今晩はハイテク株を中心に堅調か。昨日は高値警戒感が意識される中、ゼネラル・モーターズやアムジェンなどが下落したことでダウ平均が293.47ドル安(-0.70%)と5日ぶりに反落し、S&P500も0.19%安と3日ぶりに小幅反落した一方、エヌビディアなどの半導体株が上昇し、ナスダック総合は0.04%高とわずかながら3日続伸した。引け後の動きでは予想を上回る決算や強い見通しを発表したマイクロン・テクノロジーが時間外で14.79%高と急伸した。
今晩の取引ではマイクロン・テクノロジーの大幅高が見込まれ、ハイテク株を中心に堅調な展開か。今週は年内の利下げ見通しを巡り、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する金曜日の8月個人消費支出(PCE)価格指数に注目が集まるが、ソフトランディングの可能性を巡り、景気動向にも注目が高まっており、寄り前に発表される8月耐久財受注、4-6月期GDP確報値、新規失業保険申請件数が焦点となりそうだ。また、パウエルFRB議長をはじめ、金融当局者の講演なども多数予定されており、要人発言にも要注目か。
今晩の経済指標・イベントは8月耐久財受注、4-6月期GDP 確報値、新規失業保険申請件数など。要人発言はパウエルFRB議長のほか、バーFRB副議長、クーグラーFRB理事、ボウマンFRB理事、クックFRB理事、コリンズ米ボストン連銀総裁、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁など。企業決算は寄り前にカーマックス、アクセンチュア、引け後にコストコ・ホールセールなどが発表予定。(執筆:9月26日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し NY株見通しハイテク株を中心に堅調か 経済指標や要人発言に注目
アメリカ大統領選挙の行方が金融市場でも大きな関心となる中、前日のテレビ討論会では民主党のハリス副大統領が優勢だったという受け止めが伝わり、11日のニューヨーク株式市場では、トランプ前大統領による大規模な減税を見込んでいた投資家の間で株式を売る動きが広がりました。ダウ平均株価は一時、700ドルを超える大幅な値下がりとなり、およそ1か月ぶりに4万ドルの大台を割り込みました。その後はハイテク株を中心に買い戻しの動きが急激に進み、終値は、前日と比べて124ドル75セント高い、4万861ドル71セントでした。一方、ハイテク関連銘柄が多いナスダックの株価指数は2.1%の上昇でした。市場関係者は「この日に発表されたアメリカの消費者物価指数の内容からFRB=連邦準備制度理事会の利下げ幅が0.25%にとどまるという見方も加わり、高金利のもとでの企業業績に対する懸念が広がった。ただ、エヌビディアのCEOがAI向け半導体の需要について強気な見通しを示したことなどで、一転して買い戻しの動きが入った」と話しています。
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