FX/為替「ドル/円、20日移動平均線を付かず離れず…日銀総裁発言に注目」 外為どっとコム トゥデイ 2024年9月24日号

FX/為替「ドル/円、20日移動平均線を付かず離れず…日銀総裁発言に注目」 外為どっとコム トゥデイ 2024年9月24日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年9月24日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼23日(月)の為替相場
(1):仏9月総合PMIは前回から急低下、ユーロ売り強まる
(2):英PMIは製造業・非製造業ともに予想下回る
(3):米PMIはまちまち
(4):シカゴ連銀総裁、「ハト派」発言

▼23日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:日銀総裁発言に注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

23日(月)の為替相場

期間:23日(月)午前7時00分~24日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):仏9月総合PMI前回から急低下、ユーロ売り強まる

仏9月総合PMI・速報値は47.4と市場予想(51.5)を下回り、前回(53.1)から急低下。サービス業の景況感が大きく悪化した。その後、独9月製造業PMI・速報値は40.3と市場予想(42.3)および前回(42.4)を下回った。同サービス業PMI・速報値も50.6と冴えない結果となった(予想51.0、前回51.2)。なお、ユーロ圏9月製造業PMI・速報値は44.8(予想45.7、前回45.8)、同サービス業PMI・速報値は50.5(予想52.3、前回52.9)だった。

(2):英PMIは製造業・非製造業ともに予想下回る

英9月製造業PMI・速報値は51.5と市場予想(52.2)を下回り、前回(52.5)から低下。同サービス業PMI・速報値も52.8と市場予想(53.5)および前回(53.7)を下回った。

(3):米PMIはまちまち

米9月製造業PMI・速報値は47.0(予想48.6、前回47.9)と冴えなかったが、同サービス業PMI・速報値は55.4と市場予想(55.2)をやや上回った(前回55.7)。

(4):シカゴ連銀総裁、「ハト派」発言

米シカゴ連銀のグールズビー総裁は「(インフレが)2%への軌道にあるという確信を得た現在、連邦準備制度理事会(FRB)が担うもう一つの責務である雇用のリスクに、さらなる重点を置くのが適切だ」とした上で「つまりは向こう1年に、もっと多くの利下げがあることを意味する可能性が高い」と発言した。これより前にはボスティック米アトランタ連銀総裁が「インフレをめぐる不確実性と労働市場へのリスクの間の妥協案として50bp(0.50%ポイント)利下げを支持した」としつつも「今回の会合での50bp利下げは将来の利下げのペースを確定させるものではない」と述べていた。

23日(月)の株・債券・商品市場

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:20日移動平均線を付かず離れず 日銀総裁発言に注目

昨日のドル/円は144円台の上値が重かった。前週末20日の地合いを引き継ぎドル買い・円売りが先行したものの、144.46円付近で頭打ちとなり20日高値の144.50円前後を超えられなかった。欧州市場でユーロ/円の下落につれて143.17円前後へと反落したのち、NY市場に入ると米長期金利の上昇を背景に144円台を回復したが、再び143円台に押し戻された。ドル/円は本日も方向感が定まりにくい展開が続きそうだ。チャート的に16日安値(139.58円前後)を起点とする持ち直しの局面にあることから大きく下値を探る展開にはなりにくいだろう。一方で、144円台半ばの上値抵抗を突破するには材料不足が否めない。20日移動平均線(143.37円前後)から上下双方向ともに大きく乖離しない公算が大きいと見る。なお、本日は植田日銀総裁が14時5分に大阪経済4団体共催懇談会で講演し、16時から記者会見を行う。20日の金融政策決定会合後の会見では、円安一服で「時間的余裕ができた」と述べたほか、米景気の先行きリスクにも言及。市場はこれらを追加利上げに慎重なハト派的発言と受け止め、円売りを強めた経緯があるだけに、本日の総裁発言に軌道修正がないか確認したい。そのほか、NY市場では米9月消費者信頼感指数が発表される。

注目の経済指標:米消費者信頼感指数

注目のイベント:植田日銀総裁会見

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※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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>FXのスプレッドとは?

FXでは取引ツール上において、為替レートがどのような形式で表示されているのでしょうか? その見方はとても簡単で、みんなのFXのパソコン用ツールとスマートフォン用アプリを例に説明していきます。

FX口座を開設し、いざ取引を始めようと思うと気になるのは、「どの通貨ペアを選べばいいのかわからない」という疑問です。

今回はそうした疑問の答えとして、「そもそも通貨ペアとは何か?」「FX初心者はどの通貨ペアを選ぶのが正解か?」などについて解説していきます。

これからFXを始める人にとって、一番取引しやすいといえる通貨ペアは米ドル/円です。

では、FXの取引では円高・円安はどのような影響を及ぼすのでしょうか。日本円と米ドルの取引例をもう少し見てみましょう。

この差額はスプレッドと呼ばれるもので、トレードを行っている投資家が負担するコストに該当します。同じ通貨でもFX会社によってスプレッドの設定には違いがあり、値幅が狭くなっているところほど、有利に取引できます。

>FXのスプレッドとは?

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