東京市場は上値の重い展開か。米国株は上昇。ダウ平均は83ドル高の42208ドルで取引を終えた。プラス圏とマイナス圏を行き来したが、終盤の動きが良くプラスで終了。中国の景気刺激策を好感してキャタピラーなど景気敏感株に買いが入ったほか、エヌビディアに強い動きが見られた。ドル円は足元143円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて150円安の37670円、ドル建てが5円安の37815円で取引を終えた。
米国株は上昇したが、CME225先物は下落スタートを示唆している。夜間の先物も日中終値比190円安の37630円で取引を終えた。日本株はきのう中国株の大幅高を横目で見ながら上昇しているだけに、好影響を先取りしている可能性がある。きのうの日経平均は3桁高とはなったものの、ローソク足では陰線を形成した。週末に自民党総裁選を控える中、腰の入った買いは期待しづらい。米国株が上昇しているだけに下げて始まったとしても下値は拾われるとみるが、売り買い自体が手控えられ、場中は方向感に欠ける動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは37600円-38200円。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
通期業績見通しを上方修正したことが好感されたようだ
2月6日 東証後場 三菱重工業の株価が昨日の1万円初登頂に続いて一段高となった。この日午後、同社は3月末割り当てで株式1株を10株に分割すると発表。合わせて発表された今2024年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比11%増、純利益は同倍増となるなど好調ぶりが明らかになった。通期の受注見通しを6兆円とし、従来予想に4000億円上積みした。これら大幅な株式分割と好調な業績動向が素直に好感され、買いが買いを呼ぶ好循環となっている。
岩谷産業の株価が3連騰で、連日の上場来高値更新。3月28日にコスモエネHD株式を追加取得し、持ち分法適用会社にしたと発表したことが材料視されている。コスモエネの今期純利益予想は780億円、岩谷産業は335億円。持ち分比率2割相当の利益が来期以降、上乗せされるインパクトの大きさが期待されているようだ。また、会社側は本件株式取得に要する資金を借り入れで賄うとしており、「増資による一株当たり利益の希薄化が回避される見通しになったことも好感されている」(国内証券調査部)という。
●日本は、品質不正問題に伴う自動車の生産・販売停止による一時的なマイナス要因が剥落することに加えて、賃金の上昇、経済対策(定額減税・給付金)、インバウンド消費の増加、底堅い海外景気や堅調な企業収益を背景に、緩やかな成長軌道を辿る見通しです。
●中国は、不動産市場の低迷や海外景気の減速で需要不足が続き、若年層の雇用悪化の影響などから個人消費も力強さを欠くことから、景気の回復ペースが鈍化するとみられます。ただし、政府の住宅対策や拡張財政により急激な減速は避けられる見通しです。
●日銀は4月の金融政策決定会合で、現状の政策金利(無担保コール翌日物金利0.0~0.1%)を維持しました。公表した「経済・物価情勢の展望」では、消費者物価の前年度比上昇率見通しを24年度、25年度とも前回から引き上げ、26年度は1.9%としました。
5月の主要国の株式市場は概ね上昇しました。米国株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が再び高まったことや、主要半導体銘柄の決算が市場予想を大きく上回ったことを好感して、月半ばに最高値を更新しました。欧州の株式市場も、欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測や好決算が投資家心理を支え、ドイツDAX指数や英FTSE指数が月半ばに最高値を更新しました。日本の株式市場は、欧米の株式市場が最高値を更新したものの、国内企業の決算で示された慎重な24年度業績見通しや長期金利の上昇が重石となり、やや上値の重い展開となりました。中国株式市場は、中国当局の政策期待は続いたものの、相場上昇の反動もあり、上海総合指数が小幅安、香港ハンセン指数は小幅高となりました。
●日本株式市場は、欧米の株式市場が最高値を更新したものの、国内企業の決算で示された慎重な24年度業績見通しや長期金利の上昇が重石となり、やや上値の重い展開となりました。日経平均株価は前月比+0.2%、TOPIXは同+1.1%と、小幅の上昇となりました。
8月2日 ガスエネ株価指数カーボンニュートラル70「GENIX‐CN70」は前週に続いて続落した。東京株式市場が急落する中、指数構成銘柄もほぼ全面安となった。その中で前日引け後に今年度第1四半期決算を発表した日本製鉄はこの日、小幅ながらも逆行高となった。通期業績見通しを上方修正したことが好感されたようだ。また、この日は急反落した関電工だが、7月31日に発表した第1四半期決算が好調で、8月1日には4月に付けた本年高値1980円を大きく上回る2149円まで買い進まれる場面もあった。アナリストの目標株価引き上げも好感されたようだ。
LPG市況に影響を与える原油相場の値動きはこのところ重くなっているが、LPG市況はこれから需要期を迎える季節性もあって、先高観が根強いようだ。日本向け米国産LPGの航路に当たる中南米パナマ運河が、渇水の影響で渋滞解消に時間がかかるとの見通しも強気の見方を支えているようだ。
今年第1四半期の国内総生産は5・5%増と昨年第4四半期の5・2%増を上回った。輸出産業を中心に二酸化炭素排出削減のためのガスシフトも進んでいる。同期間のLNGスポット市況が前年同期を4割下回るなど割高感が薄れたことも需要喚起につながったようだ。今後の見通しについてエネルギー・金属鉱物資源機構調査部竹原美佳部長は、「国際市況はこのところ上昇に転じており、LNGスポット調達は目先一服しそうだが、地方政府のガス火力建設推進や船舶燃料のグリーン転換などもありガス需要そのものは高まる方向」としている。
●日銀は、景気が力強さを欠いていることから、3月に大幅に修正した金融政策を当面維持するとみられます。しかし、円安圧力が続くなか、物価見通しを引き上げたことから、追加利上げを実施するとみています。政策金利は、24年10月に0.25%、25年4月に0.50%への引き上げを想定しています。
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