【日経平均】上値トライの動きが継続。上値抵抗にも注意。
直近の日足は、前日足から大きく上寄りのスタートとなり実体の小さい陽線引けとなりました。38,400~38,500円の抵抗を上抜けて終えており、続伸の可能性に繋げていますが、38,800~38,900円の上値抵抗にもぶつかって押し戻されており、39,000円超えトライに失敗する可能性にも注意が必要です。また、37,600円~37,700円に週足ベースで見た強い下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに、日足が37,400~37,500円を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、37,000円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して下落幅拡大に繋がり易くなります。逆に、39,200円超えで終えれば一段と強い抵抗のある39,600~39,700円をトライする動きへ。上値抵抗は38,800~38,900円、39,100~39,200円、39,600~39,700円に、下値抵抗は、38,100~38,200円、37,700~37,800円、37,400~37,500円にあります。
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日経平均3万5000円の大台が意識されるだろう
これまで日経平均・TOPIXは、約4年周期で底入れしてきました。この『4年サイクル』によると、次の株価の底入れ時期は24年3月頃ということになります。すると24年の前半、特に春頃までの日経平均は、急落リスクが高いといえそうです(23年のような『彼岸底』かもしれません)。 日経平均下落の理由は定かではありませんが、もしかすると『マグニフィセント・セブン』に代表される、米ハイパーグロース株の急落かもしれません(後述)。
なお筆者は、24年のどこかで『日米株価の逆転』が起きる可能性に注目しています。 日米株価差(日経平均とNYダウの差異)のチャートは、89年12月に大天井を付けてから下落の一途を辿ってきました。「米国株買い・日本株売り」という強いトレンドが30年以上も続いてきたことになりますが、そんな流れも23年1月についに終了したとみられます。 世界の投資マネーは、これまでの米国株偏重から他国・地域の株式市場へ流れていくと思われます。アジア地域の投資を考える場合、ファンダメンタルズ面が好調な割に、長い期間にわたり軽視されてきた(アンダーウェイトされてきた)日本株は、投資対象として真っ先に検討されておかしくありません。
日経平均3万5000円の大台が意識されるだろう。先物に合わせて、その水準を割って始まるかもしれないが、売り一巡後は押し目買いで3万5000円の大台回復は早いだろう。
(注)万が一にも日経平均が2万4000円割れともなれば、天与の買い好機到来とみられます。そのときの日経平均はPBR1倍を一時的に大きく下回っていると思われますが、PBR1倍割れが過去に数えるほどしかない千載一遇の買い場だったことは歴史が証明しています。もちろん、そのような機会が訪れることは滅多にないものです。
もしも今回も過去と同じく、前のザラバ高値(11月の33,853円)から30%の下げを想定すると、日経平均は2万4000円を下回ることになりますが(注)、さすがにそこまで下げる可能性は低いと思われます。
4年サイクル底へ向けての下落が起きる場合、日経平均はいくらで底入れするでしょうか? 08年大底からの強気相場中、4年サイクル底は今回が4回目です。前3回のサイクル底は、ザラバベースで8,238円(12年6月)、14,864円(16年6月)、16,358円(20年3月)でした。前の高値からみると、順に28%、29%、そして33%下げており、平均すると高値からの下落率は30%です。
今週の日米株式相場は戻りを試す展開か。株安要因となっていた米長期金利が急低下し、株式も買い戻しの勢いが強い。3日のシカゴ市場で日経平均先物(12月物)は3万2735円で引けており、2日終値が3万1949円だった日経平均は大幅高で始まりそうだ。
それから1年が経ちました。嬉しいことに23年の日本株は、銀行株を始め大型バリュー株がけん引し、他国・地域マーケットのほとんどを圧倒するパフォーマンスを示しました。 これを書いている時点(12/20)で日経平均の年初来上昇率は29%、年間の安値(終値)は25,716円(1月)、高値は33,753円(7月)です。安値も高値も、1年前の予想に近いものでした。
過去3年間でみると、日経平均はBPS(1株当たり純資産)の1.125倍が、概ね下限となってきました。現在の日経平均BPS(=PBR1倍の水準)・25,751円(12/19時点)を使うと、1.125倍は28,970円です。BPS自体が不確定な要素ではありますが、それでも大まかにみて24年の日経平均の下限を2万9000円~2万8000円と見積もるのは、まずまず順当な線と思われます。 現実的には、 [3万円~2万8000円]が、日経平均の次回4年サイクル底値として適当でしょう。
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