高級車窃盗 詐欺「闇名簿」流用か

それと同様に、特殊詐欺や強盗を行うために、情報をふんだんに含む闇名簿を作成し、売る集団が存在する。ここではっきりと分かるのは、犯罪集団にとって、情報は非常に価値があるものということだ。

家族を騙って電話をするという点ではオレオレ詐欺と同じです。オレオレ詐欺は「オレだよオレ」と息子など家族のふりをして指定口座に現金を振り込ませるやり方です。

2022年から2023年に起きたアポ電を用いた広域強盗事件では、闇名簿から、強盗する候補の家を選び出し、事前に電話をして、実際に住んでいる家族の人数や、貯金や現金の有無を聞き出し強盗に押し入りました。

電話では、名前、電話番号、住所など、犯罪者の間で流通していると考えられる闇名簿と内容が正しいかどうかの確認を行ったり、同居家族の有無、銀行にいくらあるのか？ 家に現金はいくらあるのか？などの情報を事前に聞き出します。このように、事前に電話を掛けてくる手口が特徴的であることから「アポ電強盗」と呼ばれています。

例えば、筆者が目視できたものだけでも「日本人のパスポート情報（顔写真のページ見開き、氏名・生年月日等記載）」「日本企業の社員のメールアドレス」などに加え、日本政府が使用した膨大なメールアドレスも、現在使用されているものかは判別がつかなかったが、売買されていた。その他、闇名簿と思しき情報のサンプルを見せ売買するような集団も存在した。

首謀者は、フィリピンに服役中のルフィーと名乗る人物の犯罪グループで、電話やメールなどを用いた特殊詐欺も行い、エスカレートして強盗に及ぶようになりました。

是非この機会に電話を使った詐欺対策について家族で話し合いアポ電対策を行ってみることをおすすめします。

全国で相次ぐ高級車の窃盗事件です。独自取材で「闇名簿」の存在と違法な「東南アジアルート」が浮かび上がりました。

稲毛市では、母親や子供の両手首を縛り口をふさぎ3,500万円を強盗。 中野区では、3,000万円を強盗。 渋谷区では宝石店が狙われ、数千万円にのぼる金品を強盗。 狛江市では、90歳の女性が結束バンドで縛られ、激しい暴行を受けた後に殺害されるという事件がありました。この事件では高級腕時計やダイヤモンドなどの金品が狙われました。