ブラックインターン横行 学生搾取
新卒採用市場において、インターンシップが活況を呈している。マイナビの調査によると、2025年に卒業する学生のインターン、仕事体験の参加率は85.7%、企業のインターン実施率は61.3%で、いずれも過去最高となった。
「地方創生を掲げて活動しているNPO法人でインターンを経験しましたが、そこは代表が定期的にセミナーを開いていて、意識の高い学生を呼び寄せていました。そして『生半可な気持ちで地方創生はできない!』と言われて半強制的に大学を休学させられたのを皮切りに、無給で長時間労働が開始。
社員のような働き方をさせ、利益を生み出させるワケではないものの、普通に働く以上に、肉体的・精神的に学生を追いつめる企業も存在する。
一方で、自ら進んで「無給」を受け入れた学生も!
向上心が高く自己犠牲を厭(いと)わない学生ほど、ブラック・インターンとの相性もよくなってしまうようだ。
以上がブラックインターンの特徴でした。募集要項をよくチェックするようにしましょう。
「そうですね。学生にとって、夏休みは、比較的、自由な時間が確保できるので、インターンの参加を考える学生が多いですね。最近では就活に有利になるからという理由の学生も増えています。就活が始まる前から社会や仕事に興味を持つという点で、夏のインターンに手を上げる学生は、就職への意識が高い人が多いといわれています」
〈このインターンの恐ろしいところ〉1つ目は給料システムです。完全歩合制という給料形態で成績を上げていくと役職が少しずつ上がっていき、契約1本につき10000円から昇給していく形でした。そして、長期インターン参加1日目の時に学生でありながら上司は年収1000万以上稼いでいて、自分も生活に困らないぐらい裕福に過ごしているなどと、どのぐらいこのインターンで夢があるかを熱く語り、学生の心を鷲掴みしていました。しかし、実際は契約をとるまでの研修期間や雑務などは時給制では無く、完全歩合制であるため給料に反映されないというブラックさが存在します。大学1年生は特にこの事に気付かず、続ける印象が強かったです。
ということで!この「長期インターンブラック説」について徹底究明すべく、今日はリクパーのインターン生採用担当マネージャーである鮎川さんを直撃しました!
実際長期インターンは教えてもらう学生からするとほんとにいい話なんです。でも企業からすると、お金も負担する上に手間もかかるはず。というのもアルバイトと比べても任せる仕事の範囲が多いから、常に何か教えてフィードバックしなきゃいけない。しかもそれなのに僕らは、ほんの2~3年で卒業しちゃうんですから。
ブラックインターンの問題とは?
長期インターンで実際の営業を体験し、積み重ねていくことで、就職活動のエントリーシートや、面接の時の学生時代に1番頑張ったこととして、実際に消費者に営業していたという体験談と成績を細かく伝えることが出来るという謳い文句で大学1年生から大学3年生を対象に広告がでていました。
それでも避けることができず、実際にブラックインターンに巻き込まれていると思った場合、まずは、自分のインターンシップの内容が、ブラックインターンに該当するか確認しましょう。自分のインターンシップ内容について、労働基準法や関連する法律について確認することが必要です。例えば、インターンシップに対する賃金について、未払いや最低賃金未満で無いか等を確認しましょう。インターンシップといっても、雇用契約を結んでいる場合には、労働者としての権利が保障されます。少しでも、違法なインターンシップに巻き込まれていると思ったら、労働基準法が保障する権利を確認してみましょう。
「インターンも色々なんですね。夏のインターンはどんな学生が参加するんですか?」
「大学生活についての考え方次第ですが、この時期から社会との接点を持とうとする学生は、その後の就活がうまくいくパターンが多いです。社会についてリアルな姿を知ることができますし、仕事内容ややりがい、厳しさを知ることで、自分の選択が明確になりますから」
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