上値抵抗となり伸び悩んでいます。移動平均線などから下落基調であると見れることから引き続き20日線や144.00円付近を抵抗に上値の重い相場展開が想定されます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
9/19（木）
20:00☆トルコ中銀政策金利
20:00☆BOE政策金利
20:00☆BOE議事録
20:30 ナーゲル独連銀総裁講演
21:30 米4-6月期経常収支
21:30 米9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30☆米新規失業保険申請件数
23:00 米8月景気先行指標総合指数
23:00 米8月中古住宅販売件数
9/20（金）
08:30 日本8月消費者物価指数
10:00 中国ローンプライムレート
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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