前日の海外市況
海外市場概況
- ドル・円:パウエルFRB議長の発言などを受け大幅利下げ観測は後退し、142円35銭から143円91銭まで円安・ドル高で推移。
- ユーロ・ドル:ラガルド欧州中央銀行(ECB)の発言などで1.1209ドルから1.1114ドルまでドル高・ユーロ安で推移。
- ユーロ・円:159円10銭から160円13銭まで上昇。
- NY原油市場:もみ合い、利食い売りで上げ渋る。
- NY株式市場:上昇、ソフトランディング期待強まる。
本日の予定
- <国内>
- 08:30 8月有効求人倍率(予想:1.24倍、7月:1.24倍)
- 08:30 8月失業率(予想:2.6%、7月:2.7%)
- 08:50 9月調査日銀短観・大企業製造業業況DI(予想:+12)
- 08:50 9月調査日銀短観・大企業非製造業DI(予想:+32)
- 08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(9月19-20日分)
- <海外>
- 10:30 豪・8月小売売上高(前月比予想:+0.4%)
- 18:00 ユーロ圏・9月消費者物価指数(前年比予想:+1.8%)
- 23:00 米・9月ISM製造業景況指数(予想:47.6)
- 23:00 米・8月JOLT求人件数(予想:766万件)
- 24:10 ボスティック米アトランタ連銀総裁・クックFRB理事対談
経済指標
- 米・9月シカゴ購買部協会景気指数:46.6(予想:46.0)
- 米・9月ダラス連銀製造業活動指数:-9(予想:-10.6)
要人発言
- 関係者「ドイツ政府、今年のプラス成長見通しを撤回する方向」
- 報道「イスラエル特殊部隊、レバノンへの急襲開始」
- イラン「イスラエルとの戦闘目的でレバノンに部隊を派遣せず」
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前日の海外市況ほかドル 円パウエルFRB議長の発言などを受け大幅利下げ観測は後退し 142円35銭から143円91銭まで円安
あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、FOMC会合参加者の金利見通しやパウエル議長の会見で「利下げを急いでいないことが示された」と指摘。米経済がソフトランディング(軟着陸)して市場の過度な利下げ期待が修正されれば、ドルの戻りがあるかもしれず、年内は140円がドルのサポートになるとみる。
海外市場でFRBの大幅利下げを受けて円相場は一時140円台半ばまで上昇したが、パウエル議長の会見により利下げは急がないとの見方が広がり、円が売り戻された。
東京外国為替市場で円相場は1ドル=142円台半ばで推移。FOMCは大幅利下げに踏み切った一方、今後の利下げは急がない姿勢を示した。米長期金利が時間外取引で上昇していることが材料視されたことに加え、国内輸入企業の実需の円売りも出た。一時143円95銭まで下落する場面があった。
上げ幅が一時前日比1000円を超えた日経平均株価は終値で4日以来の3万7000円台に乗せた。円安メリットがある電機や自動車中心に買いが先行した。4年半ぶりの緩和で米連邦公開市場委員会(FOMC)は0.5ポイントの大幅利下げを決定した上で、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は会合後に緩和を急がないと述べた。これを受けて円が下落、債券相場も安い(金利は上昇)。
ドル・円は142円50銭から143円83銭まで上昇した。ユーロ・ドルは1.1200ドルから1.1114ドルまで下落。ポンド・ドルは1.3416ドルから1.3354ドルまで下落した。
東京株式相場は大幅続伸。1ドル=143円台前半に円が一時下落する中、輸出関連銘柄を中心に幅広く買いが入った。
9月30日のニューヨーク外為市場でドル・円は142円50銭から143円91銭まで上昇し、143円67銭で引けた。米9月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や9月ダラス連銀製造業活動指数が悪化予想に反し改善し、ドル買いが優勢となった。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、経済が全般的に強く、利下げが弱い経済を反映したものではなく、強い経済を維持するためとの発言を受けて積極的な利下げ観測が後退し、長期金利上昇に伴うドル買いにさらに拍車がかかった。
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